どうして顔がくすむの? くすみ肌になる6つの原因とセルフケア方法

どうして顔がくすむの? くすみ肌になる6つの原因とセルフケア方法

顔の「くすみ」は、疲れた印象を与えたり実年齢より老けて見られたりと、多くの女性を悩ませる肌トラブルの一つ。くすみの種類はさまざまで、原因ごとに対策も異なります。肌のくすみ対策のためには、自分自身のくすみの原因を知ることが大切です。

この記事では、くすみ肌の種類と原因、対策などについてご紹介します。

くすみ肌とは

顔のくすみで悩む女性

肌の透明感や明るさ、ツヤが失われた状態を「くすみ肌」と言います。本来の肌の明るさよりも顔全体が暗く見えるため、不健康な印象を与える可能性があります。

夕方に鏡を見たとき、顔全体が暗く疲れて見えてしまっているなら、それはくすみ肌が関係しているかもしれません。くすみ肌の原因を知り、早めに対策を講じましょう。

種類ごとに異なるくすみ肌の原因

くすみで悩む女性の鼻から首の画像

顔の「くすみ」には、以下の6つの種類があります。くすみは種類によってそれぞれ原因や対処法が異なります。まずは自分のくすみ肌のタイプを確認してみましょう。

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1. 乾燥によるグレーがかったくすみ

乾燥によるくすみ イラスト

乾燥によって肌の水分量が低下すると、肌の透明感が損なわれてしまい、顔全体がくすんだように見えてしまいます。また、乾燥は肌のキメが乱れる原因です。光を均一に反射できなくなり、乱反射することで肌本来の明るさが損なわれてしまいます。

たとえ毛穴をカバーするメイクをしていても、時間が経つと乾燥によってメイクが崩れ、毛穴落ちして凹凸が目立ち、影ができてしまうのです。

特に「時間が経つにつれて顔のくすみが気になる」という方は、うるおい不足によって肌表面に細かな凹凸ができ、それが影になっている可能性があります。

肌がカサついたり白い粉を吹いたりしているなら、乾燥によるくすみだと言えるでしょう。

2. 血行不良による青暗いくすみ

血行不良によるくすみ イラスト

血行不良になると、肌の赤みが失われ、肌が青暗い印象になってしまいます。血液の流れが滞ることで肌に栄養が行き渡らず、老廃物が溜まり顔全体がくすんで見えてしまうためです。

3. 角質肥厚によるごわついたくすみ

角質肥厚によるくすみ イラスト

一日中顔のくすみが気になる方は、古い角質が厚く蓄積し、肌がごわついているのかもしれません。

ターンオーバーが乱れると、古い角質がはがれ落ちず、肌表面に蓄積して厚く硬くなります(角質肥厚:かくしつひこう)。角質肥厚は肌の透明感を奪い、光を乱反射させるため、ごわついたくすみを引きおこしてしまうのです。さらに、メラニン色素が肌内部に留まりやすくなり、くすみを悪化させる可能性もあります。

また、ターンオーバーの乱れは肌のバリア機能を低下させ、紫外線や摩擦などの外的刺激でダメージを受けやすくなり、くすみが目立つようになるのです。

4. メラニン(色素沈着)による茶褐色のくすみ

メラニンによるくすみ イラスト

過剰に生成されたメラニンが肌に蓄積すると、日焼けのように茶色っぽくなります。通常、肌に蓄積したメラニンは、ターンオーバーによって古い角質とともに体外に排出されます。しかし、ターンオーバーが正常に働かないとメラニンが排出されず、顔全体のくすみにつながってしまうのです。

メラニンは紫外線を浴びることでも生成されますが、摩擦などの外的刺激でも生成されてしまいます。紫外線対策と合わせて、肌に摩擦を与えないように気をつけましょう。

5. 糖化による黄みがかったくすみ

糖化によるくすみ イラスト

肌の弾力やハリを支える真皮層※1が黄色く変色すると、肌にくすみが生じます。

糖分を摂取しすぎると余分な糖質がタンパク質と結びつき、黄褐色の「AGEs(糖化タンパク質:糖化最終産物)」という物質を生成してしまいます(糖化)。これにより、黄みがかったくすみができてしまうのです。

また、酸化した脂質がタンパク質と結びついてできる「ALEs(カルボニル化タンパク質:脂質過酸化最終産物)」も、肌の黄ぐすみにつながります。

糖化やカルボニル化は老化現象の一種とされています。しかし、糖質・脂質の摂りすぎや紫外線・喫煙などによる活性酸素の増加によっても、糖化やカルボニル化はおこると言われているため、生活習慣の見直しも視野に入れていきましょう。

