年齢を重ねるとシワやシミが増えたり、なんだかくすんだ肌になってきますよね。皆さんもこのような年齢肌の悩みを解決したいと願っているのではないでしょうか?
そんな方に知っていただきたいのが、「基底膜(きていまく)」の重要性です。
基底膜は決して外からは見えませんが、お肌を支える重要な役割を担っています。その働きは、まさに「縁の下の力持ち」。また、最近の研究から基底膜をきちんとケアすることで、年齢肌の悩みを減らすことができると考えられています。
そこで今回は、基底膜とは具体的にどのようなものかをはじめ、基底膜の役割・機能、構造についてご紹介します。年齢肌の悩みを解決するためにも、基底膜について理解を深めましょう。
基底膜とは
基底膜は、厚さが0.1マイクロメートルのとても薄い膜です。「表皮細胞(基底細胞)」「透明板」「基底板(緻密板)」「線維細網板(せんいさいもうばん)」の4つで構成されています。
基底膜は上のイラストで示すように「表皮」と「真皮」の間に存在しており、お肌を支える重要な役割を担っています。
基底膜の役割・機能
基底膜の役割・機能にはどのようなものがあるのでしょうか?
役割
基底膜の役割には、「お肌の働きをサポートする」という点があげられます。
さまざまな研究から、基底膜を構成する「Ⅳ型コラーゲン」や「ラミニン」といったタンパク質が土台として働くおかげで、表皮細胞が正常に働くことができることが知られています。また、「Ⅶ型コラーゲン」が基底膜と真皮をつなげる働きをするため、真皮から表皮への栄養の受け渡しがスムーズに行われるのです。
このように基底膜は表皮を支えたり、表皮と真皮をつなげたりすることで、お肌の働きをサポートしているのです。
しかし、基底膜はボロボロになってしまうこともあり、そのおもな原因は「紫外線」です。お肌に紫外線があたると、表皮や真皮から分解酵素が作られます。この分解酵素は、まるでハサミのように基底膜を破壊することが知られています。そのため、紫外線を繰り返し浴びてしまうと、基底膜がボロボロになってしまうのです。
それでは、基底膜が壊れるとお肌はどうなってしまうのでしょうか?
土台となる基底膜が破壊されると、表皮細胞の働きが悪くなりターンオーバーが遅くなるため、「メラニン」や「古い細胞」を押し出すことができず「シミ」や「くすみ」が残ってしまうのです。また、表皮細胞は真皮側に落ち込むため「シワ」の原因となったり、メラノサイトがメラニンを過剰に作るため「シミ」が増えてしまいます。
機能
基底膜にはおもに5つの機能があり、それらは上皮に関係していることがほとんどです。
1つ目は「支持」です。基底膜は上皮を支える機能を果たしています。
2つ目は「結合・固着・分離」です。上皮、そして基底膜の下に存在する真皮、それぞれの機能を分離しながらも結合させて、相互間のやり取りを制御しています。
3つ目は「通過」です。上皮には血管がないので、栄養物や代謝物を下層から届けることはできません。ただし、基底膜には特定の細胞・分子を通すフィルターの機能があります。これにより、栄養物や代謝物を下層から上皮へ、また上皮から下層へ物質を拡散することが可能です。
4つ目は「細胞における増殖・分化の制御」です。基底膜には、上皮が下方向に細胞を増殖するのを防ぐ壁としての役割があります。また、基底膜には増殖因子を結合・濃縮させる働きもあるため、細胞の増殖・分化を制御することが可能です。
5つ目は「伝達」です。基底膜は、創傷治癒の過程で上皮細胞の移動に必要な道筋を示します。
このように、基底膜にはさまざまな機能がありますが、肌が紫外線や老化によってダメージを受けてしまうと表皮と真皮のつながりが弱まってしまいます。これにより、基底膜がうまく機能せずシミやシワといった肌の老化を招いてしまうのです。
基底膜の構造を詳しく解説
基底膜は、前述したように厚さがわずか0.1マイクロメートルの薄い膜ですが、「表皮細胞」「透明板」「基底板」「線維細網板」の4つに分かれています。
表皮細胞
表皮細胞とは、その名のとおり表皮にある細胞のこと。表皮細胞の代表的なものには「メラノサイト」があげられます。メラノサイトは基底層の細胞の間に存在しており、紫外線のダメージを抑える働きがあります。
透明板
透明板は表皮細胞と基底板の間に位置しているもので、厚さはわずか10~50ナノメートルです。透明板には17型コラーゲンと呼ばれる分子が存在しており、これが透明帯を貫通して基底膜とヘミデスモソーム(基底層の細胞)を直結させています。
