監修:再春館製薬所
西村高子
2006年、再春館製薬所に入社。化粧品の効果評価試験、スキンケア研究に7年間従事した後、「ドモホルンリンクル」の商品開発の担当へ。お客様と同年代であり、二児の娘の母である視点と価値観を重視し、生涯ずっと安心して使い続けられる、効果実感の高い商品開発を目指し日々研究を重ねている。
シワには大きく3つの種類があります。
それぞれの種類によって、その原因や改善する方法は大きく異なります。
そのため、まずは3つのシワの特徴や原因について、しっかりと理解することが大切です。
代表的なシワの種類は以下の3つです。
それぞれの特徴や原因について、以下で詳しくお伝えします。
乾燥小ジワは、肌の乾燥により肌を守る「バリア機能」が低下することで生じます。
バリア機能とは肌表面にある角質層がうるおいを蓄え、乾燥と外部刺激から肌を守る機能のことです。
通常肌はバリア機能が働くことで潤いやハリを保つことができます。
しかし、エアコンを長時間浴びたり、スキンケアを怠ったり等、様々な原因で肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下してしまいます。
そして、バリア機能が低下した状態で何も対策を行わないまま時間が経つと、さらにダメージを受けやすくなり、最終的に乾燥小ジワができてしまうのです。
「癖ジワ」は日頃の表情の癖がシワとなって定着することでできるものです。
例えば、顔をしかめた時に眉間にできる線や、目を大きく開いた時におでこにできる横線を想像してみてください。
それらは1度や2度繰り返すだけではシワとして定着することはありません。
しかし、長い期間に渡って何度も繰り返すことで、肌に定着してしまい癖ジワとなります。
肌の奥のシワは、年齢とともに肌の機能が衰えることによって引き起こされます。
年齢を重ねるにつれて、肌のハリや潤いを保つコラーゲンやエラスチンの数が徐々に減少したり衰えたりするからです。
コラーゲンやエラスチンが減少した肌は、肌を支えることができず、弾力が失われた状態です。
すると、肌に深い溝ができ肌の奥にシワができてしまうのです。
上記では、シワの3つの種類とその原因についてお伝えしましたので、下記ではそれぞれのシワを改善する一般的な方法についてご説明いたします。
乾燥が原因でできる乾燥小ジワを改善するためには、肌を乾燥から守ってあげることが大切です。
肌を乾燥から守るために、最も大切なことは日々のスキンケアで肌に潤いを与えることです。
しかし、スキンケアは正しい方法で行わないと、さらに肌の乾燥を加速させてしまうことも。
たとえば、ぬるま湯ではなくお湯で洗顔をしたり、洗顔の後に時間を開けすぎてしまうと、肌の乾燥に繋がり、肌へダメージを与えてしまう可能性があります。
また、スキンケアで肌に潤いを与えるためには、自分の肌に合ったものを使うことも重要です。
自分の肌に合わない化粧品は、肌荒れや乾燥などの原因となるので、せっかくスキンケアをしても逆効果に。
癖ジワを改善するためには、癖ジワの原因となる表情の癖を直すことが大切です。
眉間のシワはスマホやPCなどをよく利用する方や、顔をしかめる癖のある方によく発生するシワです。
普段から自分がどんな表情をしている時にシワがよっているかを確認して、意識的にその動きをしないように気をつけると良いでしょう。
記事下部では、癖ジワができやすい顔のパーツごとに、マッサージやエクササイズを紹介しています。
肌の奥のシワは肌のハリや潤いを保つコラーゲンやエラスチンが減少することが原因で生じます。
コラーゲンやエラスチンは年齢とともに失われるため、それらの減少を少しでも抑えるには肌に潤いとハリを与えるエイジングケアをすることが大切です。
また健康的な生活習慣を心がけて肌の生まれ変わりを促すことも大切です。
3つのシワの種類と対処法についてお伝えしましたが、顔の部位によっても「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」のできやすさは異なります。
そのため、部位ごとにできやすいシワをしっかりと理解した上で、それぞれに適切な対策をすることが大切です。
部位ごとにできやすいシワは以下です。
おでこには「癖ジワ」ができやすいと言われています。
おでこには「前頭筋」というおでこ周りを動かす筋肉があるのですが、この「前頭筋」がコリ固まることで「癖ジワ」が生じます。
