リンパマッサージの効果的なやり方を知ってむくみや乾燥・こりを解消しよう!

リンパマッサージの効果的なやり方を知ってむくみや乾燥・こりを解消しよう!

むくみや肩こりなどを解消するためにリンパを流すと良いとは聞きますが、具体的なやり方が分からないという方も多いのではないでしょうか。リンパマッサージは「流す方向」と「力加減」を気をつけることで、簡単におこなえます。ここでは、リンパが滞っているサインやリンパマッサージの具体的なやり方、注意点を紹介します。ぜひバスタイムやスキンケアタイムなどに取り入れてみてくださいね。

リンパの役割とは?

リンパの役割には「免疫機能」と「排泄機能」の2種類があります。

免疫機能は体内に入ったウイルスや細菌などを除去してくれる役割です。おもに鎖骨や首、両脇、腹部、脚の付け根(そけい部)、膝などにあるリンパ節で活動しています。

また排泄機能は、役割を終えた古い細胞や老廃物を集め、不要な水分と共に体の外へ運搬して排出してくれる役割があります。

リンパが滞っているサイン

リンパが滞っていると体の中の古い細胞や老廃物が排出されなくなり、あらゆる体の部分から滞っているサインが出るのです。どのようなサインが出るのか、症状別に解説します。

むくみ・肩こり・冷え

リンパが滞ると、余分な水分や古い細胞、老廃物が溜まってむくみます。特に脚は心臓から遠い位置にあり、血液の流れが悪くなりやすく、さらに重力の関係でむくみやすいです。また、肩こりもリンパが滞っているサインです。運動不足や長時間のデスクワーク、スマートフォンの使いすぎで同じ姿勢でいることが増えると、筋肉の動きが減り、リンパの流れが滞って肩こりがおこります。さらに、リンパの流れが悪くなると血液の流れも悪くなり、体の末端に十分な血液が届きにくくなって冷えを感じやすくなります。

下半身太り・痩せにくくなる

実は下半身太りや痩せにくくなるのもリンパが滞っているサインです。運動不足や水分不足などによってリンパや血液の流れが滞ると、老廃物や不要な水分が排出されにくい状態になり、下半身太りや痩せにくいといった症状が現れます。

便秘・肌荒れ

お腹の周りにもリンパは流れていますが、リンパの流れが滞ると同時に血液の流れも悪くなり、腸の働きが低下します。腸の働きが低下すると、老廃物が排出されにくくなり、便秘になってしまうのです。

便秘になると、老廃物などの有害物質が血液に吸収されて全身にまわります。そして肌は、有害物質を汗や皮脂とともに排出することに精一杯になり、肌をきれいな状態に保つ役割であるターンオーバーが乱れて、バリア機能が低下し、肌荒れを引きおこすのです。

リンパマッサージが体に良い理由

リンパマッサージによって体に良いことはあるのでしょうか。リンパマッサージをおこなうことによりリンパや血液の流れが良くなり、むくみや乾燥肌、肩こり、体の疲れが解消されます。

むくみや乾燥肌の解消

リンパには流すためのポンプがなく、リンパ周囲の筋肉の働きによって流れる仕組みです。体の外側からやさしくリンパマッサージすることで、リンパや血液の流れを促進させ、むくみの解消につながります。またリンパマッサージにより、肌の老廃物も流れるので、徐々にターンオーバーが正常になり、乾燥肌や肌荒れの解消が期待できるでしょう。

血流が良くなり肩こりや冷えの解消

リンパマッサージでリンパの流れが良くなると同時に、血流も良くなります。血流が良くなると老廃物が排出され、全身のめぐりが良くなり、肩こりや冷えの解消が期待できます。

体の疲れの解消

体の疲れは筋肉にも負荷がかかっており、疲労物質が発生します。リンパマッサージをすると、リンパや血液の流れが良くなり、疲労物質が体の外に排出されて体の疲れ解消が期待できるのです。また、体の疲れ解消のほかにも、自律神経を整え、リラックス効果もあるとされています。

部分別リンパマッサージのやり方

足のリンパマッサージをする女性

リンパマッサージはリラックスした状態でおこないましょう。ここでは体の部分別にリンパマッサージのやり方を紹介します。

【全身】のリンパマッサージは足裏から始める

リンパの流れは基本的に下から上へと流れているため、全身のリンパマッサージは足裏から始めましょう。

1.足裏のツボの湧泉(ゆうせん)を押す

足リンパマッサージのツボ解説イラスト

むくみや全身の疲労回復につながる「湧泉(ゆうせん)」というツボを、両親指を使って押しましょう。

2.足首から脚の付け根のそけい部に向かって流す

足首に両手のひらを当てて、脚の内側を下から上へリンパの流れに沿って脚の付け根(そけい部)に向かって、やさしく流しましょう。両脚おこなってください。

3.そけい部を外側から内側をさすってリンパを流す

仰向けになり、両手のひらでそけい部を外側から内側へ向かってリンパを流しましょう。もし、そけい部が硬い場合は、両手を重ねてゆっくりとやさしく押してほぐしてからリンパを流してください。

