そもそも「皮脂」とは何か。頭皮や顔に過剰に分泌される原因と皮脂を抑える対処法を解説

そもそも「皮脂」とは何か。頭皮や顔に過剰に分泌される原因と皮脂を抑える対処法を解説

皮脂とは、肌の健康を守るために欠かせない存在です。皮脂は少なすぎても多すぎても、肌トラブルの一因になります。

本記事では、皮脂とは何なのか、不足した場合、過剰に分泌した場合、どのような肌トラブルが生じるのか、基礎的な知識をまとめました。

その上で、皮脂のバランスが崩れる原因と、顔(特に鼻)や頭皮の皮脂コントロールの方法を解説しています。

皮脂の基礎知識|皮脂とは何?

洗顔後に顔を手で包み込みスキンケアをする女性

朝の顔のテカリや日中のメイク崩れには皮脂が大きく関係しています。ここではまず、皮脂の役割を分かりやすく解説します。

皮脂の役割は「肌の保護」

皮脂は、毛穴の皮脂腺から分泌され、汗と混ざって皮脂膜をつくり、肌表面を覆っています。

皮脂膜には抗菌作用があり、外部刺激や細菌の侵入から肌を守るバリア機能が備わっています。

アトピー性皮膚炎などの悪化を防ぐ役割、細菌の過剰な増殖を抑える働きもあります。

「天然の保湿クリーム」として肌の水分蒸散を防ぐ保湿効果もあります。この保湿作用は、肌の乾燥予防だけでなく、シワの予防にもつながっています。

皮脂が不足するとおきるトラブル

肌を守る上で欠かせない皮脂が不足するとどうなるのでしょうか。

皮脂が不足すると、肌のバリア機能が低下し、さまざまな肌トラブルの引き金となります。

バリア機能が低下すると、肌のツヤが失われたり、かさつきが出たり、軽い刺激でも赤みやかゆみが出たりするなど、各種の肌荒れや不調がおこりやすくなります。

皮脂不足に陥る背景には、生まれながらの体質に加えて、過度な洗顔、過剰なクレンジング、あぶらとり紙の使いすぎ、生活リズムの乱れなどが存在します。

皮脂が過剰に分泌されると生じやすくなるトラブル

鏡を見ながら肌の状態を確認する女性

皮脂の不足とは反対に、皮脂が過剰に分泌しても肌トラブルは生じます。

ここからは、皮脂の過剰分泌によっておこりやすくなる肌トラブルを解説します。

ニキビ・角栓

皮脂の分泌が過剰な場合、肌におこりやすくなるトラブルとしては、ニキビ、角栓による毛穴の開きが代表例として挙げられます。

余分な皮脂が毛穴に詰まると、肌の常在菌であるアクネ菌が毛穴のなかで増殖し、炎症をおこしてニキビが発生します。特に思春期は、皮脂分泌が非常に活発で、ニキビができやすい時期なので注意が必要です。

皮脂と古い角質が毛穴のなかで混ざり合うと角栓もできやすくなります。角栓は、毛穴を押し広げて目立たせる上に、紫外線を浴び続けると酸化して黒ずみ、いわゆる「いちご鼻」を引きおこします。

テカリ・ベタつき・肌荒れ

皮脂分泌が多いと、テカリやベタつき、肌荒れがおこりやすくなります。

額、鼻などの皮脂分泌が多い部位では、ファンデーションが浮いてしまう場合もあります。

さらに、ほこりなどの汚れが肌に付着しやすくなるため、清潔な状態を保ちにくくなります。

放置された皮脂は、時間が経つと酸化して過酸化脂質に変化します。過酸化脂質は肌に刺激を与え、肌荒れを引きおこす要因となります。

また、酸化した皮脂は、肌の老化を進める要因にもなります。

 

脂性肌(オイリー肌)の原因や皮脂による化粧崩れの対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

 

皮脂が過剰分泌される理由と原因

手の甲にスキンケアクリームをなじませる女性

肌トラブルの原因になる皮脂の過剰分泌は、どうしておきてしまうのでしょうか。

ここからは、必要以上に皮脂が多くなる要因を掘り下げて解説します。

ホルモンバランスの影響

皮脂の分泌量は、体内のホルモンバランスと深く関係しています。

皮脂分泌を促すホルモンの一種が男性ホルモンです。

女性でも体内では一定の男性ホルモンが分泌されています。不規則な生活、ストレスが男性ホルモンの分泌を促し優位になった結果、ホルモンバランスが乱れます。

男性ホルモンが優位な状態が続くと、皮脂の過剰分泌につながり、ニキビなどの肌トラブルの原因になります。

また、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンは、男性ホルモンに似た作用をもっており、生理周期とともに変動して皮脂の分泌に大きな影響を与えています。

