監修:再春館製薬所
研究開発 伊藤安矢
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。
そもそもシワにはいくつかの種類があり、乾燥小ジワは「乾燥」が原因で発生するものです。
そして、乾燥小ジワは主に目元や口元などの乾燥しやすいところにできやすく、凸凹としたちりめん加工の織物に似ていることから、「ちりめんジワ」とも呼ばれています。
指などで軽く押し広げると薄くなるのが特徴です。
そして、乾燥小ジワは、シワのなかでもまだ軽度のものです。
肌の奥の方にある真皮まで落ち、くぼんでしまった「深いシワ」とは違い、乾燥しているのは肌の表面だけなので、まだセルフケアで目立たせなくすることができる可能性が高いのです。
乾燥小ジワの原因は、もちろん「乾燥」ですが、そもそもなぜ肌が乾燥してしまうのでしょうか。
乾燥をもたらす要因としては主に以下の4つが挙げられます。
空気の乾燥は肌の水分を奪うため乾燥を招きます。
冬はとくに空気中の水分が少なく、乾燥しやすいので注意しましょう。
また季節に関わらず、気をつけたいのがエアコンの長時間利用です。
エアコンの風は空気中の水分を吸収してしまうため、長時間に渡り利用すると「気がつかない間に肌が乾燥していた。」なんてこともあります。
エアコンを使う際は、加湿器を使ったり、寝ている間はエアコンを使わないなどの工夫をしましょう。
日焼けやシミの原因になると思われがちな紫外線ですが、実は乾燥の原因にもなります。
紫外線によるダメージは、肌を守るバリア機能を低下させます。
バリア機能が低下した肌は、水分が逃げやすくなるため、乾燥の原因になってしまいます。
紫外線はさまざまな肌トラブルの原因となるため、対策を入念に行いましょう。
生活習慣の乱れも肌の乾燥を招く一因となります。
生活習慣が乱れると、肌のターンオーバー(生まれ変わり)の乱れや、肌のバリア機能の低下に繋がるからです。
つまり、外部からの刺激を受けやすくなったり、肌内部から水分の蒸発を防ぐことができなくなるため、肌の乾燥が進むのです。
肌のバリア機能を低下させる生活習慣の乱れには下記のようなものがあります。
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上記に3つ以上当てはまる場合は要チェックです。
自分の生活習慣を一度見直してみましょう。
日々のスキンケアを肌に優しい方法で行わないと乾燥を招きます。
以下の項目に当てはまる方は日々のスキンケアに肌の乾燥を引き起こす原因が潜んでいる可能性があるのでチェックしてみてください。
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スキンケアのポイントについては記事の下部でご説明いたします。
乾燥小ジワができてしまったら、その原因となる乾燥を防ぐために適切なケアを行うことが大切です。
乾燥小ジワを目立たせなくするには、肌に優しいスキンケアと健康的な生活習慣を心がけましょう。
肌に優しいスキンケアのポイントは以下の2つです。
順番に詳しく見ていきましょう。
クレンジングや洗顔などのスキンケアは自分が思っている以上に、肌をゴシゴシと触っていることが多いものです。
洗顔は、洗顔料をしっかりと泡立てて、泡を転がすように行うと、肌への負担を抑えることが出来ます。
洗顔料を泡立てきらずに洗いはじめたり、ゴシゴシ擦ったりするのは肌への刺激となるため控えましょう。
また、化粧品を洗い流す時は、お湯は角質から保湿成分を取り去ってしまうため、ぬるま湯ですすぐことも大切です。
洗顔や入浴後は、角層から水分が逃げやすい状態なので、すみやかに保湿しましょう。
化粧水で肌に潤いを与え、乳液で潤いを持続させます。
コツは、化粧水や乳液をしっかり肌になじませることです。
スキンケア用品を肌になじませないと、せっかく肌にいい成分も十分に効果を発揮できません。
美容液なども、しっかりと肌になじませてから次のお手入れアイテムに進みましょう。
もし、しっかりとスキンケアを行っているにも関わらず肌荒れが発生する時は、スキンケア用品が肌に合っていない可能性があります。
ご自身のスキンケア用品を1度見直してみましょう。
乾燥を防ぐポイントの2つめは、健康的な生活を送ること。
生活習慣のポイントは、「食事」、「運動」、「睡眠」の3つです。
生活習慣の1つめのポイントは、栄養バランスの取れた食事です。
すこやかな肌のためには栄養バランスの取れた食事が欠かせません。
理想的な栄養バランスについては、厚生労働省と農林水産省の合同で策定された「食事バランスガイド」を参考にしましょう。
食事バランスガイドでは、食事を5つに分類した上で、コマの上から順番に食べる量の目安を示しています。
今までの食生活を一気に変えることは、難しいかも知れませんが、少しずつ理想的な栄養バランスを摂れるように意識しましょう。
