寝ても疲れがとれない原因とは?正しい休息方法を知ろう

寝ても疲れがとれない原因とは?正しい休息方法を知ろう

寝ても疲れがとれず、朝目覚めてもすっきりとせず、疲労感を引きずったまま一日がスタートしていませんか?
しかも、疲労感が抜けることなく日々蓄積していく方もいるでしょう。

そんな状態が長期間続くと、日常生活の満足感が下がったり仕事の効率が低下したりするだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすことがあります。この記事では、寝ても疲れがとれない原因を探り、正しい休息方法をご紹介します。疲れを溜め込まず、活力ある日々を送るための参考にしてみてください。

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疲れが溜まっている状態とは?

疲れが溜まってくるとさまざまな体の不調を感じます。

おもな症状を以下にまとめました。一つでも該当する方は、日々の疲労が蓄積している可能性があります。

  • 体がだるい
  • すぐに座りたくなる
  • 思考力の低下
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 仕事に集中できない
  • よく眠れず、起きても疲れが残る
  • 気持ちが落ち込む

これらの症状が一つでも当てはまるなら、日々の疲れが蓄積している可能性が高いです。早めに適切な休息を取り、日常生活の見直しを心がけることが重要です。

疲れの種類

寝ても疲れがとれないことに影響している寝具

寝てもとれない疲れには、「体」「心」「脳」が深く関係しています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

体の疲れ

体の疲れにはさまざまな要因があり、運動や生活習慣が大きく影響します。たとえば、スポーツや立ち仕事では筋肉が疲労しやすく、座りっぱなしのデスクワークでは血流が滞り、だるさを感じることがあるでしょう。

また、不規則な生活や夜更かし、夜勤などで生活リズムが崩れると、疲れが蓄積しやすくなります。さらに、女性特有の月経によるホルモンバランスの変化も疲れを感じやすくする原因の一つです。これらの原因が日々積み重なることで、疲れがとれにくくなります。

心の疲れ

心の疲れのおもな原因は「ストレス」です。人間関係の悩みや仕事、試験のプレッシャーなどで緊張状態が続くと、ストレスにより「自律神経」のバランスが乱れることがあります。自律神経は、呼吸や消化、心臓の動きなどを無意識に調整し、活動時に働く「交感神経」と休息時に働く「副交感神経」のバランスで機能しています。しかし、ストレスで自律神経のバランスが崩れると、交感神経が優位になり、眠りが浅くなったりイライラしやすくなったりして、心の疲れが蓄積するのです。

脳の疲れ

脳の疲れは、長時間の情報処理や神経の緊張が原因でおこります。パソコンやスマートフォンの使用、注意力を必要とする作業、学習、思考などを繰り返すことで脳は酷使されます。

その結果、物忘れが増えたり、気分が落ち込みやすくなったりするのです。特に現代では、インターネットやSNSで膨大な情報に触れる機会が多く、体の疲れよりも脳の疲れを感じる方が増加していると言われています。

寝ても疲れがとれない原因

ベッドの上に置かれた本やコーヒー

寝ても疲れがとれないのは、休息方法が間違っていることが原因の可能性があります。ここでは、普段の休息方法が正しいか確認しましょう。

栄養ドリンクやコーヒーを過剰摂取する

カフェインを含む栄養ドリンクやコーヒーを、眠気覚ましや疲労対策として飲む方は多いでしょう。たしかに適量であれば効果的ですが、摂取し過ぎると脳が興奮状態になり、眠りが浅くなったり不眠に陥ったりする可能性があります。

その結果、疲れがとれにくくなるだけでなく、カフェインが胃を刺激し、胃痛や不快感を引きおこす場合もあるのです。カフェインは体に負担をかけない範囲で摂取しましょう。

甘いものを食べ過ぎる

疲れたときに甘いものが欲しくなることがあるかもしれません。しかし食べ過ぎには注意が必要です。甘いものは一時的にリラックス効果をもたらしますが、過剰摂取すると血糖値が急激に上がり、だるさや眠気、頭痛、不安感を引きおこす可能性があります。

その結果、血糖値の影響によるだるさを疲労と混同し、さらに甘いものを摂ってしまうことで悪循環に陥りかねません。甘いものは適量を守り、リラックスできる範囲で楽しむことを心がけましょう。

休みの日に家でじっとしてばかりいる

疲れていると休みの日は家でゆっくり過ごしたくなるものですが、それだけでは疲れがとれないことがあります。自律神経は交感神経と副交感神経がバランス良く働くことで整いますが、動かずに過ごすと切り替えがスムーズにできず、睡眠に悪影響を及ぼすのです。