プロゲステロンの増加によって皮脂分泌が促されると、ニキビや毛穴詰まりがおこりやすくなります。

ホルモンバランスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

肌の乾燥

皮脂の分泌が過剰になる要因の一つに肌の乾燥も挙げられます。

一見矛盾するようですが、肌のバリア機能が乾燥によって低下すると、それ以上の水分蒸発を防ごうとして皮脂が分泌されます。

肌の乾燥がおきる背景には、生まれながらの体質なども影響しますが、間違った肌のお手入れが引き金になっているケースもあります。

テカリが気になるからと1日に何度も洗顔したり、あぶらとり紙で強くこすったりすると、うるおい維持に必要な皮脂まで失われて乾燥が進みます。

洗顔時に、熱いお湯を使う習慣も肌の乾燥を招きます。高温のお湯は皮脂を過剰に奪ってしまうためです。

テカリが気になるからと保湿を控えるような行為も好ましくありません。保湿不足で肌が乾燥し、皮脂の分泌が過剰になる要因となります。

 

「乾燥肌なのに皮脂が多い...」とお悩みの方は、こちらの記事もご覧ください。

生活習慣の乱れ

食事や睡眠などの基本的な生活習慣が乱れると、皮脂の過剰分泌が生じます。

たとえば、ケーキや白米、パンといった糖質の多い食品を取りすぎると、血糖値が急上昇し、インスリンの分泌が促されます。

インスリンは、血糖の調整に欠かせないホルモンですが、皮脂腺を刺激し皮脂の分泌を増やす働きもあるため、過剰な皮脂分泌につながります。

睡眠不足も皮脂分泌に大きく影響します。十分な睡眠が取れないと、体はストレスを感じ、男性ホルモンの分泌が促進されて皮脂が過剰に分泌されます。

喫煙習慣も、過剰な皮脂の分泌に関与しています。たばこは、自律神経のバランスを乱して交感神経を優位にし、男性ホルモンの分泌を促して、皮脂量を増やします。

また、喫煙によって発生した活性酸素は皮脂を酸化させ、嫌な臭いの原因(過酸化脂質)を生みだすという悪影響もあります。

性別や年齢

皮脂分泌が過剰になる背景には性別と年齢の影響もあります。

一般的に男性は、男性ホルモンの影響で女性よりも皮脂の分泌量が多く、脂っぽくなりがちです。

年齢に関しては、男女に共通して皮脂の分泌量は20代が最も多くなります。

女性の皮脂分泌は20代をピークとし、年齢とともにその後は減少していきますが、男性の場合は、20代以降も大きな変化はなく、ほぼ横ばいの状態が続きます。

体の構造上の特徴

体の構造上の特徴も皮脂の多さに関係しています。当然ながら、皮脂腺の密集している部位は、皮脂の分泌も過剰になります。

皮脂腺は全身に存在するものの、頭皮に最も多く、次いで額、鼻などのTゾーンに集中しています。

皮脂腺が多く集まっている部位は、皮脂腺の少ない他の部位と比べて皮脂分泌が活発になりやすいです。

皮脂腺の多い鼻の皮脂について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

皮脂バランスを保つ正しい肌のお手入れ

タオルとスキンケアボトルを並べた洗面台

皮脂の分泌は、多すぎても少なすぎても肌トラブルの原因になるため、適切なバランスの保持が大切です。

ここでは、正しいクレンジングと洗顔の方法、皮脂の量、ホルモンバランスに合わせた肌のお手入れ方法を解説します。

基本のクレンジング・洗顔方法

皮脂の量にかかわらず、毎日の正しいクレンジングや洗顔はすこやかな肌づくりの基本です。正しい方法を取り入れ、肌への負担を減らしながら、皮脂バランスを適正に保ちましょう。

<クレンジング方法>

  1. 適量の洗顔料を手に取り、指の腹を使ってTゾーンになじませる
  2. Uゾーン・目・口の順番でなじませる
  3. ぬるま湯で、ぬるつきがなくなるまで洗い流す

