監修:再春館製薬所
研究開発 伊藤安矢
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。
「日頃から日焼けしないように気をつけていたのに、日焼けしてしまった」という事は良くあるのではないでしょうか。
日焼けをした肌は、軽いやけどが起きているような状態です。
また、紫外線により肌のバリア機能が低下し、肌の水分が失われて乾燥した状態になっています。
日焼けによる肌の痛みを感じていなくても、日焼け止めを塗らずに外出したのならば、帰宅後にしっかりとアフターケアを行うのが望ましいです。
アフターケアで必要なことは以下の2つです。
順番に詳しくお伝えします。
日焼けをした肌は、軽いやけどがおきているような状態です。
日焼けによって肌が熱を帯びたり、肌がヒリヒリとしていると感じる場合は、肌のほてりが落ち着くまで肌を冷やす必要があります。
日焼け後のケアで、肌を冷やす方法としては以下のものがあります。
濡れタオルを使って冷やすときは、使うタオルはできるだけ柔らかいものを使用し、肌に優しく当てるようにしましょう。氷や保冷パックなどの冷たいもので同じ場所を長時間冷やし続けると、凍傷になる場合があるので注意してください。
肌を十分に冷やしたら、日焼けによって失われた水分を保湿によって補ってあげましょう。
日焼けの原因となる紫外線は、細胞が水分を作る力を弱めてしまうため、肌の奥の水分まで不足させてしまいます。
肌の水分が不足した状態は、乾燥肌などの肌荒れを引き起こす原因となってしまいます。
日焼けによってダメージを受けた肌は刺激に敏感になっているので、化粧水や乳液をつける時は、いつも以上にていねいに行いましょう。
日焼けをした後には、皮膚の皮がむけるなど気になる症状が出ることがありますが、皮を無理にはがすとかゆみや肌荒れにつながるのでやめるようにしましょう。
また肌荒れだけではなく、むけた肌、むけていない肌といったように、色むらができる恐れもあるので、保湿ケアをしながら自然にはがれるのを待つと良いでしょう。失われた水分を保湿によって補ってあげることも大切です。
化粧水をしみこませたコットンパックで優しく保湿するのも良いでしょう。コットンに化粧水をしみ込ませ、両頬と額、鼻周りとあごに貼り、そのまま約5分間パックして、しっかり化粧水を浸透させます。化粧水を冷蔵庫で冷やしておくことで、よりクールダウンになるでしょう。コットンを外した後は、肌の表面から水分が蒸発するのを防ぐために、顔に残った化粧水を両手のひらでそっとなじませて浸透させてください。パックの後は、クリームなどで保湿、フタをして水分が逃げないように気をつけましょう。
このほかにも、日焼けして肌にダメージをうけ、ほてりがあるときはぬるめのシャワーを使いましょう。
また、日焼けした後は体内のミネラルが不足しているため、水分補給には天然水やミネラルウォーターがおすすめです。飲みやすいからといってアイスコーヒーや冷たい緑茶ばかり飲んでしまうと、含まれているカフェインが水分を排出しやすくしてしまうので、ノンカフェインの麦茶や水などを選びましょう。
ビタミンA・C・Eには抗酸化作用があり、シミやそばかすの原因になるメラニン色素の生成をおさえる効果があるのです。
他にもリコピンは高い抗酸化力があり、紫外線によって発生する活性酸素を消去します。リコピンは、トマトや赤いパプリカなどに含まれています。
また、ビタミンCやリコピンと同様にポリフェノールも抗酸化作用のある栄養素です。紫外線を浴びる前に体を酸化させにくくするポリフェノールを摂取しておくと良いでしょう。ポリフェノールはチョコレート、ココア、コーヒー、ブルーベリーなどに含まれています。
紫外線による肌トラブルを防ぐために、睡眠を充分にとることも大切です。睡眠不足になると、肌の代謝のサイクルが遅くなり、肌荒れを引きおこしやすくなります。紫外線を大量に浴びると、体の疲れを感じやすくなるため、日焼けした後は、睡眠を充分にとることが大切です。
保湿に関して気になる方は下記の記事をご覧ください。
*メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐこと
日焼けはシミやそばかすの原因にもなります。
日焼けの原因となる紫外線が皮膚に降り注ぐと、皮膚は防御反応を起こしてメラニンを過剰に生成します。
この過剰に作られたメラニンが皮膚に残ってしまうと、シミになってしまいます。
日焼けをしてしまった後、肌のほてりが落ち着き保湿をしたら、美白効果のあるスキンケア用品でシミの原因となるメラニンの過剰な生成を抑えるためのケアをしましょう。
さらに、肌老化の8割は紫外線を含む光老化によるものだと言われているので、日焼けによる紫外線ダメージを少しでも和らげるためのケアもしてあげましょう。
そのためメラニンの過剰な生成を抑え紫外線ダメージを和らげるためには美白効果のあるスキンケア用品を用いてケアすることがポイントです。