また、寝溜めをしてリカバリーしようとしても体内時計が乱れ、睡眠の質が低下しやすくなります。休日でも掃除や散歩など適度に体を動かすことが大切です。心地良い疲れを感じられる活動を取り入れることでリラックスできます。

栄養を付けるためにしっかり食べる

「栄養をつけよう」とたくさん食べることは一見良いことに思えますが、実は疲れを助長する場合があります。食べ物を消化するために、多くのエネルギーが必要です。満腹になるまで食べると消化活動が活発になり、体がいつも以上に余計なエネルギーを消費してしまうのです。

消化器官に負担をかけないためにも、適量を守ってバランスの良い食事を心がけたうえで、必要な栄養を摂取しましょう。

寝ても疲れがとれないときの正しい疲労回復方法

寝ても疲れがとれないことを解消するため日光にあたる女性

寝ても疲れがとれないとき、どのようにすれば疲労回復につながるのでしょうか。漢方の考え方として、体の疲れは「気・血・水」のバランスが乱れていることが原因とされていますが、大きな不調が出る前に小さなサインに気づくことで対応ができます。

「疲れたから何か特別なことをしなくちゃ」と構える必要はありません。日々の生活で次のような点を意識し、自分らしいペースで無理なく整えていきましょう。

睡眠環境を整える

質の良い睡眠のためには、寝室を暗くし静かな環境を整えることが基本です。漢方では、眠りを深めるために「陰」を増やすことが重要とされています。「陰」とは、体を休めリラックスさせるエネルギーのことで、夜にスマートフォンやパソコンの使用を控えるのも「陰」を補う行動にあたります。

また、寝る1時間前には明るい画面を避け、穏やかな話題の本を読むなど、心と体を落ち着かせる時間をつくって、より良い睡眠環境を整えましょう。

十分な睡眠時間を確保する

疲れを回復するには、十分な睡眠時間を確保することが重要です。まず、朝起きる時間から逆算して寝る時間を決めて、規則的なリズムをつくりましょう。また、遮光カーテンやアイマスクを活用することで、朝早く目覚めてしまうことを防げます。

さらに、パジャマは通気性や着心地が良く、体を冷やさない素材を選ぶことで、リラックスして睡眠をとれます。睡眠の質を上げて疲れをとるには、睡眠時間を増やすことが欠かせません。

体を動かす

適度な運動は「気」を巡らせ、体の疲れを取り除く効果があります。朝や昼に軽い散歩やヨガをおこなうことで、全身の「気」が循環し、疲労が溜まりにくくなるのです。ほかにも、太極拳や気功などの穏やかな運動は、体内の「気」を整え、内側からエネルギーを補充すると考えられています。

運動は週に数回、20〜30分程度の短時間でも効果的です。また、運動後のストレッチは、筋肉の緊張をほぐし血流を促進するため、疲労回復に役立ちます。適度な運動とストレッチを習慣にして、体と心をリフレッシュしましょう。

ゆっくり入浴する

寝る前にゆっくりと入浴することで質の良い睡眠につながります。入浴する時間の目安は眠る1〜2時間前で、38〜39度のぬるめのお湯に入りましょう。ぬるめのお湯は、入眠をスムーズにする副交感神経を優位にします。

入浴で体の深部体温を上げて発汗を促すことで、1〜2時間程度で体温が下がり寝つきが良くなります。ただし、入浴後すぐに眠ろうとすると深部体温が下がりきらず、寝つきが悪くなってしまうため注意が必要です。

栄養バランスに気を付ける

栄養バランスの取れた食事は疲労回復の基本です。漢方の考えでは、旬の食材を取り入れることで自然のリズムに調和され、体を整える効果があると言われています。たとえば、冬には体を温めるにんじんやカボチャ、夏には体を冷やすトマトやナスを摂りましょう。

そのほか、疲労回復成分として注目される「イミダペプチド」が含まれる鶏胸肉やカツオ、マグロなどもおすすめの食材です。また、栄養価が高い食材を選ぶだけでなく、消化の良いものをよく噛んで食べることで胃腸への負担が軽減され、体が休息しやすい状態になります。

寝ても疲れがとれない原因を知って、正しく休息しよう!

寝ても疲れがとれないと感じたら、まずは生活習慣を見直すことが必要です。睡眠の質を高める工夫や適度な運動、バランスの取れた食事を意識することで、疲労回復しやすい状態になります。

また、日常の中で気づかないうちに溜まるストレスを解消することも大切です。リラックスできる時間を確保し、疲れにくい体と心をつくる習慣を身につけて、よりすこやかな生活を送りましょう。

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監修:再春館製薬所 
間地大輔

大学院で薬学を専攻し、2001年に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。 永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年では、漢方事業部で薬剤師として従事した後に、老化研究所所長・研究開発部門責任者を経て、2022年より製造管理者。

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