肌荒れしないように対策をしているのに、なぜか肌が荒れてしまう…。それは、正しいスキンケアができていないからかもしれません。肌荒れのメカニズムを理解して、肌荒れを防ぐためのスキンケアや生活習慣を取り入れましょう。
スキンケアをしているのに肌が荒れるのはなぜ?
毎日スキンケアをていねいにしても肌荒れが改善しない…。自分なりに頑張っているつもりなのになぜ肌が荒れてしまうのでしょうか。
肌荒れとは?
そもそも、肌荒れについて明確な定義はありません。一般的に健康な肌が、表面のキメが整ってうるおっている状態なのに対して、肌荒れは肌の表面のカサつきやザラつき、ニキビや吹き出物が出るなどのトラブルが現れている状態のことを言います。
肌荒れがおこる原因はさまざまで、肌への何らかの刺激だけでなく、体調面など体の内側からくるものもあると考えられています。
おもな肌荒れの症状
おもな肌荒れの症状としては、次のものが挙げられます。
症状の種類 | 具体的な症状 |
---|---|
乾燥 | うるおいを保つバリア機能が加齢や外部からの刺激などで損なわれて肌の乾燥につながってしまう。 カサカサやひび割れのような症状が出る。 肌のターンオーバーがうまくいかず角質が厚くなったり、表面の皮がめくれたりする。 |
赤み | 体の中の免疫機能が働き、皮膚の下にある毛細血管が広がって赤みが出る。 ニキビ、湿疹、アトピー性皮膚炎などの症状としても赤みが出ることもある。※ |
かゆみ | 肌のバリア機能の低下や外的刺激の影響を受けることで免疫機能が働き、神経伝達物質のヒスタミンが分泌されることで、かゆみを引きおこしてしまう。 かゆみがつらいからと言ってかきむしってしまうことで症状がさらに悪化することもある。 |
ニキビ、吹き出物 | 赤く炎症をおこしたり、膿が溜まったり、毛穴が詰まったりすることで、顔にニキビや吹き出物が出てしまう。 おもな原因としては、肌のバリア機能の低下などに伴う毛穴の詰まり、皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖など。 |
肌荒れの原因
肌荒れ対策としてスキンケアの見直しは大切なことですが、その前に、肌荒れの種類とその原因を詳しく見ていきましょう。
肌荒れのメカニズム
肌荒れの原因にはさまざまなものがあります。おもなものをまとめてみました。
原因 | おもな理由 |
---|---|
空気の乾燥 | 暖房やエアコンの環境が整って快適な反面、湿度が低下して空気が乾燥しやすい状況になっている。 |
ターンオーバーの乱れ | ターンオーバーの乱れなどが原因で、毛穴が詰まったり肌のバリア機能が崩れたりする。 |
敏感肌 | 肌が乾燥や加齢、外的要因に敏感に反応して、赤みやヒリつき、かゆみなどがおこりやすくなる。 |
不規則な生活 | 仕事や家事で忙しく生活のリズムが不規則。 寝る直前までパソコン・スマートフォンを使ってブルーライトを浴びることや、過度なストレスによる睡眠の質の低下。 喫煙。 体内に取り込む水分不足。 |
内臓の不調 | ダイエットや偏った食事、飲酒やストレスからくる暴飲暴食などによる腸内環境の悪化。 |
ホルモンバランスの乱れ | 生理周期に応じて女性ホルモンが変動、生理の1週間前あたりは、黄体ホルモンが増えるため皮脂の分泌が活発になり、肌が不安定になってカサつきや炎症がおき、ほてりを感じることも。 妊娠中や産後、更年期なども、ホルモンバランスが崩れやすくなる。 |
ストレス | ストレスを受けると体内で活性酸素が多く生成され、コラーゲンやエラスチンが減少したりメラニン色素が増加したりして肌トラブルにつながってしまう。 |
外部からの刺激 | 花粉や黄砂、マスクによる肌への刺激などの影響で肌がダメージを受けてしまう。 |
間違ったスキンケア | 洗顔時にゴシゴシ擦る、化粧水を浸透させたいからと力強くパッティングする、乳液を刷り込むなど、肌に良いと思ってやっていることが肌を傷付けていることも。 若いころから同じスキンケアをしていて肌悩みに合ったケアができていない。 |
肌が荒れやすい時季
