
日焼け止めをきちんと塗って外出したはずなのに、なぜか日焼けしてしまった、といった経験はありませんか?日焼け止めはただ漠然と塗るのではなく、正しい使い方をしてこそ効果が出てくるものです。
そこで、日焼け止めの正しい塗り方と間違った使い方を知って日焼け止め対策に生かして下さい。完璧な紫外線対策で日差しから肌を護りましょう。
日焼け止めが大切な理由
日差しが強いと「日焼け止めを塗らなくては」と考え、ひとまず効果のありそうな日焼け止めを家で塗って出かけるといった方が多いようです。しかし、日焼け止めには種類もありますし、効果の違いもあります。
まずは、日焼け止めがなぜ大切なのかといった理由とどのような種類があるのかについて説明します。
日焼け止めはなぜ必要なのか
日焼け止めの第一の目的は「肌のダメージを防ぐ」ことです。
日焼け止めを使わずに直接紫外線を浴び続けると、肌は日焼けをして「火傷」と同じで炎症をおこしてしまいます。また、日焼けの影響で肌が乾燥した状態になってしまうと、シミやくすみにつながってしまいます。
日焼けはあらゆる肌のトラブルの原因となりがちですので、日焼け止めを使って最大限日焼けを防ぐことで肌を護りましょう。
用途に応じて日焼け止めの種類は豊富
日焼け止めは、用途に応じて種類が豊富にあります。
日焼け止めに記載されている「SPF」や「PA」の値は、日焼け止めの効果の高さを表す指標です。「SPF」はシミの原因となる紫外線、「PA」はシワやたるみの原因となる紫外線を防止する効果の目安で、SPFの数値が高いほど、PAの+の数が多いほど、効果が高いことを表します。
生活シーンに合わせた数値の目安は以下のとおりです。
生活シーン | SPF値 | PA値 |
---|---|---|
日常生活 | SPF 10〜20 | PA +〜++ |
屋外での軽いレジャーなど | SPF 20〜30 | PA ++〜+++ |
炎天下でのレジャーなど | SPF 30〜50+ | PA +++〜++++ |
日焼け止めのタイプも豊富にあります。
タイプ | 特徴 |
---|---|
クリームタイプ |
・しっとりとした保湿感 ・化粧下地として使える ・ウォータープルーフ処方のものは、汗やプールなどの水にも強くムラになりにくい ・他のタイプと比べて落ちにくい |
ミルクタイプ |
・乳液のようなテクスチャー ・やさしく心地良い使用感、のびが良く肌なじみが良い ・肌をいたわるものが多く、敏感肌でも使いやすい ・ベタつきが苦手という方におすすめ |
ローションタイプ |
・肌に広げやすく、塗りやすい ・化粧水のようなテクスチャーのものが多い ・SPF・PAの値が低いものや、他のタイプに比べて落ちやすいものが多い ・春や冬の紫外線対策や、室内で過ごす日におすすめ |
ジェルタイプ |
・肌なじみが良くさらっとした質感 ・無色透明なものが多い ・べたつかない ・きしみにくい ・白浮きしにくい |
スプレータイプ |
・手を汚さずに吹きかけるだけで簡単に使える ・手軽に使えて塗り直しも楽 ・手では塗りにくい背中なども塗布しやすい |
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日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めの効果を十分に発揮させるために正しい塗り方をご紹介します。
日焼け止めの正しい塗り方と順番
まずは、いつものスキンケアをして保湿したうえで、日焼け止めを塗っていきましょう。
日焼け止めを塗るときは、隙間なく均一に広げていきます。一度に多量につけてしまうと、ムラづきになりがちなので気をつけてください。顔も体も、適量の日焼け止めを取ったら、こすりつけず手を大きく動かしながらやさしく広げてのばすのがポイントです。
顔の塗り方
顔に日焼け止めを塗るときには、化粧下地を塗る前に塗りましょう。
順番 | 塗り方 |
---|---|
1 | 適量を手にとり、両頬、おでこ、鼻の上、あごに5点置きする |
2 | 両頬やおでこなど広い部分から順番にのばして肌へなじませていく。おでこは髪の生え際に向かって下から上へのばしていく |
3 | 目の周りや口の周りなど細かな部分は、指先を使ってていねいにのばす |
4 | 日焼け止めをすべて塗り広げたら、再度5点置きして重ね付けする(重ね付けをすることで塗りムラ防止になる、ファンデーションを塗るときは1回でOK) |
首の塗り方
適量を手のひらにとって、鎖骨から上に向かって日焼け止めをのばしていきます。首の後ろ・うなじ・デコルテも忘れずに塗りましょう。首はシワが入りやすいゾーンの皮膚をのばしながら塗ってください。首の前を塗るときは上を向いて、首の後ろを塗るときは下を向いて塗るとムラなく塗れます。
ボディの塗り方
ボディに塗るときは、ストローづけという塗り方で塗ります。容器から直接肌へストローのように線を引くイメージで日焼け止めを出します。塗るときは、大きく円を描くようになじませましょう。ひじやひざの裏、体の側面なども塗り忘れのないようにしましょう。
手の甲の塗り方
手の甲は、忘れがちな場所ですが、鞄を持ったり、運転のときハンドルを握ったりと、実は良く紫外線を浴びていて日焼けしやすい場所です。手首から指の先まで覆うように円を描きながら塗りましょう。塗りムラがないように気を付けてください。
日焼け止めを塗るときのポイント

日焼け止めを塗るときにはどんなことに気を付けたら良いのでしょうか。適切な量や正しい塗り方を知って効果が最大限生かせるようにしましょう。
日焼け止めの適切な量は?