<洗顔方法>

  1. 洗顔料を十分に泡立てる
  2. 顔全体を泡で包むように優しく洗う
  3. ぬるま湯で、小鼻、生え際、あごのラインなども含めてしっかり洗い流す

皮脂分泌が活発な額と鼻周りは丁寧に洗いましょう。洗顔後は、タオルでそっと押さえるように水分をふき取ります。

クレンジングのポイントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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皮脂が多い場合のケア

皮脂の分泌が多く、肌のテカリやベタつきが気になる方であっても、保湿は怠らないでください。

洗顔後に、保湿をせずに放置してしまうと、肌の乾燥を防ぐために皮脂が余計に分泌されてしまいます。

皮脂の分泌が気になる方も、洗顔後は化粧水で水分を補い、乳液やクリームでフタをして、うるおいを逃さないようにします。

どうしてもベタつきが気になる場合は、ベタつきのないさらっとした使い心地のアイテムで保湿してください。

加えて、グアバ葉エキス、ビタミンC誘導体、ライスパワーNo.6など、皮脂分泌を抑制する成分を配合したアイテムを取り入れると効果的です。

皮脂が足りない場合のケア

皮脂の分泌が少ない肌は乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい状態にあります。皮脂の足りない乾燥した肌には、うるおいをキープする保湿成分を取り入れた丁寧なケアが欠かせません。

朝夜の肌のお手入れでは、セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分を含む基礎化粧品を使いましょう。

洗顔後は、肌の水分が急激に失われるため、水分と油分をすぐに補ってください。

肌がカサつきやすいときは、保湿をサポートする美容液やパックをプラスすると効果的です。

肌の水分量を上げる工夫について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

皮脂分泌を整える生活習慣

焼き魚やご飯が並ぶ栄養バランスの良い食事

皮脂の分泌量を適切に保つには、生活習慣の見直しも欠かせません。

食事・睡眠・ストレス管理といった日々の習慣を見直し、皮脂のバランスがとれた肌を目指しましょう。

皮脂の分泌が過剰な方、不足する方、どちらの場合であっても、栄養バランスがとれた食事を継続してください。

具体的には、タンパク質や脂質、ビタミンを含む食品をバランス良く取りましょう。

皮脂の分泌量のバランスを整えるビタミンB2、ビタミンB6の積極的な摂取もおすすめです。

ビタミンB2は、レバー、納豆、牛乳、ホウレンソウなどに多く含まれます。ビタミンB6は、肉類、豆類、バナナなどから摂取できます。

皮脂分泌のバランスを整えるには、質の高い睡眠の確保も欠かせません。

日中は、ウォーキングや軽い有酸素運動を心がけ、就寝前は照明を落とし、スマホの使用を控えて、睡眠の質を高める努力を始めましょう。

ストレス解消も大切です。ウォーキングや軽い有酸素運動は気分転換にもなります。

健康的な食生活についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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皮脂に関連するよくある質問

Q&Aの文字が書かれた木製ブロック

ここでは、本文中で取り上げきれなかった皮脂に関するよくある疑問を紹介します。

皮脂は取り除いた方が良いですか?

皮脂は、肌を守るバリア機能としてとても重要です。不足すると、各種の肌トラブルの要因となります。

しかし、過剰に分泌されると、テカリや毛穴の開き、黒ずみ、ニキビを引きおこします。

余分な皮脂は取り除きつつ、肌のうるおい保持に必要な皮脂は残すイメージで、肌のお手入れを心がけましょう。

皮脂を落としすぎているサインは?

皮脂を落としすぎている場合、幾つかのサインが現れます。

代表的なサインは、洗顔後の肌が突っ張る、発疹や吹き出物が増える、肌がテカりやすくなるなどです。これらの症状がひどくなった場合は、皮脂欠乏性湿疹皮脂欠乏症などの可能性もあるため、早めに皮膚科を受診しましょう。

まとめ|皮脂について深く理解し肌のバランスを保つ対策を

皮脂は、外部刺激から肌を守り、肌の水分蒸発を防ぐ大切な存在です。しかし、分泌量が多すぎると、ニキビやテカリの原因となり、少なすぎると乾燥や肌荒れを招きます。

正しい洗顔や肌のお手入れ方法を知り、生活習慣を日ごろから整え、皮脂バランスのとれたすこやかな肌を目指してください。

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