※食事バランスガイドは、健康な方々の健康づくりを目的に作られたものです。糖尿病、高血圧などの病院で医師又は管理栄養士から食事指導を受けている方は、その指導に従ってください。
生活習慣の2つめのポイントは適度な運動です。
運動により代謝が上がることで、肌の生まれ変わりを促すことができます。
なかなか時間が取れないという方は、息が弾み、汗ばむ程度の運動を週に1回は行うようにしてください。
生活習慣の3つめのポイントは量と質が伴った睡眠です。
厚生労働省によると、個人差はあるものの、最低でも6時間~8時間の睡眠が必要だとする見解を示しています。
もちろん必要な睡眠時間は人それぞれなので、自身の肌のコンディションや、日中の眠気などから、自分に合った睡眠時間をまずは把握しましょう。
また、就寝時間が不規則だと体内時計が乱れるため、成長ホルモンの分泌に影響を及ぼします。
夜更かしは避けて、なるべく一定の時間に寝るように心がけましょう。
さらに、睡眠は量だけでなく質にもこだわりたいところです。
成長ホルモンは、眠り始めから約3時間以内のノンレム睡眠の間にたくさん作られることが知られています。
どうしても眠る時間が遅かったり不規則になったりしてしまう方は、寝始めの3時間はしっかりと熟睡できるような生活パターンを身につけましょう。
乾燥により引き起こされる乾燥小ジワですが、目元や口元、首など、皮膚が薄く皮脂の分泌量が少ないパーツによく現れます。
それぞれの部位ごとに乾燥を防ぐ方法についてお伝えします。
目元は、もともと皮膚が薄く皮脂の分泌量も少ないため、乾燥しやすいパーツです。
その上、目元にしっかりと化粧をする方も多いので負担がかかりすく、肌トラブルに繋がりやすいです。
そのため、目元はとくに念入りに乾燥対策を行う必要があります。
目元のスキンケアは指の腹で慎重に撫でるように行いましょう。
また敏感な目元のケアは目元用のアイクリームなどを利用してあげるも良いでしょう。
頬や口元も皮脂の分泌が少ない部分。
とくに口元は食事や会話などで動かした時に、皮膚が引っ張られていることが多いためダメージを受けやすく乾燥小ジワができやすいです。
さらに口元の乾燥を放っておくと、ほうれい線やマリオネットラインのたるみに繋がります。
また顎や耳の近くのフェイスラインも忘れないようにしましょう。
実はフェイスラインも乾燥が起きやすい場所です。
フェイスラインはスキンケアでどうしても忘れがちな部位。
さらに寒い時期は、タートルネックを着る機会が多いですが、タートルネックにすると、メイクなどが襟元についてそこが不衛生になるため肌荒れにつながったり、摩擦でフェイスラインのところがこすれたりします。
フェイスラインも忘れずにスキンケアをしましょう。
首も皮脂の分泌が少なく、刺激を受けやすい部位。
「顔はしっかりと保湿ケアをする」という方は多いですが、首までもケアをしている方は案外少ないのではないでしょうか。
首の皮膚は顔よりもデリケートなので、今まで首をケアをしてこなかった方は、顔に用いるスキンケア用品で構わないので、スキンケアのついでに首までケアをするようにしましょう。
首の乾燥小ジワに関して詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
乾燥を防ぐ方法についてお伝えしてきましたが、乾燥による小ジワを目立たせなくするには、毎日使うスキンケア用品にもこだわりたいところです。
スキンケア用品を選ぶ際には、"効能評価試験済みの化粧品"を選ぶことをおすすめします。
"効能評価試験済み"とは「化粧品機能評価法ガイドライン」に基づく評価試験を専門的な第三者機関で行ない、その効果が確認されたことを意味します。
この試験で効果が認められると、「乾燥による小ジワを目立たなくする」と表記することができ、併せて「効能評価試験済み」を記載することとができます。
そのため、同じ成分が配合されている化粧品でも、「乾燥による小ジワを目立たなくする」の記載があれば、乾燥小ジワに対しては効果が期待できることが分かります。
また添加物が気になる人は、香料や着色料などが配合された化粧品も避けると良いでしょう。
お肌に現れる様々な悩みの根本的な原因をご存じですか?それは、お肌本来に備わる健やかになろうとする力が低下していること。根本的に改善するためには、お肌が本来持っている「自己回復力」を引き出すことが大切です。ドモホルンリンクルは、それぞれの悩みにではなく、「準備」から「基本」までのワンラインで段階的に働きかけていきます。もちろんお肌は、思わぬトラブルに見舞われることがあります。そんなときは、いつでも私たちにご相談ください。あなたのお肌にあった解決方法を一緒に考えさせていただきます。あなたの大切なお肌に、私たちはこれからも寄り添ってまいります。
監修:再春館製薬所
研究開発 伊藤安矢
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。