発酵マルチプルコラーゲン®

起源:鱧(ハモ)
原産地:タイ王国(アンダマン海)

発酵マルチプルコラーゲン®とは

発酵マルチプルコラーゲンは、これまでの再春館の製法とは異なる製法で生み出され、ひと手間加えることで素材のポテンシャルを引き出す漢方の知恵「修治」の技法を取り入れた、世界初※の新コラーゲンです。

持続可能性の観点でも、生成の過程で発生する廃棄物を、従来の生成方法よりも減少させることができ、自然環境保全へ大きく貢献することができています。

 ※INCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients 化粧品原料国際命名法)に新規登録された成分「オーランチオキトリウムリマシヌム/コラーゲン発酵液(医薬部外品表示名称:発酵コラーゲンオリゴペプチド)」として

発酵マルチプルコラーゲン イメージ

「ワンランク上」のコラーゲンのために

再春館製薬所では2007年より、肥沃な海洋環境で育ったタイ産の巨大な鱧(ハモ)から抽出したコラーゲンを採用。脂質が少なく高純度のコラーゲンは稀少性が高く、以降17年間、研究を重ねてもそれを超える素材がない”最高峰”※のコラーゲンとして位置づけられてきました。
同コラーゲンは、現地で食品加工時に廃棄されていた鱧の皮から抽出されたアップサイクル素材ですが、使用しなかった部位・抽出後の残渣はどうしても廃棄せざるを得ないという実状も。

ドモホルンリンクルは、自然界の力なくして存在しないブランドです。
「自然の恩恵を受けるのであれば、余すことなくいただく」ことが自然への感謝であり礼儀であると考える私たちは、ブランド誕生50周年という節目の2024年、「さらにワンランク上の性能とサステナビリティを」という情熱のもと、新たなコラーゲン開発に挑戦しました。

※ドモホルンリンクルブランド内において

鱧

海の分解者、ラビリンチュラ

「現行の『鱧由来のコラーゲン』の潜在力をもっと引き出しつつ、残りかすが出ないほどに鱧皮の成分を活用できないか?」
そこで着目したのが、海洋微生物の"海の分解者"こと「ラビリンチュラ」です。

ラビリンチュラは、生物の死骸や排泄物などの有機物を発酵・分解し、循環させる役割を担っています。
「コラーゲンを持った他の生物も、海の中で原型を留めてはいない。この役割をもつ微生物を利用すれば、今までにない機能性を持ったコラーゲン原料が得られるのではないか?」

より性能を高め、よりサステナブルにコラーゲンを生成するため、私たちは海の生態系をヒントにした新たなコラーゲン研究を開始しました。

ラビリンチュラ

発酵マルチプルコラーゲン®の誕生

私たちは607種類のラビリンチュラを培養し、うち
12種類が有用な分解を行うことを突き止め、研究開始から1年半後、この鱧の皮を丸ごと分解・発酵できるラビリンチュラを発見。同手法で生み出されたそのコラーゲンを、新たに「発酵マルチプルコラーゲン」と名付けました。

17年の時を経て新たに誕生したこの特別なコラーゲンは、自然の摂理にもとづきつつ、かつ化粧品開発では類を見ない世界初の手法で、全く別の効果も得ることができたもの。
従来の製法時に発生する残滓も含めてすべて分解できることに加え、枯渇しない微生物の力で半永久的に製造可能な製造法である「サスティナビリティと高機能性との両立」は、「自然界の生命エネルギーを、自然の一部である人間の力に」という漢方発想にもとづく「自然の恵みなくして、存在しないドモホルンリンクル」と公言する、ブランドの姿勢に対しての責任を果たす理想的な原料となりました。

研究イメージ

コラーゲンのプロフェッショナルとして

「日本初の、コラーゲンを成分として配合した基礎化粧品」※としてブランドが誕生した50年後に生み出された、大切な存在となった発酵マルチプルコラーゲン。その実力は、従来のコラーゲンよりも浸透力が高いだけではなく、ハリやツヤなどすべての手応えもこれまで以上で、すでに製品化の応用も進んでいます。

私たち再春館製薬所は、国内におけるコラーゲンの第一人者としての誇りから、今後もより質の高いコラーゲンを生み出すための研究を続けてまいります。

※TPCマーケティングリサーチ株式会社調べ。日本通信販売協会正会員社対象

基礎研究担当 大賀勇人