なお、透明板にはケラチン中間径フィラメントとつながっているインテグリン(細胞表面の形質膜にあるタンパク質)が含まれています。
基底板
基底板は透明板の下に位置しており、厚さは組織によって異なりますが大体20~300ナノメートルです。基底膜と名前が似ているので間違われやすいですが、この2つはまったくの別物です。
そもそも基底板が発見されたのは20世紀半ばと言われています。光学顕微鏡が発明されたとき、1層に見えたことから「基底膜」と名付けられましたが、20世紀半ばに電子顕微鏡が発明され、それを機に基底膜は3層に分かれていることが判明。それから「基底板」が誕生したのです。
そんな基底板には糖タンパクラミニンが含まれており、これは上皮細胞の細胞膜にあるインテグリンと結合しています。また、糖タンパクラミニンは基底板の下にあるⅣ型コラーゲンとも結びついています。
線維細網板
基底板の下には多糖類・糖タンパクが豊富な基質があり、そこには細網線維の薄層が存在します。この薄層を「線維細網板」と呼びます。線維細網板の厚さは不明であり、その理由には下層にある結合組織との境目が不明瞭という点があげられます。
線維細網板は基底板と結合しており、それは基底板がⅦ型コラーゲン(係留線維)を介すことで成り立っています。また、下方にあるI型コラーゲンからなる膠原繊維(こうげんせんい)と結合することもあります。
透明板・基底板に含まれる主成分
前述した「透明板」「基底板」の2つには、それぞれ成分が含まれています。
透明板には「ラミニン」が豊富で、ほかにも「ヘパラン硫酸」や「フィブロネクチン」、「プロテオグリカン」が含まれています。中でも「ラミニン」は電子顕微鏡で見ると十字架の形をしているのが特徴で、細胞の足場として中心的な役割を果たしています。
基底膜と外板の主成分は、前述した「ラミニン」「IV型コラーゲン」「Ⅶ型コラーゲン」以外にも、「ヘパラン硫酸」「フィブロネクチン」「エンタクチン」があります。
また、基底板に含まれる構造タンパク質には、「エンタクチン」や「ヘパラン硫酸プロテオグリカン」があります。「エンタクチン」は、「ラミニン」と「Ⅳ型コラーゲン」を結びつけることが可能です。
このように、基底膜にはさまざまな成分が含まれており、これらの成分のほとんどは上皮細胞によって形成されています。
基底膜の重要性を知ってお肌の悩みを解消しよう
表皮と真皮の間にある基底膜は、おもに紫外線によってダメージを受けてしまいます。日常的に繰り返し紫外線を浴び続けると、基底膜を破壊する原因となる分解酵素が作られ、ターンオーバーのサイクルが崩れてしまいます。その結果、シミが増えたりシワができたりして実年齢よりも老けて見えてしまうのです。
もちろん、シミやシワといったお肌の悩みは基底膜だけが原因というわけではありません。あくまでも老化現象を促進させる要因の一つなので、お肌がもつ本来の力を活かすための努力として基底膜を守るよう心掛けましょう。
基底膜を守るには、何よりも紫外線を防ぐことが重要です。分解酵素を作らないようにすれば、基底膜の破壊を抑えられます。そのため、外出する際には紫外線を過度に浴びないよう、日傘を差したりサングラスをかけたりと対策を取るようにしましょう。
また、スキンケアを徹底することも大切です。スキンケアの基本は「汚れをしっかり落とす」「十分な保湿」の2つです。汚れを落とす際は、たっぷりの泡で優しく洗うことがポイント。強くこすってしまうと肌にダメージを与えてしまうため、刺激を与えないよう注意しましょう。洗顔後は、お肌を守る皮脂膜と天然保湿因子も洗い流してしまうため、すぐに保湿をすることが重要です。
お肌にやさしいスキンケアできれいな肌に。コラーゲンの力でお肌をしっかり整えましょう。
基底膜を守るために日々のケアの積み重ねが重要です。
ケアに遅すぎることはありません。
重要なことは、どれだけ継続できるかです。
年齢に見合った美しさを保つためにも日々のケアを念入りに行い、きれいな肌へアプローチを続けてみてください。
お肌に欠かせないのが、うるおいやハリのもと、コラーゲンです。
年齢を重ねたお肌は、みずからきれいになろうとする力、自己回復力が衰えています。
すると、細胞が元気をなくしてしまったお肌に乾燥や紫外線が追いうちをかけて、コラーゲンの量や質が落ちてしまいます。
特に皮膚の薄い目もと・口もとに乾燥のお悩みがあらわれがちに。
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