毎日メイクを落としてスキンケアもしているのに、「毛穴の詰まりが気になる」「毛穴の黒ずみが消えない」など、いつの年代も肌の悩みは尽きないものですよね。間違った毛穴のケアは、黒ずみが消えないどころか、目立たせてしまう原因に。

しかし、実は毛穴の悩みの多くは、クレンジングオイルを使ったケアで解消できるのです。この記事では、黒ずみの原因とクレンジングオイルを使った対策法を紹介します。毛穴の角栓や黒ずみが目立たない滑らかな肌へと導く方法をお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

毛穴に黒ずみができる3つの原因とは

毛穴の黒ずみのおもな原因は、角栓の酸化です。角栓とは、30%の皮脂と70%の角質が混ざったものです。本来、角栓は細菌や埃から毛穴を護り、自然とはがれ落ちますが、毛穴に残り汚れと混ざると黒ずみとなります。ここでは、毛穴に角栓が詰まって黒ずみができる3つの原因を紹介します。

ターンオーバーの乱れ

クリアな肌を保つには、肌のターンオーバーを整える必要があります。ターンオーバーとは、肌の角質細胞が生まれ変わることを指します。正常なターンオーバーがおこなわれていれば、古い角質は自然とはがれ落ちるので、ケアは必要ありません。

しかし、乾燥や紫外線で肌がダメージを受けターンオーバーが乱れると、古い角質は上手くはがれ落ちず、角栓となり毛穴に詰まってしまいます。

皮脂の分泌量が多い

過剰分泌した皮脂は、毛穴から上手く排出されません。適度な皮脂量は、肌の殺菌力と保湿力をアップします。しかし、過剰に分泌し毛穴に残った皮脂と角質が混ざると、角栓となって毛穴に詰まり黒ずみに。

皮脂の過剰分泌は、食生活の乱れや睡眠不足、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れによって引きおこされるので、生活習慣にも注意が必要です。また、乾燥による肌のバリア機能の低下も皮脂を過剰に分泌させ、毛穴詰まりによる黒ずみの原因となります。

メイク汚れが毛穴に詰まる

メイクの落とし残しも、黒ずみの原因の一つです。メイクや日焼け止めには、油性成分が含まれています。肌にメイクの油分が残ると、古い角質や皮脂と混ざり合い、角栓となって毛穴に詰まり黒ずみを引きおこします。

メイクは洗顔料では落とせないので、クレンジングオイルの使用が必須です。メイク汚れにより毛穴に角栓が詰まった状態が何度も続くと、毛穴に黒ずみができるだけでなく、炎症を引きおこす原因にもなります。

毛穴の角栓ケアにおすすめのクレンジングオイル3選

メイクと馴染みの良いクレンジングオイルは、短時間でメイクを落とせるので肌への負担を抑え、毛穴の角栓を上手にケアできます。ここでは、クレンジングオイルのなかでも、毛穴の角栓ケアにおすすめのクレンジングオイルを3種類紹介します。

エステル系オイル

エステル系オイルは肌への馴染みが良く、どんな肌質にも気にせずに使えるメリットがあります。エステルとは、炭素を骨格とする有機化合物の一つです。

エステル系オイルのおもな成分には、トリエチルヘキサノイン、エチルヘキ酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシルなどの合成エステル油が挙げられ、ダブル洗顔不要のクレンジングに多く用いられています。エステル系オイルを使用すると肌が乾燥しやすくなるので、短時間での使用と使用後の保湿を忘れずにおこないましょう。

鉱物油系オイル

クレンジングオイルのなかでは、特に洗浄力が強く肌の表面の汚れを落とし、さっぱりとした洗い上がりになるのが鉱物油系オイルの特徴です。脂性肌で皮脂の多さが気になっている方には、特に効果があります。

鉱物油系オイルは、炭化水素系のミネラルオイルやワセリンなどを主成分としており、原料は石油や石炭などです。短時間でしっかりメイクを落とせる分、保湿力が低いのが難点。使用後は乾燥しやすいので、乾燥肌の方は注意が必要です。鉱物油系オイルを使用する際は、短時間での使用を心がけ、使用後は十分な保湿をおこないましょう。

油脂系オイル

油脂系オイルは、人の肌と成分が近い動植物性の油脂が主成分です。オリーブオイルやアボカドオイル、馬油などがあり、種類によって効果が異なります。人の皮脂と相性が良いため、鉱物油系やエステル系のオイルに比べて肌への刺激が弱く、肌荒れや肌が乾燥しにくいという利点があります。

