「最近、肌の乾燥が気になる」とお悩みではありませんか。肌の水分量が不足していると乾燥状態になります。そのまま放っておくと、乾燥小ジワやくすみなどの肌トラブルを招きかねません。できるだけ早く肌の水分量を上げ、健康な状態にする必要があります。

本記事では、最適な肌の水分量や乾燥してしまう理由を押さえたうえで、肌の水分量を上げる方法を解説しています。年齢別のおすすめスキンケアもご紹介していますので、うるおいに満ちた肌を取り戻したい方はぜひ参考にしてください。

肌の水分量はどのくらいが最適？測定方法は？

肌の水分量は、20〜30%が健康的な数値と言われています。肌のうるおいが保てており、ハリ・ツヤのある状態です。20%を下回ると肌が乾燥してしまい、さまざまな肌トラブルにつながります。乾燥小ジワやくすみ、カサつきの原因になるため、20〜30%を保てるようにしましょう。

肌の水分量は、水分測定器で調べられます。水分測定器はスキンチェッカーとも呼ばれており、家電量販店で販売されています。水分量だけでなく油分量や肌年齢なども見える化できるので、肌ケアを頑張りたい方は持っていると便利です。また、デパートのコスメカウンターで調べてもらえる場合もあります。

肌の水分量が減ってしまうのはなぜ？

そもそも、肌の水分量はなぜ減ってしまうのでしょうか。ここでは、肌の水分量が減少する原因と改善しないとどうなるのかを解説します。

肌のバリア機能が落ちているから

肌の水分量が減ってしまうのは、肌のバリア機能が原因です。肌のバリア機能とは、外的刺激から肌を護り、皮膚の水分が失われるのを防止する役割を言います。バリア機能が正常に働いていれば、肌の水分量を保てるので、乾燥に悩むことはありません。ただし、肌のバリア機能は、次のような要因から低下してしまいます。

• ストレスや生活習慣の乱れでターンオーバーが崩れる
• エアコンによる空気の乾燥で肌も乾燥する
• 紫外線対策不足でダメージを受ける
• 間違ったスキンケアをする
• 加齢により水分を保つセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸が減少する

環境的な要因もありますが、年齢とともに肌のバリア機能は低下してしまうので、若いうちから対策して維持することが必要です。

改善しないと肌トラブルにつながるおそれも

バリア機能が落ちて肌が乾燥してしまうと、肌トラブルにつながるおそれがあります。一度バリア機能が低下すると肌が乾燥し、さらにバリア機能が落ちる悪循環がおきてしまうためです。これ以上悪化させないためにも、肌の乾燥が気になったらすぐに対策することをおすすめします。

肌の水分量を上げる方法5つ

肌の水分量を上げ、バリア機能を高めるための方法を5つご紹介します。肌の水分量が多い人は、みずみずしく健康的な肌を保てます。すぐにできるものから取り入れてみましょう。

• 適切なスキンケアをおこなう
• 生活習慣を整える
• 肌の水分量を上げる成分を取り入れる
• 紫外線対策を徹底する
• こまめに水分補給をおこなう

適切なスキンケアをおこなう

1つ目は、適切なスキンケアをおこなうことです。外部刺激の原因となる肌についた汚れをしっかり落としましょう。クレンジングではゴシゴシこすらず、メイクにやさしく馴染ませます。その後、よく泡立てた洗顔料で取り切れなかった汚れを取ってください。洗顔後は肌が乾燥しやすいので、すぐに保湿ケアすることもお忘れなく。

生活習慣を整える

2つ目は、生活習慣を整えることです。特に意識したいのは「睡眠」と「食事」の2つ。睡眠では、入眠後2〜3時間に分泌される成長ホルモンがカギを握ります。肌のターンオーバーサイクルを整える働きがあるので、質の良い睡眠を取れるよう環境を整えてみてください。

また、バランスの良い食事も重要なポイントです。ターンオーバーの周期を整えるために、ビタミンやミネラル、タンパク質を含んだ食材を摂るようにしましょう。ビタミンや野菜や果物、ミネラルは海藻類、タンパク質は肉や魚に多く含まれていますよ。

