温活習慣を取り入れて冷え性対策をしよう! 体を温める食べ物と体の冷えをチェック

温活習慣を取り入れて冷え性対策をしよう! 体を温める食べ物と体の冷えをチェック

「手足が冷える」「体が冷えてよく眠れない」など、冷えに関する悩みを抱えている方は少なくありません。実はその悩み、「温活」を習慣に取り入れることで解決する可能性があります。

多くの方が抱える悩みゆえに「病気じゃないから大丈夫」と安易に考えてしまいがちですが、軽視するのは危険です。
体が冷えやすい方は、同時に何かしらの不調を抱えているケースが多いため、早めに対処することが大切です。

この記事では、体が冷える原因やおすすめの温活習慣を紹介します。冷えやすい体かどうかもチェックできるので、冷えにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

体の『冷え』とは

温活で暖かい靴下をはく女性

「冷え」とは、体に熱が巡らず、手足が冷たくつらく感じる状態を言います。たとえば、長時間デスクワークをしていると、足先や指先が冷えてしまう経験がある方も多いのではないでしょうか。これが「冷え」の一種です。体を動かさないことで血行が悪くなり、末端部分に十分な血液が巡らず、冷えが発生します。また、冷房が効いた室内で長時間過ごすことも、冷えを引きおこす要因です。現代の生活環境は、体を冷やす要素が多く存在しています。

体が冷えやすい方は、本来なら寒さを感じにくい状況でも体の冷えを感じやすいとされています。たとえば、真夏でもお腹や肩、体幹部に冷えを感じるケースは珍しくありません。

体の冷えがひどくなると不眠や疲労感、集中力の欠如、目の下のクマなどあらゆる不調を引きおこす可能性があります。まずは冷えの原因を知り、早急に対処することが大切です。

以下では、体が冷えるおもな理由を3つ紹介します。

  1. 体内で熱が
    つくられない
  2. つくられた熱が
    全身に
    行き渡らない
  3. 体内の熱が
    逃げやすい

体内で熱がつくられない

筋肉量が少ないと体内で熱がつくられず、慢性的な冷えを引きおこします。
1日のエネルギー消費量のうち、6~7割ほどは基礎代謝※1が占めています。基礎代謝量を体の部位ごとで見た場合、最も多いのは筋肉です。つまり、筋肉量が少ないと生み出せる熱が少なくなり、慢性的な冷えにつながってしまうのです。

※1:生命活動を維持するために、体のなかでおこなわれている必要最低限のエネルギーのこと。

つくられた熱が全身に行き渡らない

自律神経のバランスが乱れると血流が滞り、体でつくられた熱が全身に行き渡らずに体が冷えてしまいます。また、エアコンで冷えた屋内と暑い屋外を行ったり来たりしたり、不安やストレスを溜め込んだりすることでも冷えはおこります。

食べ過ぎも冷えの原因の一つです。食べ物を消化する際、血液は胃腸に集まります。その結果、筋肉やほかの器官への血液供給が減るため、体内で十分に熱を産生できなくなるのです。

体内の熱が逃げやすい

水分補給は大切ですが、摂りすぎると逆効果になる場合があります。特に、漢方で「湿邪」と呼ばれる、じめじめとした梅雨や夏の時季は要注意です。また、血流が悪く体が冷えている方は、汗や尿として水分を排出できず、体内に余分な水分が溜まりやすい状態になっている可能性があります。体内に水分が溜まりすぎると、冷えやむくみを引きおこします。水分補給と同じくらい、排出を促すことも大切です。

冷えは万病のもと?!

西洋医学では明確な診断基準がない「冷え」ですが、東洋医学では「万病のもと」と考えられており、健康を脅かす大きな要因とされています。日頃から体温管理を意識することで冷えを改善すれば、さまざまな不調が予防できるかもしれません。健康を守るためにも、冷え対策を積極的におこないましょう。

冷え体質チェック! あなたは大丈夫?

「手足が冷たくないから冷えとは無縁」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、手足や顔がほてりやすい方や、暑がりだと感じる方でも、体のなかでは冷えによる代謝の低下がおきている可能性があります。以下のチェックリストで、あなたの体が冷えていないか確認してみましょう。

  • 手足がほてる
  • 顔から汗をかくほど暑いのに、手足は冷えている
  • 手足がむくむ
  • 下半身太りが気になる
  • お腹を触ると冷たい
  • さまざまな健康法やダイエット方法を試したが、効果がない
  • お風呂に浸かって血行が良くなると、かゆみを感じる
  • 肩が凝りやすい
  • 虚弱の症状がある(爪の発色が悪い、声が細い、顔色が悪いことが多い、息切れをおこしやすいなど)
  • 選択された数:0

あてはまる項目が多いほど、隠れ冷え体質の可能性が高いと言えます。冷えによって不調をきたさないためにも、すぐにでも温活を始めるのがおすすめです。

体を温める5つの『温活習慣』とは

温活でヨガをする女性

体の冷えを解消するには「温活」がおすすめですが、何をすればいいか分からない方も多いでしょう。温活とは、運動や食事などで体を温めることで健康を促進する活動のことです。理想的な平熱は36.5度と言われていますが、現代人は昔の人に比べて基礎体温が0.5~1.0度ほど低下している傾向にあります。冷えは肥満やむくみ、生理不順、不妊、免疫力の低下など、あらゆる不調の引き金になることもあります。体が冷えやすい方や平熱が35度台の方は、ぜひ温活を取り入れてみてください。