※1:表皮の下にある肌の層。肌は一番上から表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっており、真皮層は皮膚組織の大部分を占めている。真皮層の構造を支える主要タンパク質にはコラーゲンやエラスチンなどがあり、これらが皮膚に弾力性などを与えている。

6.ほかのくすみへとつながりやすい赤くすみ

炎症によるくすみ イラスト

肌が赤みを帯びてくすんで見えるのは、肌で炎症がおきているサインです。炎症をおこした肌は外部からの刺激に弱く、乾燥しやすく、ターンオーバーも乱れやすくなります。

赤くすみを放置すると、グレーがかったくすみやメラニンが過剰生成されることによる茶褐色のくすみなど、ほかのタイプのくすみへとつながりやすくなります。赤くすみが現れたら、早めのケアを心がけましょう。

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肌のくすみでよくある悩み

鏡で肌のくすみをチェックする女性

肌のくすみが目立つようになると、以下のような悩みを抱えることがあります。

  • 出産後に肌が変化して、顔のくすみや小ジワが気になる
  • 体調不良に見られ、「顔色が悪いね」と言われた
  • 年齢とともに、顔のくすみやほうれい線、毛穴が気になる
  • パソコンの使用時間が増えて、目の下のたるみ(目袋)くすみが気になるようになった
  • 顔のシワ、たるみ、くすみが気になり、ノーメイクで人前に出ることに抵抗を感じている
  • 頬の黒っぽいくすみが気になる
  • 今まで気にしていなかったのに、顔のくすみが気になり始めた

出産や加齢とともに、肌の調子に変化を感じたという方は多いようです。顔のくすみだけでなく、ほうれい線毛穴たるみが気になるという方も少なくないため、くすみ肌対策と合わせて、ほかの肌トラブルにもアプローチできるケアを実践することが大切です。

肌のくすみが気になるときのスキンケアのポイント

肌のくすみ対策用 スキンケア

肌のくすみが気になるときは、普段のスキンケアを見直しましょう。くすみ対策のために重要なケアのポイントは次の3つとなります。

1. 保湿ケアを徹底する

くすみ対策には、徹底した保湿ケアが欠かせません。肌の角質層が乾燥すると、新しく再生するターンオーバーのサイクルが乱れやすくなるためです。

肌が乾燥した状態が続くと、バリア機能を高めようとして肌はターンオーバーのスピードを早めます。急いでつくられた肌細胞は非常にもろく未熟なので、うるおいを保持する機能も弱くなり、さらに乾燥が進む悪循環に陥ります。

保湿のポイントとしては、洗顔や入浴のあとすぐにスキンケアをおこなうことが大切です。化粧水をたっぷりと使い、最後に良質なオイルが使われていたり、天然ポリマーによるヴェール効果が期待できたりする乳液やクリームで蓋をして水分の蒸発を防ぎましょう。

ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が含まれた、保湿力の高い化粧品を使うのもおすすめです。

2. 美白ケアを意識する

くすみや透明を感じるには、「均一な白さ」を得る美白ケアが重要です。日常のスキンケアに美白有効成分の入ったものを取り入れると、肌に透明感を与えてくすみを抑えられます。

特にメラニンによる茶褐色のくすみには、美白ケアを取り入れてみてください。美白成分として代表的なものには、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、アルブチンなどがあります。化粧水や美容液を選ぶときにはこのような成分に注目してみましょう。くすみを抑えるには、メラニンの生成を抑えるブライトニング美容液などもおすすめです。

美白ケアは継続して使うことが大切ですので、使い心地が良いもの、続けやすい価格のものを選びましょう。

3. 蒸しタオルをする

くすみ対策には、肌が温まり、血行が促進される蒸しタオルを活用するのもおすすめです。

蒸しタオルは、濡らしたタオルを硬く絞り、500Wの電子レンジで30秒〜1分ほど温めるだけでつくれます。その後、蒸しタオルを顔に載せて2〜3分置いた後、普段のスキンケアをおこないましょう。ただし、顔に炎症がある場合は刺激を与えてしまう可能性があるので使用を避けてください。

肌のくすみの対策方法について

肌のくすみ対策で湯舟につかる女性

肌のくすみは、さまざまな原因によって生じるため、それぞれの原因に合った対策をすることが重要です。

ここからは、くすみを抑えるための対策方法を紹介します。

1. 半身浴をする

半身浴は、全身の血行を促進する効果が期待できるため、くすみの原因となる血行不良や冷えの解消につながります。また、血行が良くなると、肌に必要な酸素や栄養が十分に行き渡り、新陳代謝が活発になります。老廃物の排出も促され、肌のターンオーバーが正常化するため、くすみの対策におすすめです。