洗い上がりがしっとりとしてつっぱりがなく、べたつきにくいのが特徴で、敏感肌や乾燥肌の方におすすめのクレンジングオイルです。ただし、食用のオリーブオイルやアボカドオイルなどは精製度が異なるため、メイクを落とす際はクレンジングオイル用のオイルを使用しましょう。

クレンジングオイルで正しい毛穴ケアをする3ステップ

毛穴の黒ずみをケアするためには、正しいクレンジングをおこなわなければなりません。
ここでは、クレンジングオイルを使ってメイクと共に固まった角栓を溶かし出し、黒ずみ毛穴をきれいにする方法を紹介します。

先にポイントメイクを必ず落とす

クレンジングオイルで顔全体のメイクを落とす前に、ポイントメイクを落としましょう。簡単には落ちにくいウォータープルーフなどのメイクは、ほかの箇所と同時に落とすと、落ち切らないメイクを落とそうとして顔全体を何度も擦ってしまう可能性があります。

擦りすぎは肌のダメージにつながることになるので、なるべく避けるようにしましょう。ポイントメイクをリムーバーや、コットンに含ませたクレンジングオイルで先に落としておくことで、顔全体を必要以上に擦ることなく、メイクを落とせます。

乾いた手でオイルを広げてていねいに塗り広げる

乾いた手に、500円玉サイズのクレンジングオイルを出し、素早くメイクを落とします。塗れた手でクレンジングオイルを使うと肌に負担をかけるので、乾いた手でおこないましょう。額から鼻にかけたTゾーンから、頬のUゾーン、最後に目元口元へと皮膚の厚い箇所から薄い箇所へと順に、指の腹で円を描きながら優しくていねいに塗り広げます。

ただし、肌にクレンジングオイルがのっている時間が長いと肌が乾燥しやすいので注意が必要です。クレンジングオイルでメイク落としをする際は、約1分を目安に素早くおこないましょう。

ぬるま湯で優しく洗い流す

クレンジングオイルを洗い流す際は、35度前後のぬるま湯を使うのがポイントです。冷たい水ではメイク汚れが落ち切らず、熱いお湯は肌を乾燥させ肌にダメージを与えます。クレンジングオイルを滑らかにして、メイクを落とし切るには、ぬるま湯で洗い流すのがベスト。

多少のべたつきは、クレンジング後の洗顔で落とせるので、気にしなくても問題ありません。肌への負担を減らすため、ゴシゴシと力を入れず優しくていねいに洗い流しましょう。

クレンジングオイルで毛穴ケアする際の注意点

メイク落ちの良いクレンジングオイルですが、肌質に合わないオイルの使用や間違った使い方をすると、かえって角栓を詰まらせ毛穴の黒ずみを目立たせてしまう可能性も。ここでは、注意すべき3つのNGケアを紹介します。

必要以上に強くゴシゴシ洗う

力を入れてゴシゴシ洗うと、摩擦で肌を痛める原因になります。クレンジングオイルは、優しいタッチでメイクと馴染ませるように使用してください。また必要以上の洗顔は、摩擦や乾燥で肌の負担となり、逆に角栓を目立たせてしまいます。水分を拭き取るときもタオルでゴシゴシ拭き取るのではなく、タオルを押し当てるようにしておこないましょう。

クレンジングオイルを使いすぎる

洗浄力の強いクレンジングオイルは、多用しすぎると必要な皮脂も取り除いてしまい、肌が乾燥する原因に。また、長時間クレンジングオイルを使ってメイクを落としていると、摩擦で肌への負担も大きくなります。乾燥した肌はターンオーバーを乱し毛穴の黒ずみにつながるので、メイクは短時間で落とし乾燥を防ぐため洗顔後は2・3分以内に十分な保湿をおこないましょう。

角栓を強く押し出そうとする

角栓が気になるからと、爪やピンセットで角栓を押し出そうとすると肌や毛穴を痛めます。無理に押し出された角栓の跡は穴が開いた状態になり、そこに雑菌が侵入すると炎症がおこるだけでなく、色素沈着による黒ずみの原因に。
また、広がった毛穴には新たにできた角栓が詰まってしまい、余計に毛穴の黒ずみを目立たせてしまう可能性があります。

まとめ

毛穴の黒ずみを気にならないようにするためには、乾燥や摩擦によるダメージを減らし、肌のターンオーバーとホルモンバランスを整えることが重要です。クレンジングオイルで乾燥が気になる方は、黒ずみを予防し肌を柔らかくする効果を持つ、酵素が配合されたクレンジングオイルを選ぶと良いでしょう。

■ドモホルンリンクルのスキンケアアイテム