実はシミやシワ、たるみといった肌悩みにも紫外線が大きく影響を与えています。紫外線の影響による肌老化は、何年もの間、紫外線を浴び続けることで進んでいます。だからといって紫外線を避けての生活は不可能ですから、日焼け止めや日傘、帽子などで紫外線から肌を護ることが大切です。また、紫外線を浴びた直後の肌はバリア機能が低下し、さまざまな刺激を受けやすい状態になっています。しっかりとケアをして、肌へのダメージを和らげていきましょう。
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紫外線のダメージは1日・2日ではなく、長期間に渡って蓄積されてしまいます。
そのため普段から日焼け止めなどを用いて、紫外線対策することが望ましいです。
以下で、紫外線対策の基本である日焼け止めの選び方についてご紹介します。
日焼け止めでよく耳にする「PA」や「SPF」はどういった意味で、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。
そもそも地上に届く紫外線には、波長の長さに応じて「UVA」と「UVB」という2種類に大きく分けられます。
波長が長い紫外線がUVA、波長が短い紫外線がUVBです。
波長が長いUVAは、肌の奥にまで侵入し、シミやたるみの老化現象などを引きおこします。
波長が短いUVBは、肌の奥にまでは届きませんが、エネルギーがUVAより強く肌の表面で炎症がおこり、赤くなるのです。
日焼け止めのパッケージに記載があるPAは肌の奥に届くUVAを、SPFは肌の表面に届くUVBを防ぐ目安となります。
PAは4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が多いだけ、UVAを防ぐ効果が高いです。
SPFは1~50までの数値で表示され、数値が高いほどUVBを防ぐ効果が高いです。
ただし、「PAやSPFの数値が高いものを選べばいい」という単純な話ではありません。
日焼け止めに配合されている成分やシチュエーションによっても選び方や使い方は変わります。
屋内にいたりちょっとした買い物だけであれば数値が高いものは必要ありませんし、炎天下でスポーツをしたりするのであればある程度数値が高いものが必要になってきます。
今度は日焼け止めの効果的な使い方について紹介します。
大切なのはムラなく規定量を塗ること。
規定量以下では十分な効果を発揮できません。
また汗をかいたら日焼け止めが落ちてしまい、UVカット効果が薄れていることを気に留めておきましょう。
かいた汗をタオルで拭く際なども、水平方向に拭くと日焼け止めクリームもはがれてしまうだけでなく、肌への刺激になるため好ましくありません。
タオルで汗を拭く際には、上から押さえるようにして汗を吸い取るようにしましょう。
顔に塗るときには大きめのパール大くらいの量を目安に、額と鼻、両頬、あごの5か所に点々と分けて日焼け止めを置いていきましょう。
5か所に置いた日焼け止めを、指の腹を使って顔の内側から外側に向けて全体に塗り広げていきます。このとき、指先には力を入れず優しくそっと肌になじませるように広げることを意識しましょう。
特に、髪の生え際や小鼻の辺りはムラになりやすいのでていねいに塗ってください。
日焼け止めを使う際に、顔や手足など気になりやすい箇所の対策は万全でも見落としているパーツがあるかもしれません。
そこで、ついつい日焼け止めを塗り忘れがちなポイントを5つ紹介します。
耳の皮膚は薄くデリケートなので、他の部分と比べると特に紫外線の影響を受けやすいです。
特に、紫外線が強い屋外で長時間過ごすときは、耳たぶから、耳の後ろ全体にも日焼け止めを塗りましょう。
フェイスラインからデコルテ(首から胸元)にかけては日焼け止めを塗り忘れがちです。
この部分が日焼けすると、ファンデーションを塗ったときに顔と首との肌の色に差が出て、白浮きしてしまいます。
塗り忘れを防止するには、さまざまな角度からチェックできる三面鏡を使うのがオススメです。
ショートヘアや髪を結んでいる方は特に注意しなくてはなりませんが、ロングヘアの方も髪で隠れているからといって油断は禁物です。
外出時は、当然首も紫外線にさらされています。首の後ろ側は自分からは見えず、日常的なケアがしにくいだけに、入念に日焼け止めを塗りましょう。
ひざの裏はしゃがんで体操座りの姿勢で日焼け止めを塗っていると、ひざの裏が隠れてしまって塗り忘れやすいだけでなく、塗りにくい箇所でもあります。
特にスカートやハーフパンツなどのボトムスを履くときは、地面のアスファルトから反射して日焼けしやすいので要注意です。
足の甲が露出する靴を履く際に日焼け止めを塗り忘れてしまうと、"パンプス焼け"や"サンダル焼け"ができてしまいます。
靴を脱ぐ場面で、恥ずかしい思いをしたことがある方もいるのではないでしょうか?
