一年を通して四季があり、季節の移ろいが感じられるのが日本の魅力です。しかしスキンケアに関しては、季節の変わり目には肌が荒れやすいと感じる方も多い傾向にあります。季節の変わり目は、気候の変化だけでなく生活環境が変わる方が多いこともあり、さまざまな原因で肌荒れにつながってしまうこともあるようです。そこで、季節の変わり目の肌荒れの原因や、肌荒れ対策について紹介します。
季節の変わり目におきやすい肌荒れの症状
季節の変わり目におきやすい肌荒れの症状で多いものとしては
- 乾燥
- 顔のヒリヒリ感
- 顔のざらつき
- 赤みやかゆみ
- ニキビや吹き出物
などがあげられます。
乾燥
季節の変わり目は、スキンケアをきちんとしていても肌が荒れて乾燥しているなと感じることがあります。
顔のヒリヒリ感
肌が荒れていると、しみるような刺激性のある化粧品を使っているわけでもないのに、顔がヒリヒリしたり、痛みを感じたりすることがあります。
顔のざらつき
肌が乾燥していると、皮膚のターンオーバーが乱れて、角質が厚くなってざらつきやごわつきを感じることがあります。また、粉が吹いたように感じることも。この状態が続くと、さらに肌のバリア機能が低下して肌荒れが進んでしまいます。
赤みやかゆみ
季節の変わり目で肌が荒れると刺激を受けやすく、なんらかの原因で赤みが出現してしまいます。また、赤みと一緒にかゆみがおきることもあり、かきむしってしまうと、さらに症状が悪化してしまうことがあります。
ニキビや吹き出物
肌が荒れやすい季節の変わり目には、肌が刺激を受けやすくニキビの原因となるアクネ菌が肌に侵入しやすい状態になってしまいます。そして、炎症をおこしニキビや吹き出物が出現することがあります。
季節の変わり目に肌荒れしやすいのはなぜ?
季節の変わり目に肌が荒れやすい原因として考えられるのは
- 気温や気圧の変化
- 季節性のアレルギー
- 紫外線
- 環境の変化や不規則な生活による体調不良やストレス
などです。
気温や気圧の変化
季節の変わり目は気温や気圧が大きく変化し、ときには急激に上下することも。そうすると体温の調整などをおこなう自律神経のバランスが乱れやすくなります。
季節性のアレルギー
季節の変わり目には、気温の変化に伴う寒暖アレルギーや花粉症に悩まされることがあります。こういった季節の変化によっておこる外的要因が、肌荒れの原因になることもあるのです。
花粉症の方は、春先のスギやヒノキ、夏の終わりごろのブタクサなどの花粉の影響を受けて、鼻やのど、目などに違和感を覚えます。これらの花粉はバリア機能の低下した肌にも刺激を与え、炎症やかゆみなどの肌トラブルにつながりやすいと考えられています。
紫外線
紫外線を浴びると肌にさまざまなトラブルを引きおこしやすくなり、肌の炎症やハリ、赤み、乾燥につながってしまいます。季節の変わり目に肌が荒れた状態で紫外線のダメージを受けてしまうと、肌のバリア機能が衰えてさらに肌荒れが悪化してしまうのです。
環境の変化や不規則な生活による体調不良やストレス
季節の変わり目は、気温の変化だけでなく生活環境も大きく変化することもあります。生活のリズムが変わったり、忙しさから不規則な生活が続いたりすると、食事が偏ったり睡眠不足になりかねません。睡眠不足になると、自律神経のバランスが乱れます。その結果、食欲が増進して暴飲暴食してしまい、腸内環境が悪く便秘がちになって肌が荒れやすくなってしまいます。
季節ごとの肌荒れの特徴
季節の変わり目には、気温や環境が急激に変化することもあります。季節ごとに、どんな肌トラブルがおこりやすいのでしょうか。
冬から春の季節の変わり目におきやすい肌荒れ
この時季は、新年度に向けて進学や就職、仕事の部署異動や転勤など環境が大きく変化する時季でもあります。新しい生活に慣れるまでは、ストレスも大きく、自律神経の乱れにもつながりやすくなるでしょう。
また、冬の終わりごろからは花粉が飛び始めることから、花粉症に悩む方も。くしゃみや鼻水に悩まされますが、ティッシュを使用することや花粉対策で着用するマスクによる摩擦で、肌が刺激され荒れてしまうことがあります。
また、肌に付着した花粉が肌に刺激を与えることも。さらに、花粉だけでなく黄砂やPM2.5の飛散によって、肌がダメージを受けることもあるのです。
春から夏の季節の変わり目におきやすい肌荒れ
春から夏にかけては高温多湿になっていきますが、汗をかくと、蒸発するときに肌表面の水分も一緒に失われ乾燥しやすくなります。また、紫外線も強くなり肌がダメージを受けやすくなる時季です。また日差しの強い外から室内に入っても、エアコンが効いていて肌の乾燥を助長します。