肌が荒れやすいのはおもに季節の変わり目。この時季は、気温や湿度が大きく変わることから自律神経のバランスが崩れ、肌のターンオーバーが乱れやすくなることから、肌荒れにつながると考えられています。
また、季節によって、肌に与える影響はさまざまです。
季節 | 肌荒れのおもな要因 |
---|---|
春 | バリア機能の低下した肌が花粉の影響を受け肌トラブルをおこすことがある。 年度初めの環境の変化に伴うストレス。 |
夏 | 紫外線の影響で肌がダメージを受けやすい。 汗の蒸発で肌の乾燥が進む。 冷房の影響で肌が乾燥しやすくなる。 |
秋 | 夏の紫外線のダメージや気温の低下、乾燥した空気の影響で肌の乾燥が進む。 夏のダメージがシミやそばかす、シワなど表面に現れる。 |
冬 | 1年のうちで最も湿度が低いため、肌の乾燥が進む。 寒さの影響で血行が悪くなりやすく、肌のバリア機能の低下につながってしまう。 |
間違った肌荒れ対策が悪化を招く
肌に良いと思って実践していることが、実は肌にダメージを与えている要因になっていることがあります。
たとえば、以下のようなことが挙げられます。
- ニキビの原因は肌が油っぽいからだと勝手に考えて、保湿をおろそかにする。
- 肌の角質が気になるからと、洗顔時にゴシゴシこすることでかえって肌が荒れる。
- 化粧水を強くパッティングし過ぎたり、乳液を強く塗り込み過ぎたりすることで肌にダメージを与える。
- クレンジングのすすぎ残しの影響で、化粧水や乳液が浸透しない。
- 忙しいときに、スキンケアを簡単にして寝てしまった。
- 夏場は肌がベタついているから化粧水のみで済ませてしまう。
このように誤ったスキンケアで肌がダメージを受けることがあります。正しいスキンケア方法を知って、肌荒れを防ぎましょう。
肌荒れを改善する正しいスキンケア方法
誤ったスキンケアで肌にダメージを与えないように、スキンケアのポイントを知って実践しましょう。
基本は「ていねいな洗顔」と「保湿」
肌荒れ改善のスキンケアで大事なのは、洗顔と保湿をていねいにおこなうことです。
肌荒れを解消したい、余分な角質を落としたいと力を入れてしまうと、肌表面の角質層を傷付けるだけで肌荒れ改善にはつながりません。
洗顔料はたっぷりと使い、しっかりと泡立てて使いましょう。泡立てが苦手な方は、専用のスポンジや泡立て器を使うと簡単に作れます。泡ができたら、そっと肌にのせて、細かい泡に毛穴へ入り込んだ汚れを吸着させましょう。すすぐときのお湯は、熱過ぎない35度前後のぬるま湯を使って肌への刺激を極力避けて下さい。なお、水温が低いと毛穴が閉じて汚れが落ちきらなくなるので温度管理に注意が必要です。
洗顔後の保湿は速やかにおこないましょう。洗顔が終わった瞬間から乾燥が始まっていると言われています。洗顔の後、タオルでそっと肌の水気を取ったら、速やかに化粧水、乳液、クリームとでうるおいを与えて下さい。
ていねいなスキンケア方法も忘れない
毎日のスキンケアは、肌の状態を確認しながら、その日のベストなケアをていねいにおこないましょう。また、化粧水を付けたらすぐに乳液へと進まず、肌に浸透したことを確認してから次のケアへと進めることで肌の保湿につながります。
スキンケアのときには、洗顔後、そっと肌に触れて肌状態を確認して下さい。乾燥しているなと思ったら化粧水やクリームを重ねづけして、うるおいを追加しましょう。
メイクにも気を付ける
肌荒れが気になるときは、メイクをどこまでやって良いのか、どんな風にすれば良いのか不安になります。
肌が荒れているときは、バリア機能が低下し外部の刺激を受けやすくなっています。ノーメイクでいるとより刺激を受けやすくなってしまうので、保湿成分の入ったファンデーションを使うなど、自分の肌荒れに寄り添ったアイテムを取り入れましょう。
肌荒れ対策は食事や生活習慣など内面ケアも重要
肌荒れ対策は、スキンケアだけでは解決せず、腸内環境や血行など、内面的な原因が含まれていることもあります。
スキンケアをきちんとやっているのに、肌荒れがいっこうに改善されないときには、生活習慣の改善を試みましょう。睡眠不足や体調不良など、体の健康状態が肌にも影響することはすでに紹介したとおり。すこやかな肌に整えるためにも、生活習慣を見直し、改善してみませんか?