おでこの「前頭筋」は、目の筋肉とも繋がっています。
普段は意識していなくとも、目の筋肉が動くことで「前頭筋」も動くため、自然と力が入りやすく疲れがたまりやすい部位です。
以下のチェックリストに1つでも当てはまる方は注意が必要です。
選択された数:0個
眉間にも「癖ジワ」ができやすいと言われています。
眉の上には「皺眉筋(しゅうびきん)」という眉を寄せるために使う筋肉があり、その「皺眉筋(しゅうびきん)」が凝り固まることで「癖ジワ」は生じます。
「皺眉筋(しゅうびきん)」は目が疲れた時や、目を凝らして物を見る時などによく使われます。
以下のチェックリストに1つでも当てはまる方は注意が必要です。
選択された数:0個
「まぶた」「目元」「目尻」「目の下」などの目の周りは、「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」の3つ全てができやすいです。
目元は顔のパーツのなかでも特に皮膚が薄いため、水分を蓄えづらく、乾燥などの肌トラブルが起こりやすい部位。
デリケートな目の周りはとくに気をつけましょう。
以下のチェックリストに1つでも当てはまる方は注意が必要です。
選択された数:0個
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頬や口元も「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」ができやすいです。
その中でもとくに注意すべきなのが、「肌の奥のシワ」です。
口元の肌の奥にできるシワは、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが減少したり、表情筋が衰えることで、皮膚が垂れ下がり発生します。
表情筋は、普段およそ30%ほどしか使われていないと言われているので、表情の変化が少ない人はとくにシワができやすいです。
頬や口元にできやすいシワとして代表的なものは、ほうれい線や口角から下にのびるマリオネットライン等があります。
以下のチェックリストに1つでも当てはまる方は注意が必要です。
選択された数:0個
実は首もシワができやすい部位です。
首には「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」の全てができやすいです。
その中でも、とくに注意したいのが、「癖ジワ」です。
「癖ジワ」は下を向いたりすることでできる横線が定着することで発生します。
以下のチェックリストに1つでも当てはまる方は注意が必要です。
選択された数:0個
また汗や皮脂が出にくい首元は、顔や背中に比べて乾燥しやすくとてもデリケート。
マフラーやタートルネックなどの摩擦による刺激でも、皮膚がダメージを受けてしまいます。
今度は、部位別にできやすいシワを改善する方法についてお伝えします。
おでこのシワの主な原因は、癖ジワです。
おでこの筋肉の「前頭筋」のコリをほぐすマッサージを行いましょう。
ただし、おでこのシワを直接触ると、肌に負担がかかり癖ジワが悪化することも。
そのため、おでこの周りの癖ジワには、眉間の近くや頭皮をほぐすことがポイントです。
【おでこのマッサージ方法】
こうした表情の癖によるシワには、おでこや眉が上がらないように、「目元の筋肉だけを使って目を開ける」というトレーニングを実践することもおすすめです。
また、目を見開いた時におでこや眉も上がってしまうと癖ジワの原因となってしまうことも。
目元の筋肉を鍛えることによって目の筋肉を中心にして目を見開くことができるようになります。
そのためには、目の奥の筋肉である「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」のトレーニングを行いましょう。
【「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」のトレーニング】
上記の「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」のトレーニングは週に2回程度行うと良いですよ。
眉間の「癖ジワ」は、眉の上にある「皺眉筋(しゅうびきん)」が凝り固まることで発生します。
