監修:再春館製薬所
伊藤安矢
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。
医薬部外品とは、医薬品とは異なる目的で作られています。
医薬品は、病気や怪我の治療と予防を目的としており、厚生労働省が認可した効果や効能が期待できる有効成分を配合した薬です。
一方、医薬部外品は治療目的ではなく、予防や衛生面の清潔を保つために作られています。
厚生労働省が認可した有効成分が一定の濃度で配合されており、ドラッグストアや小売店で販売可能です。医薬品より体に対する影響が緩やかなのが特徴です。また、医薬部外品のスキンケア製品と見分けるために、薬用化粧品と呼ばれることもあります。
化粧水や美容液などのスキンケア用品は、薬機法※に基づいて「化粧品」と「医薬部外品」に分けられます。
※医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保などに関する法律
医薬部外品は、配合されている有効成分によって「肌荒れを防ぐ」「メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐ」などの効果・効能を表示することが認められています。
薬機法上は、化粧品と医薬部外品ともにすべての配合成分をパッケージや容器に表示するよう定められていますが、表示ルールはそれぞれ異なるのです。
化粧品は配合量の多い順で配合成分を表示します。
ただし、配合量が1%以下の有効成分については、順不同で表示されます。
医薬部外品の場合は、まず有効成分を表示し、そのほかは順不同です。
たとえば、炎症を抑える有効成分は「グリチルリチン酸ジカリウム」、美白成分は「アスコルビン酸グルコシド」といったものが成分表の先頭に並ぶのです。
医薬部外品はパッケージに「薬用」と明記されている場合が多いため、化粧品か医薬部外品かわからない場合は成分表が目印になります。
医薬部外品と似たものに、医薬化粧品があります。実は、名称が違うだけで同じ位置づけです。
医薬部外品は、化粧品以外にも育毛剤や除毛剤、浴用剤など多くの種類があります。そのなかの化粧品に分類されるものが、医薬化粧品と表記されることがあるのです。
医薬部外品の効果や効能は、肌荒れ対策や育毛、除毛などの特定の効果があります。病気を治療するものではなく、肌トラブルの予防や清潔感を保つためのものです。人体への影響は緩やかで、副作用も少ないのが特徴です。
医薬部外品の化粧水は、有効成分の表示を確認して、ご自身の肌に合ったものを選びましょう。ここでは、医薬部外品の化粧水を選ぶポイントについてご紹介します。
肌荒れや乾燥など、肌トラブルに悩んでいる方は肌荒れ防止成分が入っている医薬部外品の化粧水を選びましょう。グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸ステアリルなどが配合されていると効果的です。
肌のツヤを取り戻したい方は、美白成分が入っている医薬部外品の化粧水を選びましょう。L-アスコルビン酸2-グルコシドやビタミンC・2-グルコシドなどが配合されていると効果的です。
スキンケア用医薬部外品で配合されている有効成分はさまざまです。
成分表示をチェックする際に、アルコール表示に関する勘違いに気をつけましょう。
「ステアリルアルコール」や「ベヘニルアルコール」は、油性の成分を指しており、お酒や消毒などに含まれるアルコール成分とは性質が全く違うものなのです。
敏感肌の方が避けるべきアルコール成分は「エタノール」と表記されることが多いです。
そのため敏感肌の方は、エタノールが入っていないものや「アルコールフリー」と表記してあるものを選びましょう。
また、香料や合成着色料も肌に負担がかかる可能性があるので、注意しましょう。
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スキンケア用医薬部外品は数多くの原料を使用して作られるため、安全性が問われるのです。
すべてのメーカーに定められた安全性検査のほか、独自の安全基準を設定しているところも多く存在します。
たとえば再春館製薬所では、製造・品質管理の基準として厳格に定められた「GMP基準」を自ら採用しています。
GMP基準とは製造業者と製造販売業者に求められる基準のことで、原材料の入荷から製造、出荷まで製品が「安全に」「一定の品質」で作られるように定められているものです。
再春館製薬所では原料から製品になるまでのあらゆる段階で検査を徹底し、残留農薬や放射性物質の検査も行っています。
安全性を常に確認する努力を続けているのです。
成分表記のルールや見方はもちろん、原料の安全性にも着目して、化粧品選びの参考にしましょう。
医薬部外品は、医薬品と異なる目的で作られます。医薬部外品は、治療目的ではなく、肌の衛生管理や肌トラブルの予防として使用するものです。
また、医薬部外品は化粧品と異なり、効果や効能を表記できます。医薬部外品に配合される有効成分は、厚生労働省から認可を受けています。
さらに、メーカーごとに独自の安全基準を設定していることが多いです。
再春館製薬所も独自の「GMP基準」を設け、お客様に安心してご使用いただくために、努力を続けています。
スキンケア用医薬部外品を選ぶ際は、ご自身のお悩みに合わせて有効成分をチェックしましょう。
肌に現れるさまざまな悩みの根本的な原因をご存じですか?
それは、肌本来に備わる健やかになろうとする力が低下していること。根本的に見直すためには、「肌が本来持っている力」を引き出すことが大切です。ドモホルンリンクルは、シミやシワの悩みはもちろん、その根本原因に着目し、オトナの肌に必要な成分をすみずみまで届け、段階的に働きかけていきます。もちろん肌は、思わぬトラブルに見舞われることがあります。そんなときは、いつでも私たちにご相談ください。あなたの肌にあった解決方法を一緒に考えさせていただきます。あなたの大切な肌に、私たちはこれからも寄り添ってまいります。
監修:再春館製薬所
伊藤安矢
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。
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