さらに、暑くなった体を冷やそうとついつい冷たい食べ物や飲み物を摂る機会が増えます。その結果、冷えて血行不良がおきると肌のターンオーバーの乱れを招き、肌荒れにつながってしまうのです。
夏から秋の季節の変わり目におきやすい肌荒れ
夏から秋にかけては、夏の間に浴びた紫外線のダメージが残る中、空気の乾燥、朝晩の寒暖差など肌にダメージを与える要因が増えていきます。そうすると、少しの刺激で肌荒れを引きおこしやすくなります。
夏のダメージが残ったまま冬を迎えると、肌はさらに荒れてしまうため、秋の間に夏のダメージを回復させることが大切です。
秋から冬の季節の変わり目におきやすい肌荒れ
一年の中でも、特に肌荒れがおこりやすいのは秋〜冬です。冬は外が寒いのに室内は暖かいなど、どの季節よりも寒暖差が激しい季節と言えます。外気の乾燥だけでなく、エアコンやストーブを使った部屋は空気が乾燥し、肌の水分も奪われがちです。
また、ウイルス性の感染症が流行しやすい時季のため、マスクを着用する機会が多くなり、マスクの摩擦による肌荒れが心配な時季となります。
季節の変わり目の肌荒れを感じたときのケア
季節の変わり目は色々なものが急激に変化するため、肌は敏感で刺激を受けやすくなっています。季節の変わり目で肌の調子が整わないときには、どういったケアをおこなえば良いのでしょうか。
それぞれの季節に特に意識したいケア
季節の変わり目は、肌荒れがおきやすくなっています。それぞれ季節ごとの肌荒れ対策を実践して肌荒れにつながらないように意識しましょう。
季節 | 肌荒れの原因に なりやすいこと |
意識したいケア |
---|---|---|
冬から春にかけて | 環境の変化によるストレス 花粉などの飛散 |
ストレスを発散する 規則正しい生活環境を整える 帰宅後、すぐに洗顔して花粉などを素早く除去する |
春から夏にかけて | 汗 紫外線が強くなる エアコンによる乾燥や冷え |
汗をこまめに拭き取り、水分を補給する 夏用の日焼け止めを使用する 念入りに保湿する 冷たいものばかり食べない |
夏から秋にかけて | 夏のダメージの蓄積 | 念入りなスキンケアをする |
秋から冬にかけて | 部屋の外と中の寒暖差 空気の乾燥 |
体を冷やさないよう服装などで調節する 朝晩だけでなく日中も乾燥対策の保湿をする |
洗顔・保湿・紫外線対策を重視したスキンケア
クレンジングや洗顔による摩擦は肌にとって大きな負担になってしまいます。ゴシゴシこすらないよう注意が必要です。クレンジング剤はたっぷりと使用して肌の汚れを落とします。洗顔料はしっかりと泡立て、泡で顔を包み込んで洗うようなイメージでおこなってください。
洗い流すときは、35度前後のぬるま湯を使います。お湯の温度が高すぎると必要な皮脂まで洗い流されてしまうのです。また、楽だからと直接シャワーを顔にあてて洗い流す方もいるようですが、シャワーの水圧は肌にとって負担となります。面倒でも両手でお湯をすくって洗い流しましょう。どうしてもシャワーを使いたい方は、シャワーと顔の間に手のひらを挟み、水圧を止めて指の間から流れてくる勢いの弱まったお湯で洗い流すと良いです。
日中は、一年を通して紫外線対策を忘れてはいけません。室内にいても窓から紫外線は降り注いできます。紫外線対策を怠るとさらなる肌トラブルを招いてしまいます。日焼け止めは、外出の目的などに応じて最適なアイテムを使い、肌の負担をできるだけ抑えるようにしてください。
規則正しい生活習慣
季節の変わり目の肌がゆらぐ時季は、規則正しい生活を送るなど、スキンケア以外の面からも肌をいたわることを心がけてください。
質の良い眠りは、肌の修復のために欠かせない成長ホルモンの分泌につながります。寝る前は脳を刺激しないためにもスマートフォンを見ない、清潔な寝具を用意、自分の頭に合った枕を使うなどして良質な睡眠につながる環境を整えましょう。
健康な肌のためには食事も大切です。皮膚をつくるタンパク質やミネラル、野菜に含まれるビタミンなど、体に必要な栄養素をバランス良く摂取するのがおすすめです。
ストレス発散
日々の生活が忙しくなると、生活も不規則になり、ストレスを抱えても発散することが難しくなります。しかしストレスはあらゆる体調の不良につながりかねません。適度な運動や趣味を楽しむなど、忙しい中にもストレスが発散できるものを見つけてみてください。
まとめ
季節の変わり目は、気候の変化に加えて自分を取り巻く生活環境に変化がおこりやすい時季でもあります。季節ごとにおきやすいトラブルを理解した上で、日頃からのスキンケアで揺らぎにくい肌をキープしていきましょう。
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