
日々の生活で、肌のくすみや疲労感、免疫力の低下などを感じることはないでしょうか。これらの症状は、体内の抗酸化物質であるグルタチオン不足が原因かもしれません。
グルタチオンは近年、美容業界や医療分野で注目を集めています。特に、美白やエイジングケアを求める層から支持されており、SNSや美容雑誌でも取り上げられることが増えました。
この記事では、グルタチオンの効果や摂取方法、副作用について詳しく解説します。すこやかな体を保つために、ぜひ参考にしてみてください。
グルタチオンのおもな効果

グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が連なった化合物で、体内の多くの細胞、特に肝臓に多く存在します。ここでは、グルタチオンのおもな5つの効果を詳しく解説します。
美白・美肌効果
グルタチオンは、シミやくすみの原因となるメラニンに働きかけます。メラニン生成の指令を出すチロシナーゼという酵素の働きを阻害することで、メラニンの過剰生成を抑制するのです。また、肌のターンオーバーを促進してメラニンを排出し、透明感のある肌へと導きます。また、抗酸化作用により肌細胞をダメージから守り、ハリとうるおいのある美肌を保つ効果も期待できるでしょう。
抗酸化作用による老化防止
グルタチオンは、体内で発生する活性酸素を除去する強力な抗酸化作用を持っています。活性酸素は細胞を傷つけ、老化を促進する原因物質です。グルタチオンは、活性酸素を除去することで、細胞の酸化ダメージを防ぎます。グルタチオンの抗酸化作用により、シワやたるみといった肌の老化を遅らせるだけでなく、動脈硬化などの生活習慣病の対策にも効果が期待できます。
肝臓機能のサポートと解毒作用
グルタチオンは、肝臓の働きをサポートしてくれる成分です。アルコールや薬物、食品添加物などの有害物質が体内に入ると肝臓で解毒されますが、グルタチオンは解毒プロセスにおいて重要な役割を果たします。有害物質と結合し、水に溶けやすい形に変えて体外への排出を促進することで肝臓への負担を軽減してくれるのです。そのため、グルタチオンは二日酔い対策や疲労回復にも効果が期待できます。
免疫力の向上
グルタチオンは、私たちの体を病原菌やウイルスから守る免疫細胞を活性化する働きがあります。具体的には、白血球の一種であるリンパ球の機能を高め、外敵に対する防御力を強化します。これにより、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるだけでなく、アレルギー反応を抑制する効果も期待されているのです。また、慢性的なストレスや不規則な生活習慣による免疫力低下を補うために、グルタチオンの摂取が推奨される場合もあります。
神経系の健康維持と神経疾患への期待
グルタチオンは、脳や神経細胞を酸化ストレスから守る重要な成分です。酸化ストレスは神経細胞を傷つけ、パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患の原因の一つになると考えられています。グルタチオンは、酸化ストレスを軽減して細胞のダメージを防ぎ、神経変性疾患の予防や症状の進行を遅らせる可能性が期待されており、現在も研究が進められています。
グルタチオンの効果的な摂取方法

グルタチオンは、年齢とともに体内での生産量が減少してしまうため、意識的に摂取することが重要です。ここでは、グルタチオンを効率的に摂取する3つの方法を紹介します。
食事からの摂取
グルタチオンは、新鮮な野菜や果物、肉類などからの摂取が可能です。たとえば、トマト、ほうれん草、きゅうり、えのきたけ、かぼちゃなどの野菜が挙げられます。ほかにも、牛レバーなどの肉類、ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜に多く含まれます。
ただし、グルタチオンは熱に弱いため、調理法を工夫するようにしてください。食材を細かく切ったり、長時間加熱したりすることは避け、生やサッと火を通す程度で食べることをおすすめします。
サプリメントの活用
グルタチオンは、食事からの摂取に加えてサプリメントで効率的に補うことも可能です。特に、近年注目されているのが「トルラ酵母」由来のサプリメントです。トルラ酵母は、グルタチオンを豊富に含むだけでなく、体内への吸収率も高いとされています。
ただし、サプリメントは製品によってグルタチオンの含有量や品質に差があるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。また、パッケージに記載されている用法用量を守り、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
点滴療法
美容クリニックや一部の医療機関では、高濃度のグルタチオンを直接体内に投与する「グルタチオン点滴」(白玉点滴や美白点滴)が受けられます。点滴療法は、サプリメントや食事に比べて、グルタチオンの血中濃度を急速に高められるため、即効性が期待できる点が大きなメリットです。
しかし、点滴は医療行為にあたることに加え、アレルギー反応といったリスクも伴います。また、施術の頻度やグルタチオンの投与量によっては、副作用が生じる可能性もあります。必ず経験豊富な医師の診察を受け、メリットとデメリットを十分に理解した上で、自身の体調や目的に合わせて施術を受けましょう。
グルタチオンの副作用と注意点
グルタチオンは、適切な量を摂取する限り、基本的に安全性の高い成分です。通常の食事から摂取する範囲であれば、副作用の心配はほとんどありません。しかし、サプリメントや点滴などで高濃度のグルタチオンを摂取した場合、まれに食欲不振、吐き気・嘔吐、発疹などの消化器症状やアレルギー反応が現れることがあります。また、肝機能障害が報告された例もあります。
なお、巷で噂される「白髪が増える」という副作用については、現在のところ科学的根拠は確認されていません。持病のある方や日常的に薬を服用している方は、グルタチオンの摂取をする前に、必ずかかりつけの医師に相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。
グルタチオンの効果まとめ
グルタチオンは、美白・美肌、老化防止、肝機能サポート、免疫力向上、神経系の健康維持など、多岐にわたる効果が期待される成分です。基本は食事からの摂取がおすすめですが、サプリメントや点滴療法でも摂取できます。効果を最大限に引き出し、安全に摂取するためには、自身の体調や目的に合わせて、適切な摂取方法を選ぶことが重要です。グルタチオンを味方につけて、内側からすこやかな体を目指しましょう。
※当該成分はドモホルンリンクルには配合されていません
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