毎日、きちんとお手入れしているはずなのに「メイクのりがよくない」「肌がざらざらしている気がする」「肌がくすんで透明感がない」など、肌が荒れて肌の調子が良くないと感じることがありませんか?
知らず知らずのうちに荒れてしまう肌を整えるために、日々のスキンケアはもちろんのこと、肌のために良い生活習慣を送ることも大切です。また、毎日きちんとスキンケアをおこなっていても、それが肌のために良いケアではないこともあります。
肌荒れの原因を突き止めて、肌荒れ対策に効果的なケアや生活習慣など、肌に良いと考えられることをまとめました。また肌荒れしにくい肌を作るために、肌タイプ別の一週間集中ケアもご案内します。
肌荒れとは?
具体的に「肌荒れ」とはどんな状況のことを言うのでしょうか。
肌荒れの定義
肌荒れとは、以下のようなトラブルが皮膚の表面におこっていることを指します。
- 肌にうるおいを感じない
- 肌の表面がべたついていたり乾燥していたりしている
- 肌がざらついている
- 化粧ノリが良くない
- カサカサする
- かゆい
- 赤みを感じる
- 発疹ができる など
また、こういったトラブルがおこりそうだと感じる肌の状態のことを言います。
肌荒れを感じるのはどんなとき?
肌荒れは、季節の変わり目や気温差などの環境の変化や体調、精神面などの影響を受けておこることが多いでしょう。しかし、いつもと同じスキンケアをしていても肌荒れがおこることもあります。また、同じ環境でも肌荒れがおこるときとおこらないときがあるので、何をしたから肌が荒れるといった明確な理由はありません。たいていは、環境や体調などさまざまな原因が重なりあって肌荒れがおこるものとみられています。
肌荒れを放置するとどうなる?
肌荒れを放置してしまうと、肌のバリア機能がさらに低下してしまい、正常な肌の状態に保つことが厳しくなってしまいます。その結果、たるみやシワ、シミ、くすみ、毛穴が開くなど肌荒れの症状の加速や新たなトラブルにつながってしまいます。
また、最近の研究で、トラブルが続く肌を放置することで「インフラマエイジング(炎症性老化)」と言って肌の老化を加速させる現象につながることも分かってきました。
まずは肌荒れの原因を知って、正しいケアで肌のトラブルから早く回復させることが大切です。
肌荒れの原因に迫る
肌荒れは、直接肌が受けるダメージのほかに、日々の生活の中にも原因があります。
おもな肌荒れの原因として考えられることをまとめてみました。
毎日の生活で知らず知らずのうちに肌にダメージが
日々何気なくおこなっている行動が、肌荒れを引きおこしている可能性があります。たとえば、一日中家にいるからと日焼け止めを塗らず生活していると知らない間に降り注ぐ紫外線を浴びています。また、エアコンなどによる乾燥、過度なストレスや睡眠不足、ダイエットや食事の偏りによる栄養バランスの乱れなど、気づかないうちに日頃の生活行動が肌のダメージにつながっていることがあるのです。
女性特有のリズムが肌荒れに影響を
生理前後に、肌荒れを実感するという方は多いのではないでしょうか。これは、生理前に黄体ホルモンの分泌量が増えることで、皮脂が過剰に分泌され毛穴がつまりやすくなり、結果ニキビが出やすくなるなど肌荒れがおこりやすい状態になるためです。
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毎日のお手入れ方法に誤りが…今一度お手入れを見直してみましょう
一日の汚れをしっかり落とそうと、洗顔のときにゴシゴシとこすっていませんか?ゴシゴシする洗顔は摩擦を引きおこし、肌に負担をかけてしまいます。また、洗顔の際、皮脂をしっかり落としたいからとお湯の温度が高すぎることはありませんか?お湯の温度が高すぎると必要な油分まで落としてしまううえ、肌の乾燥も助長してしまいます。
また、見落としがちなのが「メイク道具の汚れ」です。メイク道具は、汗や皮脂などの汚れに加えて、化粧品の油分がまざっています。油分は酸素に触れると約6時間で酸化し刺激物になりますが、お手入れを怠るとこの刺激物を顔に塗ることになってしまうのです。また、パフなどメイク道具がしっとりしているときは、そこに雑菌がいると言われています。こまめに洗浄するなど清潔にして肌へ負担をかけないようにしましょう。
