ニキビは皮脂が毛穴に詰まることが原因で引きおこされます。そのため、「油分の多い乳液が毛穴に詰まることで、ニキビの原因になるのでは」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし実際は、乳液を正しく使うことでニキビの改善や予防につながるのです。
この記事では、乳液とニキビの関係性、使用時の注意点について解説します。肌に合う乳液の選び方も紹介しているので、ニキビのケアをする際の参考にしてみてください。
乳液とニキビとの関係性
ニキビに悩む方のなかには、油分が多く含まれる「乳液」を使うことで、悪化してしまうのではと考えている方もいるでしょう。しかし、乳液はニキビのケアにとって非常に重要な役割を担っています。乳液には「保湿効果」があり、ニキビの原因である「乾燥による皮脂の過剰分泌」を防いでくれます。
もちろん油分が多すぎる乳液を使ったり、そもそも使い方を間違えていたりすると悪化する可能性はありますが、ニキビがあるときに乳液を使っても問題ありません。
そもそもニキビの原因とは
そもそもなぜニキビはできてしまうのでしょうか。ここでは、ニキビのおもな原因を紹介します。
皮脂の過剰分泌
ニキビができるのは、皮脂の過剰分泌が原因の一つです。もともと脂性肌で皮脂が多く分泌される体質の場合だけでなく、肌表面が乾燥することでも皮脂は過剰に分泌されます。また、不規則な生活習慣を送っていたり、脂質や糖質の多い食生活を長く続けていたりしても皮脂が過剰分泌され、ニキビができやすくなります。
毛穴の詰まり
皮脂や肌表面の汚れが毛穴に詰まるのも、ニキビができる原因の一つです。毛穴の奥には皮脂を作りだす皮脂腺があります。皮脂自体は、肌の乾燥を防ぐために欠かせないものですが、余分な皮脂を取り除かないと毛穴が詰まってしまうのです。
また、メイク残りの汚れや古い角栓も、毛穴をふさいで皮脂を溜めてしまう原因となります。皮脂や汚れが詰まることでニキビの原因となるアクネ菌が増え、肌の炎症をおこしニキビを作ってしまうのです。
乳液がニキビ対策に効果がある3つの理由
乳液のおもな役割は「保湿」ですが、ニキビ対策にどのような効果があるのでしょうか。ここでは、乳液がニキビ対策に効果がある理由を3つ紹介します。
肌の乾燥を防ぐ
乳液は、肌の保湿機能を維持しバリア機能を高められるため、肌の乾燥を防ぐのに効果的です。肌が乾燥していると、肌のターンオーバーが乱れてしまい、肌表面に古い角質が残りやすくなります。
そして、肌に残った古い角質が毛穴に詰まると炎症を引きおこし、ニキビができてしまうのです。乳液は、肌の乾燥によるターンオーバーの乱れを防ぐ役割があるので、ニキビ対策には欠かせない存在だと言えるでしょう。
皮脂の過剰分泌を防ぐ
乳液には、肌の乾燥による皮脂の過剰分泌を防ぐ効果があります。乾燥した肌は、肌のバリア機能を失っているため、外部からの刺激に弱い状態です。皮脂は本来、肌のうるおいを取り戻して刺激から肌を護るために分泌されますが、乾燥している状態が長く続くと皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
しかし、乳液を使えば肌のうるおいを保ち、バリア機能を正常な状態に戻せるため、皮脂の過剰分泌を防ぐ効果が期待できます。
硬くなった角質を柔らかくできる
乳液の油分と保湿成分には、肌をふっくら柔らかくさせる働きがあります。肌が乾燥し、ターンオーバーが乱れて硬くなると水分が十分に浸透しません。
水分が十分に浸透しないと肌のうるおいが失われ、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、ニキビになってしまうのです。ニキビ対策をするためには、乳液を使って柔らかい肌を保つことがとても大切です。
ニキビ対策に効果的な乳液を選ぶ4つのポイント
乳液を選ぶ際には、ニキビ対策に有効な成分が含まれているかチェックすることが大切です。ここでは、ニキビ対策に有効な乳液を選ぶポイントを紹介します。
ノンコメドジェニックテスト済みの乳液を選ぶ
