日焼け止めのSPFとは?PAとの違いや選び方を知って、正しく紫外線対策を

日焼け止めのSPFとは?PAとの違いや選び方を知って、正しく紫外線対策を

日焼け止めのパッケージでよく目にする「SPF」と「PA」の表記ですが、数値が表す意味をみなさんはご存じでしょうか。日焼け止めを選ぶ際は「なんとなく数値が高いものを選んでいる」という方も多いと思いますが、SPFやPAを理解しているかしていないかで、日焼け止めの選びやすさが変わります。ここでは、SPFの意味やPAとの違い、日焼け止めの選び方を紹介します。

SPFとは

日焼け止めに書いてある「SPF」という表示は、紫外線UVBを防ぐ効果指数とされています。具体的にどのような効果があるのでしょうか。ここではSPFとは何か、SPFの数字の意味について解説します。

SPFは「UVB」を防ぐ

SPFとは「Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター)」の略で、紫外線B波(UVB)を防いでくれる指数とされています。UVBは、短時間で肌の表面(表皮)に赤みや炎症をおこさせ、肌が黒くなる原因とされる紫外線です。SPFの数値が大きいほど、UVBを防ぐ効果が高いとされています。

SPFの数字の意味

SPFの数字は、日光を浴びて肌が赤くなるまでの時間をどれだけ延ばせるかを示しており、SPF1から最高で「SPF50」、51以上を「SPF50+」と表記します。

SPF1でおよそ20分となり、SPF35であれば約700分(11.6時間)、SPF50であれば約1000分(16.6時間)と日焼け止め効果を持続させることができる仕組みです。

SPFとPAの違い

SPFはUVBを防ぐ指数ですが、SPF以外にPAの表記があります。PAとは紫外線UVAを防ぐ効果の程度として表記されています。具体的にどのような効果があるのでしょうか。ここではPAとは何か、SPFとPAの違いについて解説します。

PAとは

PAとは「Protection grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)」の略で、紫外線A波(UVA)への保護力を示す指標です。UVAはシワやたるみの原因となる紫外線と言われています。波長が長く雲や窓ガラスなども通り抜けるため、肌の奥まで到達し、さまざまな影響を及ぼすとされているのです。

PAの効果の度合いは「+」の数で表記され、+の数が多いほどUVAへの防止力が高まります。PAは日本で開発された指標です。肌への影響を最小限に抑えるための日焼け止め製品の開発が進んできましたが、その一環として、UVAからの保護力を評価するための指標としてPAが導入されました。

SPFとPAの違いは「防ぐ紫外線の種類」

SPFとPAの違い解説イラスト

SPFとPAの大きな違いは「防ぐ紫外線の種類」です。SPFはUVB、PAはUVAとそれぞれ異なる紫外線ダメージリスクを軽減してくれるとされています。SPFで防ぐUVBは、屋外での日焼けのおもな原因であるシミや色素沈着、そばかすにつながりやすい紫外線です。UVBは肌へ急激な変化を与えます。

また、PAで防ぐのは、紫外線の9割を占めるUVAで、UVBよりは肌への急激な変化を与えません。しかし、じわじわと時間をかけて肌へ変化を与えます。雨や曇りの日も降り注ぐほか、窓ガラスも透過する性質があるため、家の中や車の中にも入ってくる紫外線です。UVAはおもにシワやたるみを引きおこすと言われています。

SPF・PAをもとにした日焼け止めの選び方

日焼け止めは「どのくらいの時間紫外線を浴びるのか」など使うシーンを考えて選ぶことが大切です。

乾燥肌や敏感肌の場合、SPFやPAの数値が高いと肌への刺激が気になるという方も多いのではないでしょうか。肌への刺激が気になるという方は「紫外線吸収剤不使用」や「低刺激」「無香料・無着色」などの表記がある日焼け止めを選ぶと良いでしょう。

最近では、紫外線吸収剤を使った日焼け止めでも、乾燥肌や敏感肌の方が使用できるものも増えています。肌への刺激が気になる方は一度、試し塗りやパッチテストをおこなってみましょう。