そのため、以下の方法で眉間の癖ジワの原因となる「皺眉筋(しゅうびきん)」のコリをほぐしてあげることが大切です。
「皺眉筋(しゅうびきん)」は、眉頭の近くにあります。
下の画像で赤く示した場所です。
【「皺眉筋(しゅうびきん)」のマッサージ方法】
今回お伝えしたマッサージを実践して、コリをほぐしてあげましょう。
目の周りにできやすいシワは、「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」の3つです。
皮膚が薄く、水分を蓄えづらい目の周りには、肌に潤いを与えるスキンケアが基本となります。
肌が乾燥するとバリア機能の低下を招くため、「癖ジワ」や「肌の奥のシワ」を招きやすくなるからです。
ただし、いざ保湿をしようと思っても、シートマスクや美容液は、ケアをしたい目の周りには使えないものもしばしば…。
そこで、おすすめなのが、ドモホルンリンクルの泡の柔肌パックです。
目元などのデリケートな部分は避けて使用するものが多いなか、「泡の柔肌パック」は年齢肌の悩みが出やすい目元ギリギリまで使えます。
最大の特長は、生クリームよりも濃厚な泡。
お風呂場で使ってもへたりにくく、肌にぴったり密着して、体温と水分を閉じ込めながらじっくりと蒸らしてくれます。
肌に残ったダメージからくるくすみやゴワつきを取り除きつつ、柔らかく解きほぐされた肌に成分とうるおいをチャージできます。
「泡の柔肌パック」の使い方はとっても簡単。
クレンジング、洗顔をした後の素肌に、もちっと弾力のある泡を乗せて、5分間そのままにしておくだけです。
洗い流した瞬間に肌触りの違いを実感できるはずです。
また、「泡の柔肌パック」を使った肌には、そのあとに使う化粧品の浸透もぐんとよくなり、さらに実感も高まります。
泡の柔肌パックの使い方について、詳しく知りたい方は下記の動画をご覧ください。
頬や口元には「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」ができやすいですが、その中でも口元は「肌の奥のシワ」にとくに気をつける必要があります。
頬や口元にできるほうれい線やマリオネットラインは加齢によりコラーゲンやエラスチンの数が減少したり、表情筋が衰えたりすることで生じることがほとんど。
ほうれい線やマリオネットラインは、進行すると老けて見られる大きな要因となるため、口元のエクササイズで皮膚が垂れ下がらないようにしましょう。
口元のシワの進行をできるだけ遅らせるには、表情筋を鍛えることが大切です。
口の開閉を繰り返せば、頬筋や頤筋(おとがいきん)のストレッチになり、頬やフェイスラインのリフトアップにつながります。
口をすぼめたり横に開いたりする動きは、口輪筋のトレーニングになり、口角のたるみやほうれい線の防止に◎。
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首は、下を向いた時にできるシワが定着した「癖ジワ」や首が乾燥することによる「乾燥小ジワ」ができやすい部分です。
癖ジワは下をむくことで首にできる横線が定着することで起こるため、定着した癖ジワを改善するためのマッサージを行いましょう。
それではまず首の癖ジワを改善するためのマッサージについて詳しくお伝えします。
マッサージは「下から上へ」皮膚を引き上げるように行います。
顔から首、デコルテの皮膚はすべてつながっているので、顔のたるみは下へ下へと流れて鎖骨の手前、つまり首元にとどまります。たるみはシワの原因になるので、マッサージでしっかりと解消したいですね。
直接ゴシゴシこすると皮膚にダメージを与えてしまうので、必ず摩擦を軽減するクリームやオイルを利用してください。
また、首は老廃物がたまりやすい部分でもあるので、リンパマッサージも◎。
耳の下にあるくぼみから首筋へ向かって、ゆっくりと数回なでて老廃物を流します。
保湿やマッサージはシワだけでなく、くすみにも効果的。
首筋が明るくなれば、顔色も明るく見せることができます。首は隠れた美肌ポイント。
美しい首筋を目指してしっかりケアを行いましょう。
また首の乾燥小ジワには、首を乾燥から守るための保湿を行いましょう。
顔のスキンケアをしっかりと行ったとしても、首までも保湿を行うという方は少ないのではないでしょうか。
首も顔と同様に、乾燥を防ぐために何よりも大切なのは、日々のスキンケアです!
