年を重ねてくると気になるのが顔のたるみです。顔がたるむことで口元にシワができてしまうことがあります。そのシワは「マリオネットライン」と呼ばれますが、どうしても老けた印象を与えてしまいがちです。そこで、できるだけ目立たなくしたい「マリオネットライン」について、仕組みや原因について解説します。
マリオネットラインとは?
「マリオネットライン」とは、口角の端から下に向かって下がるラインのことを指します。人形劇に使われる操り人形「マリオネット」の口元と似ていることから、マリオネットラインと呼ばれるようになりました。
マリオネットラインが出やすい年代
マリオネットラインは頬のたるみが気になり始める40代ごろから出やすくなり、50代になるとさらに目立ってくるという方が多いようです。
若い人に出ることも
マリオネットラインができるのは、おもに加齢による変化が原因ですが、若いのにマリオネットラインが出てくる方もいます。
マリオネットラインの原因
マリオネットラインができるおもな原因は次のとおりです。
- 筋肉の衰えや肌のたるみ
- 肌の乾燥
- 紫外線の影響
- 体重の増減やダイエット
筋肉の衰えや肌のたるみ
あまり表情が変わらない、日頃から笑う機会が少ない、口角が下がったまま、といった状態が続くと、表情筋を使う機会が少なくなり、筋肉が衰えていきます。また、加齢などにより脂肪が減ることから頬にたるみができマリオネットラインが現れやすくなるのです。
肌の乾燥
肌が乾燥すると、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの保湿成分が減少します。肌にうるおいとハリをもたらしていたこれらの成分が減り肌の乾燥が進むと、唇を支える口元がたるんだ状態となり、マリオネットラインのような深いシワのできやすい状態になるでしょう。
紫外線の影響
紫外線の影響でコラーゲンやエラスチンが減少することで、肌に弾力がなくなります。また、紫外線の影響で肌が乾燥することから、ハリや弾力が失われてシワやたるみがおこり、マリオネットラインが出現するのです。
体重の増減やダイエット
急激なダイエットをすることによって、もともと太っていた体にあわせて伸びていた皮膚がたるむことでもマリオネットラインが出ることがあります。
知っておきたい、マリオネットラインを招く生活習慣
生活習慣によってもマリオネットラインを招いてしまうことがあります。
姿勢が悪い
姿勢が悪いとマリオネットラインを招くことがあります。長い時間姿勢の悪い状態が続くとあご周りの筋肉に力が入らなくなり、筋肉が緩んできます。日頃から猫背になりやすい方やデスクワークで同じ姿勢が長く続く方は注意が必要です。
噛み合わせが悪い、噛み癖がある
噛み合わせが悪かったり噛み癖があったりすると、顔の筋肉のバランスが悪くなりシワや溝ができることがあります。睡眠中の食いしばりや歯ぎしり、虫歯治療のあと、片方ばかりで食べるなどのくせがある方もマリオネットラインができやすいので要注意です。
口角が下がりがち
口角から顎にかけて伸びる口角下制筋という筋肉は、口角を引き上げる役割があります。しかし、筋力の衰えに加え、加齢による肌の弾力低下で口角を上げることが難しくなり、筋肉の境界線に深い溝を刻んでマリオネットラインになってしまうのです。
頬杖を突く
頬杖を突くと右か左どちらかの頬に負担がかかってしまい、筋肉の動かし方に左右差が出てしまいます。このためマリオネットラインができやすいと言われています。
マリオネットラインの消し方はある?改善策を紹介
「マリオネットラインの消し方はあるのだろうか」と悩んでいる方はいるのではないでしょうか。マリオネットラインが気になるときに試してみたい改善策は次の通りです。
- 保湿
- 紫外線対策
- 生活習慣の改善
- マリオネットラインを消すメイク方法
- マッサージで顔の筋力UP
保湿
こまめな保湿と適度な水分補給で乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を低下させないようにすることがマリオネットラインの予防につながります。
紫外線対策
紫外線の影響で肌に弾力を与える役割のコラーゲンが減少してしまうため、肌の弾力とハリを維持できるように紫外線対策は重要です。日焼け止めや日傘、UVカットの帽子など、できる限りの紫外線対策をおこないましょう。
生活習慣の改善
日々の生活の中で、無意識になりがちな姿勢や生活の癖を意識してください。猫背になったり頬杖を突いたり、食事のときに片方ばかりで食べる癖があったり、食いしばりや歯ぎしりのある方は、できるだけ避けるように心がけてください。自分の努力だけで改善されない場合は、口腔外科を受診して相談してみましょう。
食事についてはバランスの良い食事を心がけてください。また、極端なダイエットは皮下脂肪の量が減ることからたるみにつながり、マリオネットラインが出てしまうので注意が必要です。
マリオネットラインを消すメイク方法
マリオネットラインが気になる方は、コンシーラーやチーク、リップ、ハイライトなどをうまく使って、目立たなくする方法をマスターしましょう。
コンシーラーはマリオネットラインに沿って使用するとマリオネットラインにコンシーラーが溜まってしまい、かえって目立ってしまいます。素材は、硬めのものは避けて油分の多いリキッドや伸びの良いクリームタイプ、色は明るめのものを選びましょう。マリオネットラインの下から口角に向かって薄く伸ばしていくようにつけるのがコツです。
チークは、入れる場所が重要です。フェイスラインを引き上げてマリオネットラインを目立たなくさせるためにも、頬骨から少し高い位置から斜め上に向かってチークを入れましょう。
リップを塗るときには、リップライナーで口角を上げるように塗っていきます。
ハイライトは、光でマリオネットラインを目立たなくさせるために、マリオネットラインのある口角のあたりに入れて光で飛ばしましょう。このときには、パールやラメが目立つものではなく、少し色を抑えめにすることがポイントです。
マッサージで顔の筋力UP
筋肉が衰えると目立ってしまうマリオネットライン、表情筋のトレーニングで顔の筋力をアップさせてマリオネットライン解消を助ける習慣を身につけることが大切です。
今からできる表情筋のトレーニングをご紹介します。
- 口を力いっぱいすぼめて唇を前に突き出し5を数えます。
- そのまま唇を思いっきり左右に引っ張るように広げて5を数えます。
これらの動きを1日3回程度、思い出したときにやってみましょう。なお、やりすぎると余計な筋肉がついてしまい、逆にマリオネットラインにつながりかねないので注意が必要です。また、筋肉が固まっているなと感じたときには、スキンケアで保湿後にマリオネットラインの部分を優しくマッサージしてほぐしてください。
まとめ
マリオネットラインは、筋肉の衰えや加齢などでおこりやすくなります。毎日の生活の中で、マリオネットラインにつながりかねない習慣を改め、マリオネットラインが出にくいように意識しましょう。
■ドモホルンリンクルのスキンケアアイテム