半身浴の際は、お湯の温度は39℃〜41℃くらいのぬるめがおすすめです。熱すぎるお湯は体に負担がかかるため避けてください。また、入浴時間は20分程度を目安に、無理のない範囲でおこないましょう。

2. 顔面ストレッチ

顔のくすみ対策には、顔面ストレッチも有効です。顔の筋肉を動かすことで血行が促進され、代謝がアップします。代謝が上がると、肌のターンオーバーが正常化し、くすみだけでなくクマやたるみ対策にもつながります。顔面ストレッチのやり方は以下の方法を参考にしてみてください。

顔面ストレッチ イラスト
  1. まぶたを閉じる
  2. 鼻に向かって顔中の筋肉を集めるようにぎゅーっとする
  3. 5秒経過したら元に戻す
  4. 眉毛や鼻の下など、顔全体を左右ではなく上下に伸ばす
  5. 5秒経過したら元に戻す

これを3回繰り返しましょう。力を入れずにゆっくりおこなうのがポイントです。お風呂上がりや夜寝る前などに試してみてください。過度にやりすぎると逆効果(むくみやたるみの原因)になる場合がありますのでほどほどにどうぞ。

3. 朝起きたら白湯を1杯飲む

朝起きたら、1杯の白湯をゆっくり時間をかけて飲みましょう。朝一番の白湯は、古くから伝わる美容法としても知られています。白湯で体を温めることで血行が促進され、肌の代謝を高める効果が期待できます。気軽に取り入れられるので、ぜひ試してみてください。

【白湯の作り方】

  1. やかんでお湯を沸かし沸騰させる
  2. 沸騰したら弱火にして10分ほど加熱する
  3. 火を止めて50℃前後まで自然に冷ます

4. 食生活を見直す

肌のくすみ対策には、食生活を見直すことも大切です。体の細胞は食べ物からつくられるため、普段の食事が肌の調子に大きく影響します。

たとえば、クエン酸を含むレモンや梅干し、EPA豊富な青魚などは、血行促進効果があります。ビタミンEを含むナッツ類やアボカドも血行改善に役立ち、ビタミンCと一緒に摂るとさらにくすみ対策に効果的です。

また、抗酸化作用のあるポリフェノールを含むベリー類やりんごなどの果物は、くすみの原因となる活性酸素を除去するのに役立ちます。ほかにも、れんこんや山芋などの薬膳を取り入れることで体がうるおい、肌の乾燥を防げます。

バランスの良い食事はもちろん、血行促進や抗酸化作用のある食材を意識的に摂って、体の内側からくすみのないすこやかな肌を目指しましょう。

くすみの予防には紫外線対策が重要

くすみ対策で紫外線対策をする女性

くすみの予防には、紫外線対策が欠かせません。紫外線は肌にダメージを与え、ターンオーバーを乱し、角質肥厚や乾燥を引きおこします。その結果、くすみだけでなく、さまざまな肌トラブルの原因にもなってしまうのです。

日々の紫外線対策として、帽子や日傘を活用し、外出時には必ず日焼け止めを塗りましょう。紫外線は季節や天候に関わらず降り注いでいるため、屋内にいるときや曇りの日でも油断は禁物です。特に春先や秋は、紫外線量が多いにもかかわらず、日差しが夏よりも弱いと感じて対策を怠りやすいので注意が必要です。

毎日の積み重ねが、くすみのない美しい肌へとつながります。紫外線から肌を守り、すこやかな肌を保ちましょう。

体の外側と内側の両方からくすみ肌にアプローチしよう

くすみ対策で十分な保湿をする女性

くすみ肌の原因は、血行不良や乾燥、紫外線などさまざまです。心身ともに健康的な生活を送り、内側と外側の両方からアプローチすることで、くすみの予防・対策につながります。

特に、紫外線対策と保湿ケアが重要です。ほかにも、半身浴や顔面ストレッチ、朝一番の白湯、血行促進・抗酸化作用のある食材を摂ることもくすみ対策に効果的です。気軽で継続しやすい習慣を取り入れて、すこやかな肌を保ちましょう。

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監修:再春館製薬所 
間地大輔

大学院で薬学を専攻し、2001年に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。 永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年では、漢方事業部で薬剤師として従事した後に、老化研究所所長・研究開発部門責任者を経て、2022年より製造管理者。

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