ニキビの原因は、おもに皮脂の過剰分泌による毛穴詰まり。そのため、ニキビは皮脂分泌が多い脂性肌(オイリー肌)の方に多い悩みと思われがちです。しかし、カサカサお肌に悩む乾燥肌の方も、ニキビができやすいことをご存じでしたか?
では、なぜ乾燥肌の方にニキビができるのでしょうか。
今回は、乾燥肌とニキビの関係についてお話していきます。ニキビの原因や改善方法はもちろん、ニキビ予防に生かせるチェックシートもご紹介していますので、乾燥肌やニキビにお悩みの方はご一読ください。
実は乾燥肌はニキビができやすいって本当?
皮脂の過剰分泌などによって引きおこされる「ニキビ」ですが、実はお肌の乾燥が原因となることがあります。
そもそも、皮脂が過剰分泌することで毛穴が詰まり、お肌が炎症をおこすニキビの多くは「思春期特有のニキビ」です。思春期はホルモン分泌が不安定で、皮脂分泌が多くなる時期なので、赤くて痛々しいニキビが顔全体に発生しやすくなります。
しかし、思春期以降にできる大人ニキビの原因の多くは、お肌の乾燥によるものです。カサカサした乾燥肌は皮脂とは無縁のように思われますが、なぜニキビを誘発してしまうのでしょうか。
乾燥肌なのにニキビができる原因とは
お肌の皮脂は悪いものと思われがちですが、実は皮脂はお肌の内部にある水分が逃げないようにフタをする大切な役割を果たしています。加えて、紫外線などの外的要因からお肌を守る働きをしているのです。
しかし、お肌が乾燥しているとお肌は無防備な状態に。水分の蒸発を防ぎ、かつ外的要因からお肌を守るために、私たちの身体は「皮脂を分泌して!」とシグナルを発します。これにより、皮脂分泌が過剰になり、毛穴詰まり・炎症の原因となってしまうことがあるのです。
さらに、乾燥肌はお肌のターンオーバーのリズムを乱す原因にもなります。古い角質が肌表面に残ってしまい、これが皮脂と同じく毛穴を塞ぐことでニキビが発生してしまうのです。
なお、年中乾燥肌の方だけでなく、冬の乾燥した時期にだけお肌が乾燥する方、隠れ乾燥肌の方も同様にニキビが発生しやすくなります。大人ニキビができないように、またできたときに慌てないように、次の改善方法を実践してみましょう。
乾燥によるニキビを改善する方法をご紹介
こちらでは、乾燥によるニキビを改善する方法を5つご紹介します。
\ 方法1 /やさしく丁寧に洗顔を行う
ニキビの原因である皮脂を洗い流そうと、ゴシゴシ洗顔をしている方はいませんか?
みなさんが思う以上に、お肌はとてもデリケートです。擦って刺激を与えてしまうとお肌の角層が傷つき、必要以上に皮脂が失われることで、より皮脂分泌が過剰になってしまいます。
洗顔は、やさしく丁寧にが鉄則。たっぷりの泡でお肌を包み込むように洗い、たっぷりの水(ぬるま湯)で洗い流しましょう。
洗浄力の強いクレンジングや洗顔料は、お肌を傷つける原因になるため避けてください。また、冷たい水も熱いお湯も、お肌の乾燥を誘発するため避けるようにしましょう。38~40度のぬるま湯がベストです。
洗顔後は、やわらかなタオルでやさしく水分を拭き取ってください。お肌に直接触れるものなので、必ず清潔なものを使用するようにしてくださいね。
\ 方法2 /保湿力が高い化粧品を選ぶ
ニキビの原因となる脂質を取り除こうと、洗顔後のケアで保湿を怠る方も少なくありません。確かに保湿では油分補給も行いますが、保湿をしっかり行わなければ乾燥肌は加速し、よりニキビができやすくなってしまいます。
そもそも乾燥肌の方は、水分も油分も不足しがちです。保湿力が高い基礎化粧品を使い、肌内部の水分を逃がさないようにしましょう。
また夏場、汗と湿気でお肌がベタついたときも、化粧水だけでさっぱりとケアを終えるのは危険です。お肌の水分が蒸発しやすくなるため、皮脂分泌→ニキビの悪循環を繰り返してしまいます。加えて、夏場に使いがちな肌コスメの中に含まれるアルコールは、水分を揮発させて乾燥を促す原因になることも。アルコールが炎症への刺激になることもあるため、乾燥肌によるニキビに悩む方は使用を控えることをおすすめします。
季節に関係なく化粧水で水分補給を行い、その後は美容液や乳液でしっかりと保湿を行いましょう。乾燥しやすい部位は、とくに念入りに保湿を行うよう心がけてくださいね。