シーン別の日焼け止めの選び方

通勤や通学、散歩や買い物などの日常生活で外に出る場合は、SPF10〜20、PA+〜PA++が目安です。
炎天下でのレジャーやマリンスポーツ、サッカーや野球などの場合は、SPF50+、PA++++が良く、汗や水に強いものが良いでしょう。
いずれも、こまめに塗り直すことが日焼け止めの効果を高められます。

SPF値 PA値 生活シーン
SPF10〜20 PA+〜++
  • 通勤、通学、散歩、買い物など日常生活
  • 外に出る時間が、数分から1時間程度が目安
SPF30〜40 PA++〜+++
  • 屋外での軽いスポーツ、キャンプなどのレジャー活動、営業の外回り時に有効
  • 2〜3時間程度の外出を目安としているが、炎天下の場合は、SPF40くらいのものが有効
SPF50〜50+ PA+++〜++++
  • 長時間日光に当たる海水浴やゴルフ、野球、サッカーなど炎天下でのスポーツ時に有効
  • 紫外線に常にさらされるような状態のときは、SPF50以上のものを選ぶ

日焼け対策は1年を通しておこなうことが大切

紫外線は雨や曇りの日、冬でも1年を通して降り注いでいます。そのため、日焼け対策は1年を通しておこなうことが大切です。上記で紹介したシーン別の日焼け止めの選び方を参考にして、日差しがあまり強くない雨や曇りの日、冬場でも長時間外にいるときは、なるべくSPF40〜SPF50以上のものを選ぶようにしましょう。

また、紫外線は目にも入ってきます。目に受けた紫外線もシミになりやすいと言われています。目から入った紫外線が脳に伝わると「日差しが強い」と判断して、メラノサイトにメラニン色素を多く分泌するように伝達してしまうのです。意外と見落としやすい目からの紫外線対策として、サングラスや帽子なども使用するようにしましょう。

日焼け止めを塗るときの注意点

日焼け止めを塗る女性

SPF・PAの数値が高い日焼け止めを使っても、正しく塗れていないと日焼け止めの効果がうまく発揮されず、日焼けしてしまいかねません。日焼け止めを効果的にするために、塗る際の注意点を紹介します。

適量を塗り残しがないように塗る

日焼け止めは正しい量を正しく塗ることが大切です。十分な量をムラなく伸ばす必要がありますので、ベタつくからと塗る量を少なくしたり、塗り忘れたりすると日焼けの原因になってしまいます。もし、ベタつきが気になる方は、塗った後に時間を少し置くか、ティッシュオフすると良いでしょう。

また、塗り忘れしやすい部分として、首の後ろやデコルテ、髪・頭皮などが挙げられます。髪や頭皮への日焼け止めは目などに入らないように気をつけながら、スプレータイプのものを使用してみてください。
日焼け止めは正しい量で、塗り残しのないように注意しましょう。

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こまめに塗り直す

日焼け止めの効果を発揮するために、こまめに塗り直すことを心がけましょう。

「SPFの数値は高いから、朝たっぷり塗れば大丈夫」と安心するのは良くありません。たとえウォータープルーフの日焼け止めを使っていても、皮脂や汗、摩擦で日焼け止めは落ちてしまいます。少なくとも、2〜3時間置きにこまめな塗り直しが必要です。

なお、塗り直す際は、まずタオルやティッシュなどで皮脂や汗を拭き取ったあとに、日焼け止めを塗りましょう。皮脂や汗で肌表面が濡れていると、日焼け止めが肌に定着せず、よれやすいため、皮脂や汗をオフしてから塗り直します。

SPF・PAを理解して、自分に合った日焼け止めを選んで

日焼け止めに表記されている「SPF」はUVBを防いでくれる値で、「PA」はUVAを防いでくれる値です。SPF・PA値を参考に、生活シーンや自分の肌タイプに合う日焼け止めを選んでみてください。また、皮脂や汗でどうしても落ちてきてしまいますので、正しい量をこまめに塗り直すことが、日焼け止めの効果を高めてくれます。日焼けを防ぐためにも、SPFやPAを理解して、美しい肌を保ちましょう。

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