日焼け止めは、メーカーが推奨している量を使うことが基本です。適量はテクスチャーによっても異なるため、パッケージや使用説明書に表示された量を護るようにしましょう。
表示がない場合、基準量は肌面積1cm²あたり2mgとなっていますので、たとえば顔の大きさが(21cm×15cm)の場合、下記のように0.63gが適量となります。
(21cm×15cm)×2mg=約630mg=0.63g
だいたいの目安は、以下のとおりです。
- クリームタイプ:パール1〜1.5粒程度
- ローションタイプ:1円玉程度
日焼けしやすい部分や日焼け止めが落ちやすい部分に重ねて厚めに塗る
日焼け止めを重ね付けするときは、日焼けしやすい額や頬骨の高い部分、マスクの摩擦で落ちやすい額、髪の生え際、両頬、鼻筋などを中心におこないます。重ねて厚めに塗ることで紫外線から肌を護り、シミやシワの予防にもつながります。
塗り忘れがちな場所
日焼け止めをしっかりと塗ったつもりでも、ついつい塗り忘れてしまうことがあります。塗り忘れがちな髪の生え際や耳、首などは、忘れずていねいに塗りましょう。また唇は、UVカット効果のあるリップクリームなどを使って紫外線対策をしましょう。
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UVカット効果を保つため2〜3時間ごとに塗り直す
日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直すことで効果が持続されます。
SPF・PA値が高いものやウォータープルーフタイプでも時間が経つにつれ、汗や皮脂などの影響で効果が落ちてしまいますので塗り直しが必要です。
また、日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤のなかには、一定量の紫外線を吸収すると効果が下がってしまうものがあります。イメージとしては、スポンジが水を吸うのと同じように、いっぱいになると吸収力が下がってしまうと言う仕組みです。
日差しの強いところで紫外線吸収剤配合の日焼け止めを使用したときは、こまめな塗り直しを忘れないようにしましょう。
汗をかいたときも塗り直す
汗をかくのは日差しの強いところにいる可能性が高いわけですから、こまめな塗り直しで日焼け止めの効果も高くなるでしょう。目安としては2時間おきに塗り直すことをおすすめします。
また、肌が濡れている場合はしっかりと水分を取ってから塗り直しましょう。タオルで拭くときには、こすらずそっと拭くようにし手肌に刺激を与えないよう心がけて下さい。
メイクの上から日焼け止めを塗り直す方法は?
メイクをしている場合も、UVカット効果を保つため日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直しましょう。
メイクの上から塗り直すときは、まずタオルやティッシュで汗や皮脂を押さえます。皮脂や汗で肌表面が濡れていると、日焼け止めが肌に定着せずによれやすいからです。
メイクが崩れたところは、化粧水や乳液を含ませたコットンなどで部分的にオフしてから日焼け止めを塗り直すときれいになるでしょう。また、UVカット効果のあるパウダータイプや顔に使えるスプレータイプを使うと塗り直しが簡単です。
やってはいけない!日焼け止めの塗り方
日焼け止めは、正しい使い方をすることで最大限の効果が出てきます。しかし、間違った使い方をすると効果を発揮できません。ありがちな間違いとして以下のようなことがあげられます。
保湿ケアせずに塗る
保湿が十分にできておらず肌が乾燥していると、日焼け止めがムラになってしまうことがあります。また、うるおいバランスが崩れて皮脂の分泌が過剰になって化粧崩れの原因となってしまいます。化粧水の後は、乳液やクリームなどでうるおいをとじこめるようにしましょう。
日焼け止めの伸びが悪いと感じたら、それは保湿不足です。しっかりと保湿をしてから日焼け止めを塗りましょう。
出かける直前に慌てて塗る
日焼け止めは外出の直前に塗るのではなく、朝のスキンケアの一環としておこなうようにしましょう。日焼け止めは塗った瞬間から効果を発揮するのではなく、肌になじんでから効果を発揮します。そして、肌になじむために15〜30分程度の時間が必要となるのです。ですから、効果を最大限発揮するためにも外出の直前に塗るのではなく、出かける30分ほど前には塗り終えるようにしましょう。
量を減らす・薄くのばす
日焼け止めには効果を発揮するための「適量」があります。しかし「ベタつくから」とか「もったいないから」といって日焼け止めの使用量を減らすと、十分な紫外線対策にはなりません。また、日焼け止めの白浮きが気になるからと、薄くのばすことも効果が十分に発揮されなくなるのでやめましょう。
手のひらですり合わせる
日焼け止めは、最初から両手のひらですり合わせ、顔を包み込むように塗ってしまうと、全体に行き届かず、塗り忘れや塗りムラが出てしまう原因になるので気を付けましょう。両頬、額、鼻、顎の5箇所に置いてから、全体にムラなくなじませると塗りムラを防げます。
昨年使い残した日焼け止めを使用する
日焼け止めは1度空気に触れると容器の中で劣化しやすくなります。また、成分が分離したり油のにおいが強くなったりすることもあるでしょう。
時間の経過とともに成分が分離して本来のテクスチャーではなくなると、塗りムラができやすく、UVカット効果に影響が出ることもあるかもしれません。本来の効果をしっかり感じたいなら、去年の日焼け止めを使用するのは避けたほうが良いでしょう。
使うかどうか迷ったときには、以下の事柄をチェックしてから決めましょう。
- 変色していないか
- においの変化があるか
- 水と油が分離していないか
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まとめ
日焼け止めの特徴や種類、塗り方や量など塗るときのポイントを紹介しました。
ただし、日焼け対策は日焼け止めだけでまかなえるものではありません。肌の保湿など日頃のスキンケアをおこなったうえで、効果的な紫外線対策で肌を護りましょう。
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