4.首のリンパを流す

首のリンパの流れは上から下へと流れているため、耳の後ろの方からまずは流していきます。

親指以外の4本の指を耳の後ろに当てて、肩先に向かってリンパを流します。次に耳の後ろに4本指を当てて、鎖骨に向かってやさしくリンパを流しましょう。最後に、両手のひらでフェイスラインに沿って耳の下にあるリンパ節に向かって、やさしくさすってリンパを流すと顔周りがスッキリします。

【顔】のリンパマッサージは首の前面から始める

顔のリンパマッサージは首の前面から始めることがポイントです。首から鎖骨へリンパは流れていますので、まずは首の前側から始めてリンパの流れを良くしていきましょう。

1.首の前面をさする

手のひら全体を使って、首の前面から鎖骨に向かってリンパを流します。このとき、首を少し伸ばすようにして、両手で交互にやさしくさすってリンパを流しましょう。

2.フェイスラインをあごから耳の下、こめかみまでさすって流す

フェイスラインをあごから耳の下、こめかみまでさすってリンパを流します。手のひらでフェイスラインを包み込みながらさすりましょう。手のひらで包みこみ、体温で温めながらやることでリンパが流れやすくなります。

3.小鼻から頬を通って耳まで手のひら全体でさすって流す

顔は基本的に内側から外側に向かってリンパが流れているので、小鼻から頬を通って耳まで手のひら全体でさすり、リンパを流しましょう。

4.おでこの中心から小さい円を描くようにさすって流す

おでこの真ん中に4本の指を当てて、中心から外側へ小さい円を描くように、こめかみまでさすってリンパを流しましょう。

【鎖骨】のリンパマッサージは首の側面から始める

鎖骨は全身のリンパの最終地点です。リンパの基本的な流れの上から下へ流すように、首の側面から始めてリンパの詰まりをとりましょう。

1.耳の下から肩の先まで首の側面をさすって流す

耳の下から肩の先まで首の側面を、手のひら全体で交互にさすってリンパを流しましょう。左右おこなってください。

2.鎖骨の上と下をさすって流す

鎖骨の上側のくぼんでいる部分をまずは4本の指の腹でさすってリンパを流し、次に鎖骨の下側を4本の指の腹でさすってリンパを流しましょう。鎖骨のリンパを流す方向は、外側から内側に向かって流してください。

3.耳の下から鎖骨を通りワキの下までさすって流す

4本の指の腹を使って耳の下からやさしくさすり流します。次に、鎖骨の上側のくぼんでいるところから鎖骨の下側を通り、ワキの下までさすってリンパを流しましょう。

リンパマッサージは「流す方向」と「力加減」がポイント!

リンパ節解説イラスト

リンパマッサージで大切なのは「流す方向」と「力加減」です。リンパマッサージをするうえでのポイントを解説します。

流す方向は基本的に「下から上」と「内側から外側」

リンパマッサージをするうえで流す方向はとても重要です。リンパが流れるリンパ管には弁(べん)がついており、逆流させないようになっています。そのため、流す方向は基本的に「下から上」「内側から外側」に流しましょう。

ただし、そけい部は外側から内側にリンパは流れるようになっています。内側から外側に流すとリンパの流れに逆らってしまい、リンパの詰まりがとれにくいため、外側から内側にやさしくさすって流しましょう。

力加減は肌をやさしくなでる程度でOK

リンパマッサージは肌をやさしくなでる程度で問題ありません。リンパは肌の表面に近いところを流れているので、なでる程度の力でも十分リンパは流れます。反対に力を強く入れすぎると、マッサージをおこなった部分に痛みが出たり、効果を十分に発揮できなかったりしますので、やさしくなでる程度の力加減でおこないましょう。

素早くではなく「ゆっくり」となでてリンパを流す

リンパは素早く流すよりも、ゆっくりと動かすことでリンパを効率的に流せます。もともとリンパはゆっくりとじわじわ流れており、ササっとおこなうと効率的にリンパを流せないので、ゆっくりやさしくなでてリンパを流すようにしましょう。

リンパマッサージをおこなううえで気をつけること

光があたっているシーツ

リンパを効率的に流すために、以下のことに気をつけましょう。

逆方向にリンパを流さない

リンパは逆流しないように弁がついていて、一方向にしか流れないようになっています。リンパの流れに逆らってしまうと、老廃物や不要な水分を溜め込んでしまいかねません。正しいリンパの流れを意識してマッサージをおこないましょう。

強い摩擦を与えない

「マッサージは痛気持ち良いぐらいがちょうど良い」と言われますが、リンパマッサージは痛気持ち良い力加減だと力が強すぎてあまり意味がありません。強い摩擦を与えると、皮膚を傷めてしまったり、十分な効果が期待できなかったりしますので、力加減には注意しましょう。

強い摩擦を与えないためにも、リンパマッサージをおこなう際は、クリーム・乳液やマッサージオイルを使うと良いです。特に顔は皮膚が薄い部分が多いため、滑りを良くしておこなうようにしましょう。滑りにくくなってきたらつけ足すことを忘れないようにしてくださいね。

うるおいを与えながらのリンパマッサージでスッキリした肌へ

リンパマッサージは「流す方向」と「力加減」を気をつけたやり方でおこなうことで、むくみや肩こり、冷え、体の疲れの解消に効果が期待できます。また、クリーム・乳液、マッサージオイルなどを使って摩擦を抑えて肌を労わりながらおこない、スッキリした肌を手に入れましょう。

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