肩の痛みにも様々な症状があります。
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)や筋肉痛(頸肩腕症候群<肩こり>)を始め、様々な原因が存在します。
痛みの原因・発生のメカニズムを知ることで、ご自身の痛みと向き合いましょう。
肩の痛みを引き起こす原因としては、パソコン作業のデスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが挙げられます。
また、加齢によって筋肉や周辺組織に炎症や衰えが起きることで腱板(けんばん)が傷んで変性することが大きな要因と考えられています。
その他には、肩が下がっていて筋肉が少ないなで肩、いつも背中が丸まった猫背の人や冷え症などの体質の人も要注意です。
また、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)などの病気に伴って起きるものや精神的なストレスなども原因となります。
また、肩だけでなく足や指などの他の関節にも障害が起こる関節リウマチなどの疾患に伴って起きるものがあります。
肩は、腕を上下に動かしたり回したりするなどの
柔軟な動きができる反面、関節が不安定であるために、
負荷をかけるとはずれたり、障害を起こしやすい
という特徴があります。
そのため、骨のまわりには筋肉や靱帯(じんたい)などが
肩関節をしっかりと支えています。
長時間同じ姿勢を続けることなどによって肩の疲労、
関節の傷害や筋肉の炎症などが起きると、
痛みやしびれが起こります。
また、関節や周辺組織の炎症や筋力の低下が起きると
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)を
引き起こし、痛みやこり、しびれなどが起こります。
肩の痛みを発症させる原因の病気として、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)と筋肉痛(頸肩腕症候群<肩こり>)の症状をご説明します。
加齢にともなう肩の関節や靱帯(じんたい)などの変化によって、炎症が起こり痛みを引き起こす病気です。
最初は激しい痛みやしびれが突然現れ、腕を動かしたときだけではなく安静時にも強い痛みが起こります。
痛みは1ヶ月〜半年ほどでやわらいでいく一方で、肩関節の動きが悪くなっていくことによって腕を上げたり肩を回したりする動作ができなくなり、日常生活にも支障をきたすようになります。その名の通り、40代〜50代に多く発症しますが、加齢の他にも自律神経障害、血行障害、ホルモンバランスの変化などが原因と考えられています。
肩の筋肉痛の代表的なものは、誰でも経験したことのある「肩こり」です。
パソコン作業のデスクワークや車の運転などで同じ姿勢を続けると、肩周辺の筋肉が疲労し血行が悪くなることによって首から肩、腕などに痛みやこり、こわばりやだるさなどが起こります。
一般的には「肩こり」と呼ばれていますが、正式には首から肩、なかには腕を含めた広範囲に渡って起こる「頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)」と呼ばれています。
働き盛りの世代や、なで肩で筋力が弱い女性に多くみられますが、最近ではストレスや精神的な緊張から痛みを引き起こす人が増えています。