地域でひっそり育てられていた「幻の花」との、運命的な出会い。

地域でひっそり育てられていた「幻の花」との、運命的な出会い。

人が年齢以上に年をとってしまう現象。鍵を握っているのがAngptl2(ANL)というタンパク質でした。そのANLの抑制に関わる研究をしていく中で、見い出した花があります。

――「不知火菊(しらぬいぎく)」です。

熊本県の特定地域でしか育てられていない"幻の花"、不知火菊。実はドモホルンリンクルと、この花との出会いはあまりにも運命的で、ドラマティックなものでした。

全ては「うちの菊、調べてよ」から始まった

真っ白で可憐な姿が魅力的な「不知火菊」は、熊本県の宇城市不知火町(うきし・しらぬひまち)という海沿いの町で、ひっそりと育てられてきた"幻の花"。

民間伝承的に育てられ、煎じて飲まれていたという花から、いかにして有用な成分を発見し、ドモホルンリンクルを支える重要な植物の一つとなったのか、その過程には、運命的とも言える偶然の重なりがありました。

全ては「うちの菊、調べてよ」から始まった

そもそもは、私の妻の実家が不知火町にあることから話は始まります。

不知火は、柑橘が名産の農業と漁業の町。盆正月ともなれば実家に親戚一同が集まって宴を催します。ある年のお盆にも集まってお酒を飲んでいると、親戚の一人から「お前は何か、植物の研究ばしよるとか?」と話かけられ、そこから私の仕事の話になったのです。

その流れで「この菊は知っとるね?」と教えてもらったのが、不知火菊。職業柄、多くの植物を知ってはいましたが、不知火菊のことは見たことも聞いたこともありませんでした。

聞けば、不知火地方だけに育つ花で、この地域の人は昔から、花弁を乾燥させて煎じて飲んでいたといいます。

「すごか菊だけん、調べてみなっせ(調べてごらん)」と彼は力説するのですが、何しろ親戚だらけの酒席での話。そのときは「うんうん」と右から左に受け流していました。

ところがその数カ月後、正月に帰省した際、再び飲み会の席で「そういえば、あの菊の研究はどうなった?」と迫ってきたんです。答えに窮している私に、「ちょうど先週、たくさん採れたから」と大量の不知火菊を渡してくる親戚…いよいよ私も後には引けない状態となりました。

さぁ、どうしようか――私はただ、白く美しい花を見つめるしかありませんでした。

不知火菊

地域のみなさんと一緒に、地域の宝を磨き、お客様に届ける

これが「運命」というものなのかもしれません。

ちょうどその時期、熊本大学と共同で、ANLの抑制に有用な原料の研究を進めていました。
期待する効果を持つ植物がないか、400を越える候補の中から探していた真っ最中だったのです。

私は、その候補リストの中に親戚が推薦する不知火菊を"特別枠"で、そっと加えてみました。

後日。活性が高いと報告された植物の中に、不知火菊も入っていました。そして、あれよあれよという間に、最終候補まで残っていきます。

ANLを抑える効果を持つ植物はほかにもいくつかありましたが、不知火菊の場合はその活性も高く安全性も高くて、かつ刺激が少なく香りも強すぎず、全体のバランスがとても優れていたのです。親戚が酒席で上機嫌に語っていた「すごか菊」は、嘘ではありませんでした。

そして厳正なスクリーニングの結果、並み居る"ライバル"を抑えて、なんと不知火菊が勝ち抜いてしまいます。あの日、あの時、あの場所で、不知火菊に出会わなければ、民間伝承的にしか育てていなかった幻の花を、ドモホルンリンクルに入れることなどありませんでした。しかし、運命的な出会いが、すべてを変えてしまったのです。

地域のみなさんと一緒に、地域の宝を磨き、お客様に届ける

もっとも、この地域でしか育たない希少種だったので、実際に原料化するには圧倒的に生産量が足りません。そもそも地域は高齢化で、生産現場の人手不足も深刻なもの。こうした課題を解決するために、地域の皆さんと一緒になって試験栽培をすることにしました。どのような方法で栽培すれば、必要な量を安定して育てられるか。そして、どれくらい作れば地域の産業として成立するのか。地域の自然や地域で暮らす皆さんの生活や雇用のことも考えつつ、双方にとって無理のない栽培方法を研究し、サステナブルな生産体制を整えていくことを目指しました。

現在、地域の農家さんに栽培を委託。農家の庭や畑の片隅でひっそり咲くだけだったこの花が、一面真っ白な花畑を作れるほどの量を栽培できるようになりました。この地域一帯は柑橘の不知火(デコのあるみかん)農家が多いのですが、柑橘類と繁忙期がずれるため、兼業で育ててもらいやすいのも大きなメリットです。

一面真っ白な花畑

何より、この不知火菊が一面に咲き誇る真っ白な花畑の美しさは、見る人を癒やしてくれます。不知火町でしか叶わないこの景色を地域の名物にできないかと、宇城市の方とも話をしているところです。農家の方の新たな収入源として、そして観光資源として、不知火菊の発見を通して地域活性化にまでつなげられればと思っています。

つい最近まで学名すら持たず、なぜかこの地以外では育つことができない、幻の花。この花から抽出したエキスに秘められた"肌年齢を解き放つ力"は、ドモホルンリンクルを大きく進化させました。その一方で、地域内でしか知られていない植物に新たな価値を見出し、新しい地場産業の創出に少しばかり貢献できたのではないかと自負しております。

そして、その結果として磨き上げられた製品をお客様にお届けできたことが、なにより喜ばしいことだと思っています。

磨き上げられた製品をお客様にお届けできたことが、なにより喜ばしいことだと思っています

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監修:再春館製薬所 
間地大輔

大学院で薬学を専攻し、2001年に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。 永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年では、漢方事業部で薬剤師として従事した後に、老化研究所所長・研究開発部門責任者を経て、2022年より製造管理者を務め、現在は研究開発部に所属。

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