肌荒れを防ぐ方法
「肌荒れ」を防ぐために肌に負担がかかると思われる原因を今一度洗い出して、それを避けた生活を送りましょう。
日焼け止めを絶対に忘れない
外出するときに日焼け止めをつけることは習慣化されていても、家の中では、日焼け止めをつけていない方が多いのではないでしょうか?屋外ほどではありませんが、室内でも紫外線を浴びています。長年紫外線を浴び続けることでおこる「光老化」を少しでも防ぐためにも、毎日必ず日焼け止めを忘れないでつけるようにしましょう。
帰宅後はすぐにメイクオフ
一日中メイクをしている肌の表面は、脂分などで覆われ、皮膚呼吸も制限されがちです。これは、肌にとって窮屈な状態であるだけでなく、肌の衰えにも影響を与えます。家に帰ったら楽な服に着替えるように、肌も帰宅後はできるだけ早くクレンジングできちんとメイクを落とし、肌表面をきれいにしてリラックスさせてあげましょう。
正しい洗顔方法「そっと優しく」を実践
顔の汚れを落とすことは大切ですが、スッキリきれいにしたいあまりゴシゴシこすったり、油分をしっかり落としたいからと熱いお湯を使ったりするのはかえってマイナスです。「泡立てて優しくそっと」「肌に負担をかけない35度前後のぬるま湯を使う」などを意識して、肌に負担をかけずに一日の汚れをそっと優しく落としましょう。
もちろん、洗顔後の保湿は忘れずに。
メイクを休む「休肌日」を作ろう
お酒を飲まない日を作る「休肝日」のように、週に一度程度、メイクを休む「休肌日」を作りましょう。ファンデーションなどで肌に蓋をせず解放してあげる日を作ることで、肌もリラックスできます。ただし、休ませるのはメイクだけで、化粧水や乳液、美容液、クリームなどのスキンケアは休まないでくださいね。
肌荒れをおこさない生活習慣を考える
肌荒れの原因は、肌そのもののトラブルだけでなく、日々の生活の中にも潜んでいます。
体の内面は食事で整える
私たちの体は食事から摂る栄養分によって作られています。肌ももちろん同様で、胃腸の調子が整わないなど体調不良から肌荒れを招くこともあります。日頃から栄養バランスのとれた食生活を意識して、体調を整えていきましょう。
脂っこい食事は避ける
動物性の油分、たとえば、肉の脂身や乳製品、そのほかにも揚げ物やお菓子などで摂取する油分は、皮脂の過剰分泌につながってしまいます。皮脂の分泌が増えると、肌の上で空気に触れて酸化し、吹き出物や毛穴づまりがおこりやすくなるでしょう。
肌に良い食べ物って?
日頃からバランスの良い食事を心がけましょう。
食事の基本となる「栄養バランス」の取り方が分からない方は、平成17年6月に農林水産省が決定した「食事バランスガイド」も参考にしてください。参考:農林水産省「食事バランスガイド」
忙しくて食事までフォローできないという方は、スーパーやコンビニで購入できるものを活用しましょう。たとえば、「ヨーグルト」は新陳代謝を促し肌の再生を助けてくれます。さらに整腸作用もあるため、便秘解消にも役立つのです。
また、豆腐や納豆などの「大豆製品」、肌荒れに効果が期待できると人気の高い「アーモンドミルク」、ビタミンやミネラルが簡単に補給できる「野菜ジュース」なども取り入れてみるのはいかがでしょうか?
忙しいときにはタンパク質などを手軽に摂取できる「ゆで卵」もおすすめです。ただし、ゆで卵にはビタミンCや食物繊維が含まれていないため、これらを含むバナナを一緒に摂ると良いでしょう。
一年中「こまめな水分補給」を
肌を乾燥から護るためには、肌の保湿ケアだけでなく日頃からの水分補給も大切です。必要な水分量は体重によって異なりますが、最低でも1日1〜1.5リットル程度は水分を摂りましょう。ペットボトルやマイボトルを使うと、どれだけ水分が摂れているかが分かりやすいですね。また汗をかくと水分が失われますから、汗をかいたときにはその分の水分補給も忘れないでください。
アルコールの飲みすぎにも注意
アルコールの飲み過ぎは腸内の悪玉菌を増やし、体の免疫力低下につながり、肌に吹き出物が出やすくなります。また、利尿作用が働き体の水分不足にもつながり、肌の乾燥を助長することがあります。
胃腸の調子を整えて、目指せ「内面美人」!