外出前に、スタンドミラーで塗り忘れ箇所がないか、全身を確認しましょう。
紫外線対策の基本は日焼け止めを塗ることですが、実は日焼け止めだけでは紫外線を全てカットすることはできません。
日焼けをしないためには、日焼け止め以外にも紫外線対策する必要があります。
午前10時〜午後2時までが特に紫外線が多く、この4時間で1日に降り注ぐ紫外線の50%を占めていると言われています。
外出時には、紫外線が強い時間帯をできるだけ避けるか、日傘や帽子を利用したり、サングラスをかけたりするなどの万全の対策をして外出をするようにしましょう。
外出したときなどには、できるだけ日差しに当たらないように日陰を利用しましょう。
しかし、紫外線には上空の太陽からの直接的なものだけではなく、空気中で散乱したものや、地面や建物から反射した間接的なものもあります。直接日光のあたらない日陰であっても紫外線を浴びていることは忘れないようにしてください。
最近は紫外線防御機能を高めた日傘もあります。そして帽子は直射日光をさえぎってくれます。
ただし、日傘や帽子も太陽からの直接の紫外線は防げますが、大気中で散乱している紫外線まで防ぐことはできませんので、日傘や帽子で防げない紫外線は日焼け止めをしっかり塗るなどで対策しましょう。
袖が長く襟付きのシャツのように、体を覆う部分の多い衣服の方が、首や腕、肩を紫外線から護ってくれます。
皮膚に到達する紫外線を減らすための衣服としては、しっかりした織目・編目を持つ生地を選ぶことです。
また、最近では紫外線をカットするような素材を使っている衣服もあります。
目からも紫外線のダメージを受けることが分かっています。
サングラスや紫外線カット眼鏡を適切に使用すると、目にさらされる紫外線ばく露を90%カットできるのです。しかし光を完全にさえぎってしまうと、瞳孔が開いて余分に紫外線を浴びることになりますので、色が薄めのサングラスで、紫外線カット効果の高いものがおすすめです。
紫外線は、晴れている日だけでなく、曇りや雨の日でも地表に到達しています。
紫外線は窓ガラスも通過するため、屋内や車内にいるから安心というわけにはいきません。特に、日当たりの良いリビングや窓際のオフィスなどは要注意なので、屋内にいても日焼け止めを塗ることを忘れないようにしましょう。また、日当たりの良い部屋にはUVカット効果のあるカーテンや窓に貼るUVカットフィルムなどを使った対策も効果が期待できます。
肌に現れるさまざまな悩みの根本的な原因をご存じですか?
それは、肌本来に備わる健やかになろうとする力が低下していること。根本的に見直すためには、「肌が本来持っている力」を引き出すことが大切です。ドモホルンリンクルは、シミシワの悩みはもちろん、その根本原因に着目し、オトナの肌に必要な成分をすみずみまで届け、段階的に働きかけていきます。もちろん肌は、思わぬトラブルに見舞われることがあります。そんなときは、いつでも私たちにご相談ください。あなたの肌にあった解決方法を一緒に考えさせていただきます。あなたの大切な肌に、私たちはこれからも寄り添ってまいります。
監修:再春館製薬所
研究開発 伊藤安矢
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。