短い時間でもOK!筋トレ

筋トレは温活につながります。筋トレにより筋肉量を増やすことで効率的に熱が生み出されるようになり、体の冷えが防げます。また、筋肉は血流を促進する役割もあるため、全身を温める効果が期待できるでしょう。

特に下半身を重点的に鍛えるのが効果的です。筋肉の約7割は下半身に集中しているため、太もも、ふくらはぎ、お尻などを鍛えましょう。日常生活に筋トレを取り入れる工夫として、家事中のつま先立ちや、テレビを見ながらのスクワット、手軽な筋トレグッズの使用などがおすすめです。

寝起きにすぐ白湯を飲む

寝起きの白湯は、温活として取り入れやすい習慣の一つです。朝一番に白湯を飲むと、睡眠中の発汗で失われた水分を補給し、内臓を温めて活性化させる効果が期待できます。また、白湯を飲むことで血流が良くなり、全身が温まりやすくなります。体温が上昇していく朝の時間帯に白湯を飲む習慣を取り入れて、体の冷えを防ぎましょう。

間食はお菓子ではなくナッツ類にする

小麦粉や砂糖を多く含むお菓子は血糖値の上昇を促し、代謝を下げてしまいます。特に、お菓子に使われる上白糖は体を冷やす原因にもなるため、お菓子はなるべく控えましょう。

お菓子の代わりにおすすめなのが、タンパク質が補給できるナッツ類です。カシューナッツやアーモンド、くるみ、ヘーゼルナッツなどは栄養価が高く、満足感が得られるため小腹が空いたときにぴったりです。個包装や小袋入りなら食べすぎ防止にもなるでしょう。

熱すぎない温度の湯船に毎日浸かる

温活習慣として、毎日の入浴がとてもおすすめです。38~40度ほどのぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、血液とリンパの流れが良くなり、体温が上がりやすくなります。また、むくみの改善や内臓の活性化、基礎代謝の向上にもつながります。

さらに、入浴により体が温まると心身ともにリラックスでき、寝つきが良くなるため、冷えによる不眠対策にも効果的です。

ウォーキングを習慣づける

ウォーキングも温活の一環になります。ウォーキングのような適度な運動は、血行促進による温活効果だけでなく、便秘改善や美肌効果など、多くのメリットが期待できます。無理なく続けるために、通勤時に一駅前で降りて歩く、好きな音楽を聴きながら歩くなどの工夫をするのがおすすめです。

体を温める食べ物・冷やす食べ物

東洋医学(漢方)では、食べ物には体を温める「陽」のものと、体を冷やす「陰」のものがあるとされています。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

陽の食べ物 陰の食べ物
原産 寒い地域 暑い地域
特徴 色が濃い、水分が少ない、塩気がある 色が薄い、水分が多い、カリウムを含む
食べ物の
一例
にんじん、かぼちゃ、タマネギ、れんこん、ごぼう、ショウガ、ジャガイモ、自然薯(じねんじょ)、玄米、赤身の肉・魚、納豆、キムチ きゅうり、レタス、キャベツ、ナス、小松菜、ほうれん草、たけのこ、梨、メロン、スイカ、パイナップル、アサリ

日々の食べ物選びも、温活習慣の効果を高めるうえで大切です。たとえば、地中で育つ根菜類は体を温め、地上で育つ葉物野菜は体を冷やすと考えられています。また、オレンジや黄色などの暖色系の食べ物は体を温め、白や緑、紫などの寒色系の食べ物は体を冷やすと言われています。ただし、トマトやスイカは体を冷やすとされており、例外もあるため注意しましょう。

発酵食品は、代謝を促進する酵素を含むため、温活に効果的です。納豆やキムチ、味噌、漬物、ヨーグルト、チーズなどがおすすめです。

調味料では、塩や醤油などの塩辛いものは体を温めますが、酢や化学調味料は体を冷やすと言われています。食材だけでなく調味料にも気を配り、冷えを予防しましょう。

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温活や陽の食べ物で冷えに負けない体をつくろう

体の冷えは手足の冷えから始まり、放置すると肩こりや腰痛、痺れ、生理不順などの不調を引きおこす可能性があります。健康な毎日を送るために、温活を取り入れたり、温かい食事を積極的に摂ったりするなど、冷えの予防に努めましょう。

漢方の考えから生まれた再春館製薬所の養生と入浴習慣

漢方における「養生」とは、生命を養い、人間が本来持っている力を高める考え方です。入浴は、温熱・水圧・浮力といった物理的作用を通して、体と心に良い影響を与えます。

熱すぎるお湯に入らなくても、ぬるめのお湯でじっくり温まることで、冷え対策ができます。「養生」の考え方に通じる温かく幸せな入浴習慣を、ぜひ今日から始めてみましょう。

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監修:再春館製薬所 
間地大輔

大学院で薬学を専攻し、2001年に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。 永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年では、漢方事業部で薬剤師として従事した後に、老化研究所所長・研究開発部門責任者を経て、2022年より製造管理者。

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