しっかりとスキンケアをしているのに肌の調子が良くないという方は、胃や腸内の環境を整えることも大切と言われています。食物繊維を多く含む食品や、発酵食品を積極的に摂ることで、肌トラブルの回避につながります。胃腸の調子を整えて「内面美人」を目指しましょう。
肌のゴールデンタイムを知る
ターンオーバーが最も活発になるのは睡眠中です。特に夜10時から深夜2時は「肌のゴールデンタイム」。この時間に睡眠をとることで、肌を整えるのに必要な「成長ホルモン」が分泌されると言われています。
ストレスを溜めない
日々の生活の中で、知らず知らずのうちにストレスを溜めている方も多いと思います。ストレスにより自律神経が乱れると、ターンオーバーが正常におこなわれなくなり、肌荒れの原因となることがあります。
そのため、日頃からスポーツや入浴、そのほかにも自分なりのストレス発散法を知っておき、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
タイプ別の一週間集中ケア
肌荒れが少し落ち着いてきたら、疲れた肌を徹底的にいたわる一週間を作ってみませんか?一週間で劇的に変わることは難しいかもしれませんが、こういったケアを定期的に取ることで、肌荒れしにくい肌に整えていきましょう。
肌荒れしにくい肌を目指して「一週間集中ケア」
一週間集中ケアにチャレンジしませんか?肌のお手入れは思い立ったときが始めどきです。きちんとお手入れをしていけば、一週間でも肌の変化に気づけ、肌荒れしにくい肌づくりに役立つでしょう。
タイプ別の集中ケアをご紹介
集中ケアと言っても特別に時間をかけるものではなく、いつものスキンケアを少し意識して念入りにするだけの取り組みやすいもので、一週間集中ケア後も続けやすい内容になっています。
ゴワつきや部分的なべたつきが気になる方は、洗顔を意識した一週間に
このタイプの方の肌は、ターンオーバーが乱れて肌が硬くなり、水分と脂分のバランスが崩れやすくなりがちです。そこで、落とすケア・洗顔を意識した一週間を過ごしましょう。汚れや不要な角質を落としながらうるおう肌に洗い上げることで、その後に続くスキンケアの効果をより一層引き出せます。
ていねいに洗顔することで、そのあとのスキンケアの成分がしっかりと入っていくでしょう。洗顔後は、普段使いのスキンケアをいつも以上にゆっくり時間をかけて肌になじませていきましょう。
肌力の低下を感じる方は、ダメージに負けない肌リセットの一週間に
今は大きなトラブルはないものの、「肌が疲れている」「何となく元気がない」など肌力の低下を感じる方は、ダメージに負けない肌のリセットを意識した一週間にしましょう。日頃、紫外線や乾燥などの外的ストレスにさらされている肌は、日中のUV対策の見直しとパックなどのスペシャルケアで素肌本来の美しさを引き出していきます。外出する日もしない日も、こまめなUV対策を意識してください。
かさつきや肌荒れ、ツヤのなさを感じる方は、保湿ケアを今一度考える一週間に
かさつきや肌荒れは、肌の水分保持力やバリア機能が低下し始めているサインです。肌にたっぷりうるおいを与え、水分をキープできるよう基本のスキンケアをじっくりとおこなう一週間を心がけましょう。朝晩、じっくりていねいなケアを実行し、乾燥から護りゆらぎにくい肌を育てましょう。
お手入れの際に気を付けるポイント
集中ケア期間中は、ご自身の手でなじんでいく感触を味わいながら、「ゆっくり」お手当てを進めていくことを意識してください。
また、スキンケア以外で、食事も意識してみましょう。肌への悪影響があるのは、動物性脂肪、砂糖、お酒の飲み過ぎの3つと言われています。集中ケア期間中はこれらを意識した食生活を送ってみてはいかがでしょうか。
たとえば、お酒はできるだけ控えめに、お肉で摂っていたタンパク質はお魚や大豆製品に一部置き換えてみる、甘いものも控えめにして、おやつはナッツやカカオが高配合のチョコやフルーツを取り入れるなどしてみましょう。煮物など和食でも食事に砂糖が使われることがあるので注意してくださいね。飲み物も、紅茶やコーヒーには砂糖やミルクを足さずに飲むように心がけましょう。
ただし、食事の量を減らさないよう、減らしたものの代わりに野菜や果物、発酵食品を摂るなどして食事の質を改善してみてください。
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