なお、大人ニキビに対応できる基礎化粧品もあります。「ケアをしてもニキビができてしまう」と言う方は、基礎化粧品の見直しを行ってみてくださいね。
\ 方法3 /ノンコメドジェニック処方*の化粧品を使う
ニキビケアには、ノンコメドジェニック処方の化粧品をおすすめします。
ノンコメドジェニック処方とは「コメドができにくい処方」という意味で、コメドとは「毛穴に皮脂や角質などが詰まった状態」のことを指します。
ノンコメドジェニック処方であるかを確認するには、パッケージを確認してみてください。「ノンコメドジェニック化粧品」「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されているものを選びましょう。
*すべての方にコメドが発生しないということではありません。
\ 方法4 /糖質・脂質の多い食事は控える
糖質や脂質の多い食事は、できるだけ控えましょう。
ニキビの発生原因の一つに、西洋型の食事が挙げられます。高糖質・高脂質の食事をしていると、皮脂の分泌を促してしまい、毛穴詰まりによる炎症を引きおこしてしまうのです。
炭水化物や揚げ物を食べすぎないように注意し、代わりにビタミンC・Eを多く含む野菜やフルーツを積極的に摂取しましょう。腸内環境を整える食品(発酵食品や魚)も、お肌の調子を保つ効果が期待できますよ。
また、朝食を食べない(食べる習慣がない)、過度なダイエットから食事を抜いているという方は注意が必要です。栄養が偏ったままでは、すこやかなお肌を保つことは難しいもの。栄養バランスを意識した食事を、1日3回できるだけ同じ時間にとるようにしましょう。
控えたほうがよい食品 |
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積極的に摂取したい食品 |
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\ 方法5 /日焼け対策を徹底する
紫外線による角質ダメージによってバリア機能が低下し、ニキビの発生につながります。だからこそ、紫外線対策が必要です。
日焼け止めを塗ったり日傘をさしたり、帽子やサングラスなどを着用し、紫外線対策を徹底しましょう。
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ニキビ予防のためのチェックシート
乾燥肌は、大人ニキビ発生の"下地"ができている状態。そのままにしておくと、ニキビができる悪循環からは抜け出せません。自分のお肌がどのような状態なのかを知り、適切に対処していくことがニキビ予防やニキビケアでは重要です。
毎日の生活習慣やお肌の状態は、以下のチェックシートから確認してみてくださいね。
- お肌がベタつく(ベタつくような気がする)
- つい、ゴシゴシ洗顔をしてしまう
- 生理前になるとお肌の状態が変わる
- 保湿ケアをしていない(しないときがある)
- 栄養バランスを考えた食事がとれていない
- 充分な睡眠がとれていない(寝つきが悪い・睡眠の質が悪い)
- ストレスがたまっており、発散できていない
- 過度なダイエットをしている
- ニキビができており、化粧で厚塗りして隠している
- ニキビができており、触ったりつぶしたりしてしまう
選択された数:0個
0個:ニキビとは無縁
1~3個:ニキビ予備軍
4個以上:ニキビが発生している状態
乾燥肌によるニキビは生活習慣やケアで改善できる
ニキビができると、化粧をしても、何をしていてもニキビが気になって仕方なくなりますよね。つい触ったり、つぶしたり、化粧で隠そうとしたくなるかもしれませんが、これらはニキビを悪化させる原因となるためやめましょう。ニキビ跡が残る可能性もあるため、触らず、自然に治癒するのを待つことが大切です。
ニキビは女性から自信を奪う小さな悪魔ですが、同時にお肌からのSOSでもあります。年齢に見合った美しいお肌を保つためにも、生活習慣やケアを続けてお肌を守ってあげてくださいね。
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