朝起きたときに、なぜか目の周りが重く、鏡を見るとまぶたがむくんでいることが…。目元がむくんでいると目が小さく見えてしまううえ、メイクもなかなかうまくできません。そこで、おもなまぶたのむくみの原因と直し方を解説します。
寝起きに鏡を見るとまぶたにむくみが…
朝、起きるとまぶたがむくんでいたという経験のある方がいるかもしれません。そもそもなぜ目が腫れぼったくむくんでしまうのでしょうか。
まぶたがむくむのは何らかの原因で血流やリンパの流れが滞り、皮膚の下に余分な水分が溜まってしまうからです。
まぶたのむくみの原因
まぶたがむくむのは、次のような原因が考えられます。
- パソコンやスマートフォンの使用頻度
- 塩分の摂りすぎ
- 体の冷えによる血行不良
- 飲酒や水分摂取
- 就寝時の体勢や寝具
- 生理前など体調が影響
- 病気の可能性
パソコンやスマートフォンの使用頻度
日々の生活で、スマートフォンやパソコンは欠かせない存在となってきました。これらの画面を長時間見ることで、目をかなり酷使します。また、画面だけを集中して見続けると、顔の動きは少なくなり、目周辺の筋肉が衰え、血行不良につながることも。血流が悪くなると水分や老廃物が排出されず、まぶたがむくみやすくなってしまいます。
さらに寝る直前までスマートフォンを見ることで、目や脳が緊張状態のまま睡眠に入ってしまいます。すると、目の周りの疲れもとれにくくなり、まぶたがむくんでしまうのです。
塩分の摂りすぎ
塩分の摂りすぎは、体だけでなくまぶたがむくむ原因にもなります。塩分を多く摂ると、のどが渇いて水分が欲しくなるでしょう。これは、塩分の濃度を調整するために体が水分を取り入れようとしているからです。摂取した水分は体に溜めこまれ、むくみにつながってしまいます。
体の冷えによる血行不良
体が冷えて血行不良になると、老廃物や余分な水分がうまく排出できなくなり、むくみにつながるでしょう。また血行不良は、冷えだけではなく運動不足や睡眠不足、長時間のデスクワークなどが原因でおこることもあります。
飲酒や水分摂取
飲酒や必要以上の水分摂取もむくみの原因となります。アルコールを摂ると、血中のアルコール濃度が高まることで、血管が膨張し血の流れが緩やかになり、すぐに排出されるべき水分が排出されずにとどまってむくみにつながってしまうのです。
また、寝る前に水分を必要以上に摂取すると余分な水分が体内に溜めこまれてしまい、むくみの原因になります。
就寝時の体勢や寝具
うつぶせの姿勢で寝ると、目元に顔中の水分が集まってしまうためまぶたがむくんでしまいます。また、枕が低い場合も重力によって目元に水分が下がっていくため、まぶたがむくんでしまうのです。
生理前など体調が影響
生理前は、女性は生理開始4〜5日前ごろから黄体ホルモンが増えてきます。黄体ホルモンは体内に水分を溜めこむ働きがあることから、まぶたのむくみがおこりやすいと考えられています。また、閉経の頃となる50歳前後の更年期は女性ホルモンのバランスが大きく乱れがちで、体の不調やむくみが生じやすくなりがちです。
病気の可能性
基本的に目のむくみは、時間が経つと解消されることがほとんどです。しかし、中には病気が原因のこともあります。考えられるおもな病気は以下の通りです。気になる症状があるときは、早めの受診が安心です。
気になる症状 | 可能性のある病気 |
---|---|
尿量減少、尿が泡立つ | 腎臓の病気 |
倦怠感、動悸、息切れ | 心臓の病気 |
慢性的なむくみ、抜け毛、冷え | 甲状腺の病気 |
1週間以上続くむくみ | 肝臓の病気 |
まぶたのむくみの直し方
「まぶたのむくみを直したい」と考えたら、次のことを試してみましょう。
- 目を酷使しない
- 食生活の見直し
- 体を温める
- 睡眠時の環境を整える
目を酷使しない
仕事でもプライベートでもスマートフォンやパソコンを使う機会が多く、目は疲れがちです。パソコンを使って仕事を続けるときは、こまめに休憩を入れて目を労りましょう。休憩は、1時間のうちに10分くらいが目安です。その間は、パソコンから離れて、目を休ませてください。
食生活の見直し
まぶたのむくみ対策として、塩分を摂りすぎないことが重要です。調味料の塩分が気になるときには、減塩タイプを選ぶと良いでしょう。このほかにも、塩で味を足すのではなく、ダシを活用し素材のうま味を生かした調理も効果的です。
余分な塩分を輩出するためにはカリウムが有効です。カリウムは、塩分を体外に排出しやすくする作用があるので、塩分を摂りすぎてしまったときに調整してくれる役割が期待できます。カリウムは、バナナなどの果物、生野菜、藻類、いも及びでん粉類、豆類、肉類、魚介類などに多く含まれます。
カリウムは水溶性で、煮たりゆでたりすると水に溶け出しますので、サラダや生の果物で摂取するのが良いでしょう。
体を温める
血行不良にならないように体を温めることも重要です。入浴はシャワーではなく、できるだけ湯船に入って温まるように心がけましょう。お湯につかると水圧がかかり、血液の循環も良くなります。
また、運動をすると血流が良くなるうえに筋肉量も増加することで血行不良の改善にもなるでしょう。改めて運動をするのは難しいという方は、歩く距離を増やす、エレベーターではなく階段を使うなどして、日常で体を動かす機会をこまめに作ることで効果が期待できます。
睡眠時の環境を整える
質の良い睡眠のために、体を締め付けない寝具、自分に合った枕を用意してください。また寝る直前にスマートフォンを見たり間食をしたりしないよう心がけて、熟睡できる環境を整えましょう。アロマや心が穏やかになる音楽を聴くなども効果的です。
むくみがとれないときはマッサージもやってみよう
ご紹介した生活改善を試してもなかなかむくみが解消できないときには、マッサージをおこなってみましょう。このほかにも、ホットタオルで目元を温めた後に、冷たいタオルで冷やすと、老廃物がより流れやすくなり、むくみ解消に効果的です。
目の周辺の凝り固まった筋肉は、マッサージでほぐしてあげるとスッキリします。まぶたの上にある眼輪筋をほぐしてやりましょう。眼輪筋は、まぶたを開けたり閉めたりするときに使う筋肉です。人差し指と中指でそっと筋肉をほぐしてやりましょう。力は入れず、こすらずにそっと優しく揺らすようにほぐすのがポイントです。
このほかにも、パソコンを使い続けているときに、休憩がてら目の体操も効果的です。目だけで上下左右を見る、目をぐるぐる回すなどの体操はオフィスでも簡単にできるでしょう。
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まとめ
まぶたのむくみのメカニズムや原因、対策をご紹介しました。むくみの原因は、食生活、生活習慣などさまざまです。日頃から目を疲れさせない工夫をしてスッキリまぶたで毎日を過ごしたいですね。
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