季節を問わず、首元までしっかりと保湿しましょう。
また、紫外線対策として、普段から首までしっかりと日焼け止めを塗るようにしましょう。
ケア用品は、顔用と同じもので構いませんが、乾燥しやすい方は、保湿成分や油分を含んだクリームを選んでくださいね。全身に使うので伸びがいいものがオススメです。
ここまで、シワを改善する方法について、シワの「種類」と「部位」の視点からお伝えしましたが、シワは一度できてしまうと、完全になくすことは難しいです。
そのため、シワができる前から、肌に優しい生活習慣を続けて、肌トラブルが起きづらいすこやかな肌を目指すことが大切です。
そのためには以下の3つに気をつけましょう。
食事はすこやかな肌のための基本となります。
栄養バランスの偏りは、乾燥などの肌トラブルの原因に。
理想的な栄養バランスについては、厚生労働省と農林水産省の合同で策定された「食事バランスガイド」を参考にしましょう。
食事バランスガイドでは、食事を5つに分類した上で、コマの上から順番に食べる量の目安を示しています。
今までの食生活をいっきに変えることは、難しいかも知れませんが、少しずつ理想的な栄養バランスを摂れるように意識してくださいね。
※食事バランスガイドは、健康な方々の健康づくりを目的に作られたものです。糖尿病、高血圧などの病院で医師又は管理栄養士から食事指導を受けている方は、その指導に従ってください。
良質な睡眠は、すこやかな肌と密接な関わりがあります。
肌は睡眠の時に成長ホルモンが分泌されることで生まれ変わるからです。
そして、睡眠では量も大事ですが質にもこだわる必要があります。
その理由は、肌の生まれ変わりを促す成長ホルモンは寝始めの3時間に多く分泌されるためです。
就寝時にはできるだけリラックスした状態でいる工夫をして、睡眠の質を高めましょう。
紫外線対策をしっかりと行うことも、すこやかな肌を目指すためには大切です。
肌老化の原因の8割は紫外線だと言われているからです。
紫外線対策の基本は日焼け止めをしっかりと塗ること。
強い日差しがなく、ジリジリとした熱を感じなくても、紫外線は地表に届いています。
日焼け止めを塗ることで、地面や建物に反射した光までしっかリとケアをすることができます。
さらに曇りの日は紫外線が雲に乱反射することで、晴れの日よりも強い紫外線が観測されることもあるので日焼け止めは塗り忘れないようにしましょう。
紫外線対策に関してより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
シワの原因やシワ改善の方法について、「種類」と「部位」に分けてお伝えしました。
シワにお困りの方は、自身のシワの原因をしっかりと見極めて適切なケアを行いましょう。
お肌に現れる様々な悩みの根本的な原因をご存じですか?それは、お肌本来に備わる健やかになろうとする力が低下していること。根本的に改善するためには、お肌が本来持っている「自己回復力」を引き出すことが大切です。ドモホルンリンクルは、それぞれの悩みにではなく、「準備」から「基本」までのワンラインで段階的に働きかけていきます。もちろんお肌は、思わぬトラブルに見舞われることがあります。そんなときは、いつでも私たちにご相談ください。あなたのお肌にあった解決方法を一緒に考えさせていただきます。あなたの大切なお肌に、私たちはこれからも寄り添ってまいります。
監修:再春館製薬所
西村高子
2006年、再春館製薬所に入社。化粧品の効果評価試験、スキンケア研究に7年間従事した後、「ドモホルンリンクル」の商品開発の担当へ。お客様と同年代であり、二児の娘の母である視点と価値観を重視し、生涯ずっと安心して使い続けられる、効果実感の高い商品開発を目指し日々研究を重ねている。
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