肌に良い食生活を考える
内面的な要因で大きな影響を与えるのが「腸内環境」です。
おもな、腸内環境を整える食品は以下の通りです。
食品 | 期待できる効果 |
---|---|
ヨーグルト | 乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を食品で摂れる。 腸内環境の改善が期待できる。 |
チーズ | 乳酸菌を含む発酵食品。 腸内環境を整えるには、しっかり発酵しているカマンベールチーズなどがおすすめ。 |
海藻類 | 食物繊維が豊富。 海藻類には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類を含んでいて、腸内環境を整えやすい。
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納豆 | 納豆に含まれる納豆菌が、腸内環境の改善に役立つ。 食物繊維も含まれていて腸内環境を整えてくれる。 |
発酵食品 |
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甘酒 | 飲む点滴と言われるほど栄養価が高い。 発酵したお米が腸内環境を整えてくれる。 |
食物繊維を 含む 野菜や果物 |
食物繊維と腸内環境を整えると言われるオリゴ糖などが含まれている。 おもな野菜は、キャベツ、ごぼう、たまねぎ、バナナ、りんご、ブドウなど。 |
大豆製品 | おもに、豆腐、きなこ、豆乳など。 オリゴ糖が豊富に含まれており、腸内の善玉菌を活性化してくれる。 |
マグネシウム | 市販の便秘薬の代表成分。 便を軟らかくする効果や便秘の改善効果が期待できる。 おもな食材…玄米、魚介類、ゴマなど |
逆に、腸内環境の面から見た場合、避けた方が良い飲食物などは以下の通りです。
食品 | おもな理由 |
---|---|
食物繊維の少ないお菓子 | 便秘の原因になるため食べ過ぎない。 |
乳酸菌飲料ジュースや エナジードリンク |
飲み過ぎてしまうと糖分を摂り過ぎることが懸念される。 |
小麦製品 | 小麦製品はグルテンを含むため、腸内環境に影響を与えることがある。適量を心がけ、小麦製品の大量摂取は避けておく。 |
肉類 | 肉に含まれるタンパク質が腸内で悪玉菌を増やしてしまう。 |
気を付けたい生活習慣
食事以外にも肌荒れにつながらない生活習慣を意識しましょう。肌が生まれ変わるターンオーバーは、睡眠中に成長ホルモンが分泌することでおこなわれていますので、睡眠時間の確保、質の良い睡眠を取ることを意識して下さい。日中は、紫外線対策も大切です。日焼け止めを毎日使うことや、外出時には長袖の上着、日傘や帽子なども活用しましょう。
ストレスも肌荒れの原因に
ストレスが溜まってしまうと自律神経が乱れてしまい、ホルモンのバランスがコントロールできなくなり肌荒れにつながってしまいます。ストレス発散に適度な運動を取り入れてみましょう。手軽にできる軽いウォーキングや緊張した体をほぐすためのストレッチなどの有酸素運動がおすすめです。
まとめ
肌荒れの原因や、肌荒れを防ぐ生活習慣などを紹介しました。肌の保湿を心がけて、外的刺激を受けにくい肌を作りましょう。
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