肌の水分量を上げる成分を取り入れる

3つ目は、肌の水分量を上げる成分を取り入れることです。具体的には、以下の成分を含んだ基礎化粧品を使うことをおすすめします。

紫外線対策を徹底する

4つ目は、紫外線対策を徹底することです。紫外線ダメージは肌のバリア機能を低下させ、乾燥状態へ導いてしまうので、できる限り対策しましょう。外出するときは日焼け止めを塗り、日傘や帽子で日差しが直接肌に当たることを防ぎます。くもりや雨の日でも紫外線は降り注いでいるので、対策は欠かせません。晴れの日と同様の紫外線対策をおこないましょう。

こまめに水分補給をおこなう

5つ目は、こまめに水分補給をおこなうことです。水分が不足すると、おのずと肌も乾燥してしまいます。体重60kgの方の場合、1日に約2.5リットル分の水分を摂る必要があります。食事から得られるのは約1リットル、体内で生成される水分は約0.3リットルなので、残りの約1.2リットル分は飲み水から摂取するのが理想です。適切な水分量は性別や体重によりますが、意識的に水分を摂るように心がけてみてください。

年齢別のおすすめスキンケア

ここからは、水分量を保ったうるおい肌を目指す方に向けて、年齢別のおすすめスキンケアをご紹介します。年齢を重ねるうちに必要となるケアは変わっていくものです。そのときに肌が求めるケアをすることで、美しく健やかな肌を保ちましょう。

【20代】肌質に合わせて適度に保湿する

20代は、肌質に合わせて適度に保湿するのがおすすめです。保湿成分であるコラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸などが豊富にあり、肌の水分量が保たれている年齢なので、急いで保湿対策する必要はありません。ただ、20代後半に差し掛かると少しずつ保湿成分が減少してくるため、乾燥が気になる場合もあります。乾燥肌・混合肌の方は、乾燥しやすい部分を中心に保湿ケアすると良いでしょう。

参考：混合肌（インナードライ）とは？よくある特徴やスキンケア方法をご紹介
参考：乾燥肌の特徴は？肌タイプに合った正しいスキンケアを取り入れよう

【30代】保湿に力を入れ始める

30代は、保湿に力を入れ始める年齢です。20代と比べて皮脂の分泌量が減り、乾燥が気になりやすくなります。乾燥を放っておくとバリア機能が低下してさまざまな肌トラブルに発展してしまうので、保湿効果の高い基礎化粧品を導入しましょう。

【40代】肌の水分量を上げる成分を意識する

40代になると、肌の水分量を上げる成分を意識して摂るのがおすすめです。コラーゲンやエラスチンといった水分を保つ成分が減少するうえ、ホルモンバランスの乱れがおこりやすい時期。肌の乾燥やくすみ、シワが目立ち始めます。保湿を続けつつ、分泌量が減った保湿成分を外から補うことが必要です。基礎化粧品やサプリメントなどは成分をよく見て選びましょう。

【50代】保湿に加えてシミやくすみのケアも

50代は、保湿に加えてシミやくすみのケアも必要になります。肌のターンオーバーサイクルが遅れてしまい、新しい皮膚になるまで時間がかかってしまう頃です。そのため、肌の乾燥やシミ、くすみが気になるようになります。保湿を続けながら、シミやくすみのケアとして、メラニンの生成を抑えるナイアシンアミドやトラネキサム酸などの成分を取り入れていくと良いでしょう。

【60代】乾燥による肌のたるみに注意

60代は、乾燥による肌のたるみに注意が必要です。肌の皮脂量や水分量を保つ成分が減少するため、肌がこれまで以上に乾燥しやすくなります。乾燥によって肌がたるんでしまい、加齢を感じやすい肌になるのが60代です。肌の水分量を保つセラミドやエラスチン、コラーゲンを含んだ基礎化粧品を使って、保湿ケアを重点的におこないましょう。

スキンケアと生活習慣を見直して肌の水分量を整えよう

肌の水分量は、バリア機能が低下することで減少してしまいます。ターンオーバーの乱れや間違ったスキンケアが原因の場合は、生活習慣を整え、正しいクレンジング・洗顔をすることで改善が見込めます。また、加齢が原因の場合でも、年齢に応じたスキンケアによって、みずみずしくうるおった肌の保持が可能です。乾燥が気になり始めたら、年齢に合った保湿を取り入れましょう。

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