ノンコメドジェニックテスト済み乳液とは、ニキビができる可能性やアクネ菌が好む油分が含まれていないかのチェックがおこなわれている乳液のことです。ノンコメドジェニックテスト済み乳液を使えば、ニキビができにくいため、チェックされていない乳液に比べれば安心して使用できます。
ただし、絶対にニキビができないわけではなく、あくまでも「できる可能性が低い」だけなことを念頭に置いて使用しましょう。
保湿機能が高い乳液を選ぶ
ニキビができる原因には、肌の乾燥による「肌のターンオーバーの乱れ」と「皮脂の過剰分泌」が考えられます。そのため、保湿成分が十分に含まれている乳液を使うのがポイントです。具体的に保湿機能が高い成分は、下記の例を参考にしてみてください。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- アミノ酸
- セラミド
- スクワラン
ただし、保湿成分が高くてもベタつきが気になったり、肌に合っていなかったりするものは避けてください。あくまでも自分の肌に合った乳液を使用しましょう。
ニキビ対策に特化した乳液を選ぶ
ニキビの改善には、ターンオーバーの促進や毛穴詰まりの解消、肌の炎症を抑えることが必要となります。ニキビ対策に特化した乳液を選ぶときは、アクネ菌が抑えられる殺菌作用や、肌の炎症を抑える効果があるサリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどが配合されているかをチェックしてみてください。
ただし、あまりにも強い殺菌作用があるものや、油分が多いものはニキビを悪化させてしまう可能性があるので、使わないようにしましょう。
無添加の乳液を選ぶ
乾燥してバリア機能が低下した肌は、外からの刺激に敏感になっています。そのため、添加物がなるべく少ないもので、肌に負担をかけないようにしてあげることが大切です。肌が敏感な方は添加物との相性が悪い場合があり、肌荒れのトラブルをおこす危険性があります。
たとえば、界面活性剤や着色料などが多く含まれている乳液には注意する必要があるでしょう。添加物が必ず肌トラブルをおこすわけではありませんが、安心して使うためにも無添加のものを選ぶのがおすすめです。
乳液を使うときに注意すべきポイント
乳液はニキビ対策に効果的ですが、正しく使わなければ効果が半減してしまったり、ニキビが悪化したりする可能性があります。ここでは、乳液を使うときに注意すべきポイントを解説します。ニキビケアをする際の参考にしてみてください。
洗顔後・入浴後はすぐに保湿する
洗顔や入浴でうるおいを失った肌には、乳液を使う前にまず化粧水ですぐに保湿してあげることが大切です。化粧水で保湿をした上から乳液を塗ることで、肌に水分が浸透し、うるおいが保たれます。洗顔や入浴後の肌は、必要な皮脂まで流れ落ちており、乾燥しやすい状態になっています。化粧水と乳液で十分に保湿して、すこやかな肌を保ちましょう。
手のひらで伸ばしてやさしく押し込む
乳液は、手のひらで伸ばしてやさしく押し込むようにつけましょう。乳液を肌に擦り付けるように塗ると非常に負担がかかり、肌のバリア機能が失われたり、ターンオーバーが乱れたりする原因となります。
また、手のひらで伸ばしたときに、温めることも意識してみましょう。乳液に含まれている油分は、温めることでより肌に浸透しやすくなります。肌を労ったスキンケアを意識することで、ニキビ対策につながります。
塗りすぎに注意する
もともと皮脂の分泌が多い箇所に乳液をつけすぎると毛穴が詰まって炎症を引きおこし、ニキビの原因になってしまいます。たとえば、鼻やおでこは皮脂が分泌されやすい箇所なので、乳液の量を調節して塗ってみてください。手のひらで肌を包み込んだとき、ほど良く吸いつくような感触になるくらいの量が適切な量と言えます。
まとめ
ニキビの原因は、乾燥による「皮脂の過剰分泌」や「ターンオーバーの乱れ」が考えられます。保湿成分や殺菌成分、抗炎症成分が含まれた乳液を使うことで、効果的なニキビ対策ができるでしょう。ニキビ対策をする際には、洗顔後・入浴後の保湿と肌を労ったていねいでやさしいスキンケアが大切です。
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