ゆらぎ肌とはどんな肌?5つの原因と改善に導くケア方法を紹介

ゆらぎ肌とはどんな肌?5つの原因と改善に導くケア方法を紹介

冬から春、春から夏など季節の変わり目になると「肌がかゆい」「赤みが気になる」など感じる方は多いのではないでしょうか。季節の変わり目や環境の変化などでおこる一時的な肌トラブルは、「ゆらぎ肌」と呼ばれています。肌は気温の変化や環境の変化、ストレスなど見えないところで負担がかかっているのです。ここではゆらぎ肌になる5つの原因、ゆらぎ肌のタイプチェック、タイプ別のケア方法を紹介します。

ゆらぎ肌とは一時的に肌が敏感になること

ゆらぎ肌とは季節の変わり目や環境の変化などで一時的に肌が敏感になる状態を指します。症状としては、肌の乾燥や赤み、かゆみ、ひりつきなどが現れることが多いです。原因はさまざまで、紫外線や見えない花粉、ホコリ、ホルモンバランスの乱れなどが原因とされています。

ゆらぎ肌になる5つの原因

水面のゆらぎ

ゆらぎ肌になる原因は一つではなく、さまざまな原因が合わさっておこることがあるのです。ここでは5つの原因を紹介します。

季節の変わり目の気温や温度変化

季節の変わり目は、気温の変化や環境の変化などで、ゆらぎ肌を引きおこしやすいです。特に冬から春、寒い季節から暖かい季節へと変わる時季や、引っ越しや新生活などで環境の変化があった場合になりやすい傾向があります。季節の変わり目や環境の変化は、肌にストレスがかかりやすく、肌のバリア機能が低下してゆらぎ肌になってしまうのです。

紫外線

紫外線は1年中降り注いでいますが、特に春先の3月頃から紫外線量が増え始め、肌が紫外線の刺激に対応できず、ゆらぎ肌を引きおこします。春先は紫外線対策をしなくても大丈夫と油断してしまう方も多いため、その油断からゆらぎ肌になりやすいのです。紫外線は肌のバリア機能を低下させ、乾燥やシミ、シワなどの肌トラブルを発生させてしまう一因となります。

見えない花粉やホコリなどのアレルゲン

花粉やホコリなどのアレルゲンも肌には強い刺激となってしまい、ゆらぎ肌を引きおこします。花粉やホコリの刺激を受けた肌は、アレルギー反応がおこり、かゆみや赤みなどが発生してしまうのです。かゆいからと擦ったり、かいたりすると皮膚が傷つき、ゆらぎ肌が治りにくくなります。

ホルモンバランスの乱れ

月経によるホルモンバランスの変化が肌に影響を与え、ゆらぎ肌を引きおこすとされています。特に月経前はホルモンバランスが乱れやすいです。女性ホルモンには、卵巣から分泌されるエストロゲンと皮脂分泌を促すプロゲステロンの2つが存在します。

肌のうるおいやツヤを護る役割があるのがエストロゲンです。月経前はエストロゲンが減り、プロゲステロンが増えて皮脂分泌が過剰になります。この結果、吹き出物や肌荒れが現れるのです。また、エストロゲンとプロゲステロンの両方が減る時期もあるため、このホルモンバランスの乱れがゆらぎ肌を引きおこす一因となります。

ストレスや生活のリズムの乱れ

ストレスや生活リズムの乱れにより自律神経のバランスが崩れ、ゆらぎ肌を引きおこします。実はストレスは、仕事や人間関係などでの緊張、イライラ、不安という心理的なものだけではありません。季節による気温の変化といった物理的なものや、睡眠不足などの生理的なものも含まれるのです。

ストレスに関わってくる自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類存在します。ストレスを受けると体は緊張状態となり、交感神経が優位に働いて血管が収縮。すると血行不良で体に十分な栄養が行き届かなくなり、免疫機能が低下します。この結果、新しい細胞に生まれ変わらせる肌のターンオーバーが乱れ、ゆらぎ肌を引きおこしてしまうのです。

また、ストレスによって免疫細胞が反応してヒスタミンなどの神経伝達物質が分泌され、肌を刺激し、かゆみや赤みがおこります。これは血管が拡張し、ゆらぎ肌の症状に多いかゆみや赤みを発生させるためです。

自分のゆらぎ肌の状態をチェックしよう!

