蜜香紅茶

起源:蜜香紅茶
原産地:台湾(新北市)

蜜香る台湾の高級紅茶
『蜜香紅茶』

台湾では高級茶として知られている「蜜香紅茶」。
丁寧かつ確実につくられ完成したこのお茶は、同じ茶葉で約8回煎じることが出来る程の濃厚さが生まれ、フルーティーとはまた違った蜜の香りが特徴です。淹れるたびに変化する味も楽しめる高級茶です。

蜜香に隠された秘密

名前の通り、蜜のような甘い香りがする、とろけるような後味が特徴の紅茶です。この蜜香はウンカという小さな虫が茶葉を噛むことで生まれる特別な香りです。葉を噛まれると、身を守るためにファイトアレキシンという抗酸化力の高い防御成分をつくりだします。この防御成分が紅茶を作る際の発酵工程によって蜜の香りへと変化します。身を守るために葉が作り出した抗酸化力の高い防御成分こそが蜜香の正体だったのです。

蜜香紅茶の茶葉の写真

あえて厳しく育て
効果を高める「野放し農法」

蜜香をつくりだすにはウンカの発生が必要不可欠。どの畑にもいるわけではなく、自然に近い茶畑のみに現れます。 その為、農薬を使わないのはもちろん、肥料も与えず、雑草も抜かない「野放し農法」によりほぼ野生に近い自然の状態をつくりだすことが
重要です。
漢方には、生薬を煮たり、炒めたり、蒸したりと、ひと手間加えることで特定の効果を高めたり、副作用を弱める『修治』という処理があります。 防御成分を高めるという工程が蜜香紅茶ではウンカによって自然の中で行われています。まさに自然がもたらす『修治』。植物の力強い生命力が作り出す効果です。

蜜香紅茶の栽培風景の写真