鼻にできたシミは目立ちやすく、「周りの人にも気づかれているかもしれない」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。隠すために一時的にマスクをしてもシミが消えるわけではありません。シミの対処法として、鼻にできるシミの種類や原因を知り、スキンケアや日常生活の見直しなどで改善方法を探っていきましょう。
鼻にできるのはどんなシミ?
鼻にできるシミには、さまざまな種類があります。
おもなものとしては
- そばかす
- 老人性色素斑
- 炎症後色素沈着
- 肝斑
- 脂漏性角化症
- 後天性真皮メラノサイトーシス
などがあります。
シミの種類 | おもに 出現する場所 |
特徴 |
---|---|---|
そばかす |
|
|
老人性色素班 |
|
|
炎症後色素沈着 |
|
|
肝斑 |
|
|
脂漏性角化症 |
|
|
後天性真皮 メラノサイトーシス |
|
|
鼻にシミができる原因は?
鼻にシミができる原因は、メラニンがうまく排出されず肌に残ってしまうからです。メラニンが過剰に生成される理由は次のとおりです。
紫外線によるダメージ
紫外線を多く浴びると、シミのもととなるメラニンが過剰生成されてしまいます。通常、メラニンはターンオーバーによって肌の外に排出されますが、紫外線をたくさん浴びるとメラニンの排出が追い付かなくなってしまい、肌に蓄積してシミになるのです。特に鼻筋は紫外線が当たりやすく、シミができやすい場所とも言えるでしょう。
摩擦
肌が何らかの形で摩擦を受けると、メラノサイトの働きが活発になり、メラニンが過剰に生成されてシミにつながってしまいます。おもな摩擦の原因として考えられるのは、洗顔時にゴシゴシと擦る、洗顔後にタオルで顔をゴシゴシ擦るといったことです。特に鼻は汚れが気になる場所のため、ついつい熱心に擦ってしまいがち。摩擦をおこさないように日頃から意識しましょう。
また、サイズの合わないマスクを使うと摩擦がおきやすくなってしまいます。自分に合ったサイズのマスクを着用することがシミ対策にもつながるでしょう。
ホルモンバランスの乱れ
一般的にホルモンバランスとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンのバランスのことを言います。
エストロゲンとは、生理後から排卵前までに分泌される女性ホルモンのことで、プロゲステロンとは排卵後から生理前の期間や妊娠後期に分泌されるホルモンです。このホルモンのうちプロゲステロンは、メラニン生成を促進するため、プロゲステロンが優位になる排卵後から生理前と妊娠後期はシミが出現しやすくなると考えられています。
また、ストレスや不規則な生活習慣、無理なダイエットなどが原因でホルモンバランスが乱れ、シミに影響を与えることがあるので注意が必要です。
遺伝の可能性も
シミの原因の一つとして遺伝の可能性が考えられています。人がもともと持つメラニンの量は、遺伝的な要因で決まるとも言われており、個々のメラニン量や肌質もシミのできやすさに関係しているのです。特にそばかすや後天性真皮メラノサイトーシスは、遺伝の要素が大きいと考えられています。
鼻のシミは消せるの?改善方法は?
「鼻のシミを消す方法を知りたい」と思う方もいると思います。ホームケアで鼻のシミを完全に消すことは難しいですが、これ以上悪化させないため次のことを実践しましょう。
- 念入りの紫外線対策
- 肌を刺激しない洗顔方法
- 美白アイテムを取り入れる
- 肌に負担を与えない生活習慣
念入りの紫外線対策
紫外線を多く浴びるとメラニンが過剰生成され、シミにつながってしまいます。そこで、メラニンの過剰生成を防ぐためにも紫外線対策をおこないましょう。
紫外線は、夏だけでなく一年中降り注いでいます。また、紫外線は窓ガラスも通過するため、室内にいても紫外線を浴びてしまいます。ですから、季節・場所を問わず、常に紫外線対策をおこなう必要があるのです。
紫外線対策としては、用途に応じた日焼け止めの使用、そのほかにもできるだけ袖の長い服、サングラスや日傘、帽子などを活用して紫外線対策をおこないましょう。
肌を刺激しない洗顔方法
シミの原因となる摩擦を減らすためには、肌を刺激しない洗顔方法が重要です。汚れが気になるからとゴシゴシ擦らずに、泡で顔を包むようにそっと顔に広げていきましょう。洗顔時は、直接鼻を手で触れるのではなく、泡で洗うことを意識するのがポイントです。
泡は、やや硬めできめ細かくなるように作りましょう。自分の手できめ細かい泡を作るのが難しいと感じたら、泡立てネットなど便利グッズを活用すると簡単に作れます。
美白アイテムを取り入れる
美白効果の高い美容液を使って鼻のシミを予防しましょう。また、シミを消すわけではありませんが、どうしても気になるようでしたら日中はカバー力の高いファンデーションを使うことでシミを目立たなくできます。
肌に負担を与えない生活習慣
肌のターンオーバーが乱れないようにするために、日常生活にも気を配りましょう。
寝不足、食生活の乱れ、過度なダイエット、ストレスなどは肌に負担を与えてしまいます。睡眠時間の確保、運動などを取り入れてストレスを発散する、バランスの良い食事を摂ることなどを意識して生活習慣を整えていくことが大切です。
まとめ
鼻のシミは、遺伝的な要素もありますが、紫外線対策や生活習慣の見直し、スキンケアでいくらか予防できる可能性があります。特にメラニンの過剰生成を抑えるためには、重要なのは紫外線対策です。夏だけでなく、一年中、紫外線から肌を守りましょう。
■ドモホルンリンクルのスキンケアアイテム