ゆらぎ肌には3つのタイプがあります。自分のゆらぎ肌の状態をチェックしてみましょう。

乾燥タイプ

以下の経験がある方は、乾燥タイプのゆらぎ肌かもしれません。

  • 熱めのお湯で洗顔している
  • 洗顔後に肌がつっぱる
  • 肌がごわごわしている
  • 化粧ノリが良くない
  • エアコンの効いた場所で過ごすことが多い

乾燥タイプのゆらぎ肌は、うるおい不足が継続していて肌がごわごわしていたり、粉が吹いたりしていることが多いです。これは日々の洗顔方法が間違っている場合や、保湿ケアが足りていないことが挙げられます。

ヒリヒリタイプ

以下の経験がある方は、ヒリヒリタイプのゆらぎ肌かもしれません。

  • いつものスキンケアがしみるようになった
  • 季節の変わり目にかゆみや赤みが出やすい
  • シャワーを顔に直接当てて洗顔している
  • たまにしか日焼け止めを塗らない

ヒリヒリタイプのゆらぎ肌は、肌が乾燥し赤みやかゆみが発生している方が多いです。洗浄力の強い成分を配合したクレンジングや洗顔料を使っていたり、保湿ケア・紫外線対策が不十分であったりと、正しいスキンケアができていないことが挙げられます。

ポツポツタイプ

以下の経験がある方は、ポツポツタイプのゆらぎ肌かもしれません。

  • 乾燥気味なのに突然ニキビができる
  • 睡眠不足が続いている
  • 月経前に肌トラブルがおこりやすい
  • 甘いものや脂っぽい食事が多い
  • 便秘になりやすい

ポツポツタイプのゆらぎ肌の状態は、生活習慣の乱れにより肌の新陳代謝が悪く、吹き出物やニキビができてしまっていることが多いです。新陳代謝が良くないと、肌の新しい細胞に生まれ変わらせるターンオーバーの乱れにつながり、古い角質が蓄積してしまいポツポツタイプのゆらぎ肌になってしまいます。

ゆらぎ肌改善に導くタイプ別ケア方法

ゆらぎ肌改善ケアをする女性

ゆらぎ肌には負担をかけないケアがなによりも大切です。ここではタイプ別のケア方法を紹介します。

乾燥タイプのケア方法

乾燥タイプは、まずクレンジングや洗顔方法を見直してみましょう。ゴシゴシと肌を擦ってのクレンジングや洗顔は、乾燥を招く原因ですので良くありません。

クレンジングはやさしくゆっくり指全体を使っておこない、洗い流す前に、乳化させましょう。汚れを浮かせてから落とせるので洗いあがりがスッキリします。洗顔料は、しっかりと泡を立てることがポイントです。泡を立てたらゴシゴシ擦らず泡で肌の汚れを落とすようにして洗いましょう。

ヒリヒリタイプのケア方法

ヒリヒリタイプは、低刺激のクレンジングや洗顔料を選んでみましょう。保湿ケアを入念にしているのに肌の乾燥やかゆみがおこる場合は、クレンジングや洗顔料の洗浄成分が強すぎて、必要な皮脂まで落としてしまっているからかもしれません。「低刺激」「パッチテスト済み」などの表記があるものを試してみてください。ただし、パッチテスト済みであっても必ずしも自分に合うとは限りません。使い始める前は腕などで試すことを忘れずにしましょう。

また、化粧水や乳液なども同様で、赤みやかゆみなどが現れたら無理して使わずに、低刺激で肌にやさしいものを試してみてくださいね。

ポツポツタイプのケア方法

ポツポツタイプは、生活習慣を見直してみましょう。睡眠不足は、肌のターンオーバーを促進させる成長ホルモンが不足してしまい、古い角質が滞ってニキビや吹き出物など肌トラブルの原因になります。睡眠時間も大切ですが、睡眠の質も重要です。朝すっきり目覚められ、"よく眠れた"と実感できる睡眠が、質の良い睡眠とされています。湯船に浸かったり、自分に合った寝具を使ったりするなどの方法を見つけて、試してみてください。

また、食生活ではジャンクフードやコンビニの食事、お菓子などを控えて栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。豚肉や卵などに多く含まれるビタミンB群、パプリカやブロッコリー、いちご、みかんなどの野菜・果物に多く含まれるビタミンC、うなぎやアーモンド、キウイフルーツなどに含まれるビタミンEなどを意識して摂ることで、ゆらぎ肌改善に導きます。

保湿と生活習慣の見直しでゆらぎのない肌へ

ゆらぎ肌は季節の変わり目でおこる寒暖差の影響やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどさまざまな原因でおこりやすいです。ゆらぎ肌の中でもさまざまなタイプがありますので、自分の肌がどういう状態かを見極め、正しいスキンケアをおこない、ゆらぎのない肌を育みましょう。

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